もうひとり、最近知った「カッコイイ男」。中村哲。アフガニスタンで、井戸掘っちゃってるお医者さんです。以前から、視界に時々はいっていたのだが、友人が貸してくれた「アフガニスタンの診療所から」(中村哲 著 ちくま文庫 2005)を読んで、「おおっ!これは、カッコイイ!」と、しびれた。1984年からパキスタンのペシャワールを拠点に、ハンセン病を主なターゲットとして貧困層の治療にあたり、200年以降の大旱魃にあたり、今度は井戸を掘り始めた「闘う男」である。ペシャワールは、アフガニスタンとパキスタンの間のいわゆる北西辺境州。国のルールというより、土地のルールが中心で,現代日本の感覚からは、信じられないようなある意味「前近代」の「掟」のようなものが人々を動かしている地域。
そんな異文化も、異文化、底辺も底辺の土地で、二十年以上も、援助活動を繰り広げられているのは、明らかにこの「中村哲」という男の個性によるものだとこの本を読むと伝わってくる。
例の米軍による「アフガン空爆」により、欧米系のNGOや、国連が撤退してもなお活動をし続けられたのは、机上のプランではなく現地との人々との間の濃密な「信頼関係」があったから。詳細は、ぜひ本書を読んでもらいたいが、彼の文体から伝わってくる「男臭さ」「義侠心」「ウエットでマッチョな世界」というのが、ペシャワール周辺の「空気」ときっとうまくなじんだんだのだろうなあと思う。
そして、大切なことは、「日本がアフガンへ軍隊を派遣したら、彼の活動はストップせざるを得ない」という事実。
「カッコイイ男」中村哲を応援しようと思うなら、この一点は、絶対おさえておくべき。それが、私ができる事を考える一歩になるだろう。
彼の活動を支えているのがペシャワール会。http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/このHPは、必見です。
日本各地で講演もたくさんする様子。http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/p-news.html
革命前後のアフガニスタンを舞台にした小説The Kite Runner(邦題「きみのためなら千回でも」)も、おススメです。(私には、ややウエットでマッチョすぎたが。)
ところで、イチローといい、中村哲といい、「おヒゲ姿」ですねえ。中村氏は、イスラム圏で活動しているからというのも理由だろうけど、、、、やっぱり「世界仕様」の「カッコイイ男」は、「ヒゲ」なんでしょうか???
アフガニスタンの診療所から (ちくま文庫) | |
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The Kite Runner | |
Khaled Hosseini おすすめ平均 父と子、友人、家族を描く Brilliant.. Average 異国を舞台にした濃密な人間ドラマ So far the best book I have read this year. Amazonで詳しく見る by G-Tools |
君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-1) | |
佐藤耕士 おすすめ平均 アフガニスタンの政情を知る為には読むべき。でも文学としては・・・ 泣きました! 超傑作スゴ本 読んでいる間、ずっと本の中に入り込んでました。 イスラムの少年の魂 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夕ごはん
さんまの塩焼き
小松菜の酢醤油
しらす
ズッキーニときぬさやの炒め物
納豆
ズッキーニと大根のぬかづけ
高野豆腐と若布のみそしる
大分から届いた乾燥わかめ、磯の香りが何とも嬉しいです。
中村医師のことをご紹介くださり、ありがとです。中村医師はわたしからみると「九州男児」そのものです。
ReplyDelete最新のアフガン情勢を知りたいかたは、こちらも読んでみてくださいね。中村医師の最新の報告書です。
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/kaiho/96nakamura.htm
「君のためなら千回でも」は、ほんとに良い小説で映画もすばらしかったです。おりひめさんのご紹介で、映画を劇場で観られたのでありがたいことです。
フジ夫も不精ヒゲがボーボーですが?(笑)
ReplyDelete>みかん様
ReplyDeleteいつも、コメントありがとうございます。なるほど!確かに「九州男児」といわれたら、そうなのか〜。ですね。いろいろ腑に落ちます。「アフガニスタンの診療所から」は、文章が「熱く」て魅かれました。
「カッコイイ男になりたいなあ〜」と思っている若い子がいたら、迷わず「読め!」と言いたくなる本でした。
ペシャワール会HPの農業支援の報告も、とてもよかったです!あれを読んで、「石油がなくなった近未来の日本の農業もこうなるんだろうなあ〜と思いました。」
>フジコ様
おひさしぶりです。では、フジ夫さんも「世界デビュー」間近ですね!(^^)
おりひめ