2015-01-30

2015年1月 北見多読カフェ

写真は、昨日北見で開いた多読カフェに持参したり、返却された本の一部。

2011年から北見で開いている多読カフェ。先月は暴風雪でキャンセルで、2ヶ月ぶりの開催となりました。今回は、網走・遠軽などからの参加の方も含めて8名の参加(+2歳児くんに8ヶ月ちゃん)。

先月予定していた「持ち寄りランチ」も含めてで、手作りパン、ポテトサラダ、たこ焼き、煮豚、ハムのマリネ、パンプキンスープ、しょうがごはん、鶏肉のからあげ、杏仁豆腐、フルーツ盛り合わせ、アップルタイザーなど、盛りだくさん。

毎回、こういうことにすると、趣旨もずれるし、負担感も出るけど、年に数回くらいはいいかな~。

多読の方は、お正月に関東方面に帰省した折に、NPO多言語多読の講座を受講したAさんのお話や、「長い本を2冊読んで泣きました!」のBさんの報告。「好きなタイプの本なら、読めちゃうんです」のCさんの声など、こちらもバラエティに富みつつ、参考になることがたくさん。

AさんがNPO多言語多読の講座でお気に入りになったというIris and Walterのシリーズと、Dodsworthのシリーズ。Mr.Putterシリーズのような雰囲気と難易度です。Irisは、ほんわか系。Dodsworthは、シュールな笑い系。(この生き物、招待は??)

Iris and Walter: The School Play
Iris and Walter: The School PlayElissa Haden Guest Christine Davenier

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Dodsworth in New York (A Dodsworth Book)
Dodsworth in New York (A Dodsworth Book)Tim Egan

Houghton Mifflin Harcourt  2009-10-19
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Bさんが「泣いた」のは、Patricia Mclachlanさんの”The True Gift” と Sharron Creechさんの”Walk Two Moons"。 どちらも2回お読みになったそうです。特に”Walk Two Moons"の一回目は、「よくわからなかった」とのこと。ところが、前回のカフェキャンセルで、時間ができたので「もう一回読んだら、以前よりわかって、泣けた~」とのこと。

The True Gift
The True GiftPatricia MacLachlan Brian Floca

Atheneum Books for Young Readers  2013-10-01
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この「2回(あるいはそれ以上)読む」というのは、かなり効きます。それには、Cさんが仰る「好きなタイプの本」じゃないと、続きませんよね。そして、これは本に限らず、映像でも歌でも言えること。さらに言えば、英語に限らず、何かを続けるって、「続けたい」気持ちがあるか、そうできる形を自分が見つけられるか?が重要かもしれません。

Walk Two Moons (Trophy Newbery)
Walk Two Moons (Trophy Newbery)Sharon Creech

HarperCollins  2011-12-27
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Cさんの「お気に入り」は、Brambly Hedgeシリーズです。 前回、Winter Storyを、今回はSpring Storyをリクエスト。そして、Cさんは、多読を始めたばかりなので、ちょっと難易度が高いこのシリーズへのこだわりが気になり、「Cさんは、英語の勉強をどこかでなさったことがありますか?と尋ねたところ「特にありません~。でも、これ、大好きなんです。もう、この絵を見てるだけで幸せ~。」と仰いました。特に背伸びしているわけでもないなら、いいかなあと感じたところ、先述のBさんが、

「読んでみたいなら、いいんじゃない?」

と、サラリ。 おお、こういうのが、「場」の力ですね。支援者だとか、「生徒(?)」だとか、関係なく、みんなでお互いをサポートしあう関係ができつつあり、とても嬉しかったです♪

Spring Story (Brambly Hedge)
Spring Story (Brambly Hedge)Jill Barklem

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皆さんの読書ペースがあがってきてるんで、「司書係」の私も煽られ気味。明日から数日「暴風雪」の予報なので、読書三昧といたします(^^)







2015-01-24

BONESに夢中。

またまた大吹雪。昨日はレッスンキャンセル。小中学校も午前授業で、あちこちで通行止め。今朝は天候は回復したものの、町内いたるところ雪山と吹きだまりが残ってます。

ま、雪国だからね(^^)

という「環境近況報告」の次は「英語多読の近況報告」。

昨年あたりから、「多読」に加え、「多視聴」というのを自分で試しています。。これは、映画やドラマを「字幕なし・英語音声のみ」で視聴するという方法。D-LIFEというBSチャンネルの無料放送が充実しているので、いろいろドラマを眺めた挙句、私が一番気に入っているのが、「Bones~骨は語る」。

「ボーンズ(骨)」と周りから呼ばれる法人類学者の女性が、FBI捜査官や、仲間の科学者たちと共に、現場に残された「骨」をたよりに、事件を解決するという一話完結物。

見はじめてしばらくは、慣れない専門用語や、早口の登場人物に、「??」で、恐らく内容の60~70%くらいしか理解できなかったなあ。ところが、D-LIFEで毎晩見ていると、月~水は、あるシーズンを続けて放送。木曜日は、新シーズンを毎週放送というシステムで、ちょっと前に見たエピソードにまた出会うことになりました。

すると、2回目に「出会った」エピソードは、あれあれ、前よりわかるじゃん!なるほど、そうだったのか~と、なりました。

見ているうちに、人間関係がわかってきたこと、また、登場人物の語り口や、発音に、なれてきたこと、が、主な要因だとは思います。話の展開を覚えているので、想像つきやすいというのも理由のひとつ。さらに、「二回目」でわかってきた、ということは「一回目」でなんらかの学習をしているということかな?

この「何度も見る」って結構重要で、それには、ひとりひとりが「飽きない」で見れるものに出会うことが必要ですね~。

私にとっては、このBONESは、いろんな意味で魅力満載。独特の感性と、他の追随を許さない知性を持ち、ある意味「空気が読めない」主人公の言動に目を白黒させながらも、彼女の「つきあいにくい部分」は、やんわりスルーして、折り合っていく仲間の科学者たち(彼らも、多かれ少なかれ、かなり「でこぼこ」なんですが^^;)の対応の方法や、彼らが、かなりグロテスクな「死体」を検視しながら、「スモールトーク」を重ねつつ結構「ディープ」な人生相談を「さりげなく」こなしていく様に、惹きこまれちゃうんです。(3Dプリンターや、ネット、コンピュータ解析を駆使した被害者や凶器の特定法も面白い)

一方、「あ~、アメリカだよね~」の、「会話の重ね方」に、笑えるところも多く、「事件」のことは、かなり「背景」にありつつ「人間」や「コミュニケーション」について、しっかり描かれています。

D-LIFEでの最新シリーズでは、主人公が、紆余曲折の挙句に、FBIくんと結ばれて、女児を授かり、子育て真っ最中。(それでも「まだ」「結婚」してないのが、アメリカ風。)

「人生、大変だよね~。は~。」という出来事をてんこ盛りしつつ、そういう紆余曲折や喜怒哀楽をもはや、感じなくなってしまった「死体(これが、かなりグロテスク~)」あえて「対比」してるんだろうな。これも絶妙。

そして、今年に入ってから、真田広之出演の"HELIX~暴走遺伝子”に、注目中。真田さんの英語が、またとっても味があるんですよね~。おっと、放送は今夜だ!

知り合いのブログでも、「多視聴」について言及あり。「多読」に加え、こうした「多視聴」も、楽しいですよ~。

夕ごはん

冷奴
チキンの根菜ロール
しらすおろし
牡蠣のオイル漬け
大根の漬物
にんじんの漬物
焼き鱧
納豆
じゃがいもとニラ、きのこのみそしる

買い物に行けないんで、冷蔵庫・冷凍庫にあるものを少しずつ並べたら、結構よかった。







2015-01-11

「じゅんけっしょうだいいちしあい」

昨年の10月に開催した「多読ワークショップ」に端を発して始めた「図書舘での英語絵本タイム」。昨年12月に続いて2回目を昨日行いました。

ま、ぼちぼち続けていきまーす!ということで、この会に集まるのは、だいたい幼児から小学校低学年のこどもたちとその保護者さん。

日頃のレッスン内での「英語絵本読み聞かせ」とは、雰囲気もちがうし、いろいろと勉強になります。

昨日の「学び」は、、、年長くんの「日本語力」。

「英語絵本タイム」は、日本語の「読み語り」の時間の最後にちょこっと行うのですが、そのあとは「工作タイム」があります。今回は「紙ずもうをしよう!」ということで、画用紙を使って「恐竜タイプ」のお相撲さんを作りました。もちろん、私も作りましたよー。

「お相撲さん」つながりで、日本語の絵本も今回は「富士山と阿蘇山が対決する!」というかなりシュールな作品だったんですが、結構難しい表現もあるんですよ。

「土俵際、なんとかこらえる阿蘇山!」とかね。

。。。「土俵際」って、この子たちの頭の中でどんな風に聞こえてるんだろう?

「どひょうぎわ」?「ドヒョウギワ」?

しかし、平然と絵を見つめる年長くんたち。

きっと、、日々、彼らの生活の周りの日本語って「なんとなくもやもや」したまま進んでいるんだよね。でも、きっと、言葉って、そういうものだよね。


さて、工作タイムの最後は、できあがった「お相撲さん」同士の対決。テンションあがる年長くん、「土俵」にお相撲さんを乗せると、「じゅんけっしょうだいいちしあい!」と必ず叫ぶ。

「準決勝第一試合」です。

どの試合でも全て「じゅんけっしょうだいいちしあい」! 

何度やっても「じゅんけっしょうだいいちしあい」!

。。。あのー、もう第7試合くらいだよ?それから、最後の試合は「決勝」だよ?

「。。。。けっしょう??。。。。。じゅんけっしょうだいいちしあい!!」

ああ、どうやら「試合=じゅんけっしょうだいいちしあい」という理解なのね。でも、これもそのうち、いつの間にか「試合」と「決勝」や「準決勝」の違いも、きっちりわかっていくんだろう。それは、実際に試合を見たり、聞いたり、本で読んだり、、、、の繰り返しの中で。

この年長くんの姿は、BBカードレッスンを受け始めたこどもたちが、「とみーたっかーとっくあとれいん!!」と、嬉しそうに叫ぶの姿とかぶります。年長くんのイメージでは「お相撲さんが試合をするのはすべて、『じゅんけっしょうだいいちしあい』」で、BBレッスンを受けはじめた子ども達の頭の中には、列車から男の子が手をふっている姿が「とみーたっかーとっくあとれいん」の音と一致してインプットされているんですよね。

そして、それが、Tommy Tacker took a train.となるためには、いろんな形の刺激を通して、それぞれの子のペースで「腑に落ちる」ように使う側もデザインしていく必要があるけれど、それは決して「問題集」や「ワーク」じゃないよね。

「英語絵本タイム」で読んだ本などは、こちらをお読みください~。

夕ごはん

湯豆腐
煮豚
かまぼこ
白菜の漬物



2015-01-05

しあわせな孤食

元日、ひさしぶりに「お!」と思うテレビ番組がありました。BSジャパンで放送していた「孤独のグルメ一挙放送」。

原作の劇画は、以前に読んだことがありましたが、評判になっていたこのテレビドラマを見たのは初めて。

ストーリーというものが特にあるわけでもなく、毎回、主人公の中年のおじさんが、空腹を満たすためにはいった食堂・レストラン・居酒屋で、メニューを眺め、注文し、店内を観察し、料理を食べる、、、の繰り返し。

なのですが、なかなか趣きあり。評判になったのもわかります。

「グルメ」といいつつ、下手なウンチクがあるわけでもない。
特に豪華な食事でもない。
主人公の「心の独白」が流れるだけ。

そのね、「ほどほど感」が、いいバランス。

バランスといえば、主人公氏が、供された料理を目の前にして、例えば、「飯・メイン・みそしる・飯・小鉢・メイン、、、」と、どの順番で一品、一品を口にするのか、、を、自分の中の「絶妙なバランス」を目指すことに神経を集中させている辺りがリアルでもあり、これは、「個食(孤食)」ならではの楽しみかた。

大勢とする「食事」の楽しさもあるけれど、こうして「食べ物」と向かい合って、ただ黙々とマイペースで「食べる」って、ひとりじゃないとなかなかできない。

たまたま、私が見た回は、朝10時半からやっている「飲み屋」に入店。下戸である主人公氏は、仕事途中ということもあり、真昼間からビールをあおる先客、常連客たちに、最初は渋い顔だったのですが、自分のペースで食事を注文し、食べているうちに、だんだんと「しあわせ感」に包まれていき、最後、店を辞するときには、酔客に対してもとてもおおらかな気持ちで「がんばれ!」と心の中でエールを送るまでに。

この「しあわせ感」がどこから生じたのか?を考えながら見るのも一興。

ということで、「しあわせ感」が世の中にたくさんあふれるといいなあと願う年初です。

夕ごはん(本日の予定)

ロールキャベツ
ホタテと大根のサラダ
きのこのソテー
わかめとじゃがいものみそしる
大根の漬物
蒸しブロッコリ
納豆