2009-08-23

Sarah, Plain and Tall

花の収穫作業も落ち着き、先週からこどもの英語レッスンも再開。夏休みが夏休みでない日々ではありますが、「通常営業」って気分です。

今日は、オトナの方との英語レッスン。名作“Because of Winn- Dixie"の聴き読み、音読、意味がどーしても知りたいところの質疑応答というレッスンをつづけていたAさん。無事にWinn-Dixieを卒業!いやあ。読み応えありました。そして今日から"Sarah, Plain and tall"にうつりました。Winn-Dixieも多読をして気に入った本の精読。今回のSarahも多読をして気に入った本でした。グレン・クローズの朗読は、ちょっと感情移入が激しいかな?とも思えるけど、味わい深い。多読では、すっと読み飛ばしてしまうような文体の妙も、やっぱり丁寧に読むと見えてくるなあ。

これは、とってもしみじみ、うるうるの家族をめぐる物語。Aさんが「英語の本を読んで泣けるなんて!」と感動した一冊。

19世紀のアメリカ中西部が舞台。その当時、「新聞広告」で「花嫁募集」っていうのがあったんですねー。出産で妻を失い、遺児ふたりを抱えた農夫が「花嫁募集」の広告を出したところ、東海岸のメイン州に住むというサラから返事が届く。今日のレッスンでは、ここまで読みました。このサラの手紙が秀逸。彼女は「独身」なのだが、兄が「若くてピチピチのお嫁さん」をもらうことになり、家を出なくてはならない状態らしい。「お嫁にいったことはないけど、そのチャンスがないわけではなかった(←アラフォーか?婚活か?さりげなく、自分はまだイケてるはず、とアピールか?)」「この場所から出るといっても、東は、断崖絶壁で海なのよ(←つまり西に行くしかないってことね。)」なーんて、手紙につっこみ入れて読んでたら、Aさん、大笑い。「せっかくの涙ウルウル話が、まるでコメディだねえ」と。

はい、読み手によって内容の解釈は変わるんです。それにしても「花嫁募集広告」って、、ゲンダイ日本なら、うっかりすると「出会い系」だよね。。。。あー、こういう風に読んじゃうから、しっとりした物語が頭に残らないのね。そうなのね。それにしても、Sarahは「児童文学」でありながら、Winn-Dixie同様、「喪失」と「再生」の読みごたえある物語であることは、確かです。

Because of Winn-Dixie
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夕ごはん

豚肉の生姜焼き
長いもサラダ
蒸しブロッコリ
ちんげんさいの胡麻和え
納豆
あげと舞茸のみそしる

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2 comments:

  1. 多読から精読へ、すごくリッチな英語教室!!

    Winn-Dixie、雷のエピソードや酒の空きビンがたくさんぶら下がったGloria Dumpの大きな木とか忘れがたいシーンがいっぱいでした。

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  2. >吉田さま

    Winn-Dixieは、映像が脳裏に浮かぶ物語でした。「甘いけど、哀しみの味がする」あのキャンディ、食べてみたいです。

    おりひめ

    ReplyDelete