きょうは、そんなわけで、カフェさんの蔵書から、今回借りた中での私にとっての大ヒット作をご紹介。最近では、「クローディアの秘密」を上回る衝撃でした。
多読をしている人々の間では、もうあたりまえのように推薦されていた Jacquline Wilson.今回読んだのはThe Cat Mummy.小学3、4年生向けの読み物だと思うのだけど、構成といい、文章といい、もう私好みでした。
ストーリーは、小学生のVerdityが主人公。彼女のママは、彼女を出産するときに死んでしまい、おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさんとネコのMarbelと暮らしている。このMarbel、もうかなりのおばあさんネコで、ほとんど動かない状態。だけどVerdity にとってはMarbelだけが、会った事のないママについて語れる唯一の存在でした。他の家族は、どうやらママの思い出については、辛過ぎて話ができないみたい。そして、突然その時は、訪れた。Marbelの失踪とその死。厳しい現実に直面したVerdityは、学校で習った「エジプトのミイラ」の話を思い出して、、、、
大切な存在との別れをどう受入れるのか、または,受入れなければいけないのかという重いテーマなのだけど、ユーモアと、若干のグロテスクさと、切なさが、ごちゃ混ぜになっていて、ものすごくリアルでした。哀しみって、そんなにきれいごとじゃあないよってこと。タイトルも読後に「なるほどー」と、うなっちゃいます。3匹のネコと生活している私にしてみたら、人ごとじゃないお話だったりして、本を読んでもあんまり泣かない私でも、もう後半は、涙ボロボロでした。
良質の児童書を大人が読むと、子どもの時の気持ちが蘇る。子どもと日常的に接する身としては、またとない教科書でもあります。カフェさん、ありがとう、Wilsonの大ファンになりました!
カフェさんのブログは、「たねまき日記」にもリンクされています。ブログ名「晴れ、ときどき英語」。たくさんの洋書が紹介されていますよ。
The Cat Mummy | |
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夕ごはん
ハンバーグ
アスパラ
わかめのサラダ
牛乳どうふ
納豆
ニラとあげのみそしる
"The Cat Mummy"、余韻にひたってます。愛するものの死というヘビーなテーマなのに、全体のトーンは最初から最後まで静かで軽妙。主人公Verityの一人称でストーリーが進むから、彼女の気持ちがじかに伝わってくるし。猫のMabelの存在感。死んだお母さんのように土に埋めさせたくなくてクシンサンタン「ミイラ」にしたのが見つかって、「だって言えなかったんだもん」って泣き出す。「悲しがるから家では死んだ人のことはだれも話さないじゃない」と、そして、、、
ReplyDeleteいや〜、よかったです!!
>吉田さま
ReplyDeleteThe Cat Mummyは、衝撃的でした。そうそう、ヘビーなテーマなのに、それをヘビーに扱わない。だから、甘過ぎないんですよね。アービングの小説みたいな読み応えでした。
紹介した本をすぐに読んでくださるので、紹介しがいがあります!コメントありがとうございます。
おりひめ