ボロボロになるまで大事に遊んだ思い出たっぷりのぬいぐるみの行方について、お子さんに話してあげるのにいい本を最近読みました。多読用に購入していた邦題「ビロードうさぎ」(原題"Velveteen rabbit")。私が読んだのは、オリジナルの挿絵がついた原書。
私自身は、「ぬいぐるみ」にあまり思い入れのないこどもでして、山のようにぬいぐるみを持っていた従姉妹を「どうしてだろー?」と不思議に思っていました。(今思うと、弟が二人いた私にとって、ぬいぐるみより面白い「遊び」がたくさんあったのかも〜。従姉妹は、ひとりっこでした。)だけど、英語教室の生徒さん、どの子もだいたいぬいぐるみが好きなようで、きっとお気に入りのボロボロちゃんを抱いて寝てるんだろうなあ。
物語は、ビロードでできたぬいぐるみのうさぎさんが主人公。最初は、新品のピカピカだったうさぎさんも、だんだんくたびれてきて、「お坊ちゃま」からのおよびもかからなくなり、おもちゃ箱で肩身狭く暮らしていたのだけど、古株の馬のおもちゃさんから「ほんとうに愛されたおもちゃは、『ほんもの』になれるんだ」と聞かされることからストーリーは、はじまります。「いつか『ほんもの』になるんだ」と希望を持っていたうさぎさん、ひょんなことから、またお坊ちゃまのお気に入りに戻り、幸せな日々を送ります。ところが、そんなお坊ちゃまが、重病になって、、、、
と、ストーリーが急展開するあたりで、涙腺が危うくなり、ちょっと照れくさく、家人のいない別室で涙ボロボロ流しながら読み終りました。「幸福な王子」と似たような展開だけど、最後はそれでも「あー、よかった!」と思えたのが救い。
それでも全体に何とも漂う「哀しみ」のモードはどうしてかな?「ほんもの」になりたい!というビロードうさぎの切なる気持ちのせいでしょうか?
「ほんもの(=リアル)」って何だろう?と、ややテツガクテキなテーマも含んでいて、短いですけど読み応えある一冊でした。
The Velveteen Rabbit | |
Margery Williams Bianco Camelot 1996-03 売り上げランキング : 19578 おすすめ平均 ビロードうさぎ 絵本は子供だけのものじゃない 時代を超えて。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ビロードうさぎ ウィリアム ニコルソン Margery Williams William Nicholson Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夕ごはん
目玉焼き
鶏肉の煮物(昨日の残り)
イカの塩辛
長いもすりおろし
ゴボウの酢漬け
納豆
じゃがいもとネギ、しめじのみそしる
はい、わたしも、ぬいぐるみがキライな子供でした(笑)大人になっても興味なくて、入院したときに同僚の子が手作りのクマさんをプレゼントしてくれて、もらったときは「う~ん、困ったね」と、内心思ったのですが、クマさんは、次第に殺伐として面白みのない入院生活に彩と癒しをもたらしてくれました。今では、プレゼントしてくれた彼女に感謝です。
ReplyDeleteおもちゃは哀しいのよぉ。
ReplyDeleteディズニーのToy Storyだって泣けるもの。(Toy story 2だったかな?)
でも、生のぬいぐるみたちもなんだかうれし哀しいのよねえ。お宅にもいるけど。
>みかん様
ReplyDeleteあれー、嫌いでしたか?私は「無関心」だったなあ。やっぱり、「動くぬいぐるみ(=弟たち)」を追っかけ回して遊んでいたからでしょうか?スマン!弟よ!です。
>山女様
「おもちゃ」って言葉が哀しいね。対等じゃなくって「遊ばれるもの」だからね。
我が家の「生のぬいぐるみ」は、その点、私が「遊ばれて」います。とほほ。弟たちの方が言う事きいてたぞ!
おりひめ