2012-05-19

コミュ二カティブ・アプローチ?

あれ、ピンボケ写真ですね(汗)。

天候不順が続いていて、農家としては「開店休業」状態が続いています。思い起こせば、昨年も同様の展開。地球規模での大気の流れが変わっているんでしょうか?

まあ「変化」は世の常。不変のものを探すのは難しいけど、「英語学習」の世界になんとなく足をつっこんでいる身としては、「どうやって外国語を身につけるのか?教えるのか?」の話題が身近にあったりします。そこにも「変化」の歴史があるんです。こちらは、変化というより「流行」の歴史ですが。

最近、ちょっとびっくりしたのが、児童英語「業界」の周辺でコミュニカティブ・アプローチという言葉を耳にするようになったこと。

不肖おりひめ、アメリカの大学院で、「外国語教授法」みたいなことをかじったことがあります。私が学んでいた当時、そのコミュ二カティブ・アプローチというのが、流行になっていた記憶が。

でも、それって、、、かれこれ20年前のこと。今でも、それが主流なのかなあ?

と疑問に思ったので、外国語教育に詳しい知り合いに尋ねたところ、最近では、「内容重視」の教え方が主流だそうで。contents-based instruction呼ばれる形で、すごーく乱暴に言うと「外国語を学ぶ人興味のあることを中心にしてレッスンをすすめる」方法です。その中で、大事なのは「意味のあるやりとりをする」ということ。

よくある「教科書」の「こんな会話しないよねえ?」からの脱皮。

アニメでも、ヨガでも、宇宙の話題でも、それぞれが「知りたい!大好き!」な「内容」に焦点をあてることで、「やる気」をひきだし、それがターゲットとなる言語の習得につながるということ。

何よりも、「教える側」ではなく「学ぶ側」が主体になるという、言ってみたらあたりまえの方法。

この情報を教えてくれたアメリカ在住の知り合いによると、最先端(?)の語学学習クラスでは、特に「コラボレーション」が注目されているそうです。学習者同士で、ネットを駆使し、相談しながらひとつのプロジェクトを作る(たとえば、動画制作)というプロセスの中で、ターゲットとなる言語をいやおうなく使う状況を設定すると、吸収できるものが多いらしい。

おもしろそーう!

で、ざっと自分の周囲を見回すと、、、その考えに一番シンクロし、現実的な方法って、「多視聴多読」のように思います。

「好きなこと、興味のあること」を中心に。たくさん視る(テレビ、DVD、映画、ネット映像)、たくさん聴く(CD、ポッドキャスト、オーディオブック)そしてたくさん読む(本、電子書籍、メール、ブログ)

その上で、共通の話題について、みんなで話す、何か一緒にやってみる。それがいい方法なのかな?

その前に漠然と「英語を話したい!」ではなくって、「何を話したいのか?自分が好きなこと、興味のあることは何か?」を考えてみることも必要かもしれませんね。


(あ、BBカードでの口慣らしは、そのプロセスにはいる前段階として、とっても有効だと思います!)


夕ごはん

豆腐と卵の炒め物
キンピラゴボウ
きゃらぶき
長いもすりおろし
きのことにらのみそしる

ちょっと、のどの具合が悪いなあ。風邪にならないように気をつけよう。

5 comments:

  1. 以下、Whiskerさんからのコメントです。

    はじめまして!
    コミュニカティブ・アプローチ、ずいぶん長い間日本の英語教育界に君臨してますよね~。今や、新鮮味がなくなって、声高に語られることもなくなったような気がしますが。だからといって、そういうアプローチができるようになっていたかどうかは定かではありません・・・。
    日本では、誰かが新しい考えを紹介し、「それがいい!」となったら、また誰かが新たなやり方を紹介するまでは、世界における趨勢とは関係なく、そのやり方が王道ととらえられる傾向があるように思います。
    たとえば、学校建築のオープンスペース。かなり前にアメリカでは「失敗」だったとして、もうオープンスペースの学校は建てられていないらしいのに、日本では未だに建てられている、とか。

    contents-basedなやり方は、海外の日本アニメファンの方達を見ると、効果があることが一目瞭然ですよね~。

    ReplyDelete
  2. Whiskerさま ご訪問、ありがとうございます。どうしたことか、Whisker様のコメントが反映されないので、私がコピペで投稿しました。ご了承くださいね。

    ReplyDelete
  3. ということで、再度Whisker様 中学校の教科書を見てもコミュニカティブの香りがプンプンで、学校現場とはあまり縁がないものですから「???」でしたが、そういうことでしたか。内容重視の方法、日本の現状の課題としたら、一斉授業で全員の興味に合うことを行うことの不可能さでしょうか?その意味でも個人対応ができる「多視聴多読」は、実は合理的でもあるはずですよね。また、いろいろ現場のお話をうかがわせて頂ければ嬉しいです。

    ReplyDelete
  4. ナゼでしょうね?またまたWhiskersさんからの投稿コメントはこちら(^^;)↓

    私、大の機械音痴でして、時々PCにバカにされております。絶対そうです。他の人の言うことは聞くのに、私の言うことは聞かない、そういうことがあるんです・・・。

    と、変な愚痴を言っててもしかたありませんね。ごめんなさい。
    私は、理論にはとても疎い人間なので、コミュニカティブ・アプローチという言葉はもう20年ぐらい前にしきりに聞いたなあと思ってコメントしました。再確認のために、orihimeさんのところからwikiへ行って説明を読んでみると、なるほど~。information gapね、ゲーム的に取り入れるにはやりやすいですよね。中高生向けではない、一般の会話用教科書でも、これが多くの割合を占めていると思われます。多人数の教室では使いやすいですよね。逆に、少人数だと難しい。そういう意味で、日本でずっと重宝されてきたのかもしれませんね。
    現在の中学校、高校の現状はよくわかりませんが・・・。現在大学生になっている子ども達のことを思い出すと、oral communicationの授業では、少しそういうことをやったかもしれませんね。ペアワークがあるとか言ってました。

    普通の学校では、生徒をうまくコントロールすることも求められるので、個人対応、という時点でまず難しさを覚えるのではないでしょうか。
    同じことをやって、一定の基準で評価する、ということが「普通」ととらえられている世界だと思います。

    ReplyDelete
  5. Whiskers様 ていねいになコメント、ありがとうございます。むかーし英語ではなく日本語をコミュニカティブアプローチを使って教えたことがあるんですが(大学)、週5日、毎回1時間、クラス人数は講義クラスは50名いても、ドリルクラスは10人前後。その条件でしたら、一年でかなり皆さん流暢に話せるようになっていました。

    評価も、オーラルと筆記が半々で、クラスでカバーしたことを、どれだけ反映できるか、、を、かなり工夫していた記憶が。テストは、教える側がどれだけ内容をカバーできたか?をテストする意味もあるという考え方でした。

    どんなやり方も、首尾一貫していれば、それなりの効果が出るのでは?と思うのですが、そこら辺りが難しいのでしょうね。

    ReplyDelete