それが、、、これは、「初恋」でしょうか??
去年の夏に読んだ「森と氷河と鯨」のときは、テーマにワクワクして気づかなかった。最近保護者の方が貸してくれた「ノーザン・ライツ」で、「あれっ?」と思った。そして、今回、ずっと借りっ放しだった「表現者」を読んで、確信に。
星野道夫さんの文体を、私は待っていたんだなー(はーと)
「表現者」(星野道夫 スイッチパブリッシング 1998)は、星野さんへのインタヴュー記事、本人の講演録、エッセイと、周りの人からの追悼文で構成されている。とてもバランスのいい「星野道夫」紹介本。もちろん、写真もたくさん。
告白すると、最近まで星野さんと「グレート・ジャーニー」の人がごっちゃになっていて(汗)、写真もチラリと見たことはありましたが、「オーパ!」の人とか「シーナマコト」とかぶったイメージしかありませんでした。なんというか、、「マッチョなアウトドアの人」。ごめんなさい。(言い訳としては、星野さんが大活躍していたころ、私はアメリカでフラフラしていたっていいうのもあるかな?)
本書の一番のよさは、星野さん本人の文章と他の人の文章があわせて読めるので、彼の「文体」のしなやかさ、繊細さ、暖かさ、明るさ、力強さ、深さが余計に際立つところ。もちろん「アラスカ」という「意味のない世界の広がり(p166)」が彼の文章の魅力をさらにひきたてている。さらに、さらに、、、と、魅力を伝えようとすれば、するほど、自分の「うすっぺらさ」にあきれてしまうので、興味をお持ちの方は、ぜひ彼の本をお読みください。今、「イニュニック」という本を読んでいる最中です。ああ、これもまた素晴らしい(はーと)。
文体のみならず、やっぱり生き方がメチャクチャかっこいい。その辺りもインタビューでたっぷり堪能できます。追悼文のなかでは、「お別れ会」の顛末を淡々と綴った松家仁之さんのものが秀逸でした。
ちょっとだけ、この本のなかから星野語録をご紹介。
遠い自然の大切さというのは、自分が想像する自然だと思うんです。そこに行かなくても、まずそういう世界を持っているということで、なんとなく人間を豊かにするという自然。(p184)
ゴールというのはそれほど大切なものではない。むしろその時代のなかでどういうふうに自分たちがより良い方向を選んでいくか模索する、そういうことがぼくにはいちばん大切なことのように思えます。(p179)
うーん。抜き書きだと、迫力が減るなあ。やっぱりぜひ原本にあたってくださいね。
ここ数日、星野道夫と「おぼしき人物」が、サイバー・ショットを片手に、ゴーヤチャンプルの皿にラップをかけている映像が脳裏をぐるぐる回っています♪
表現者 (Switch library) | |
スイッチパブリッシング 1998-09 売り上げランキング : 286242 おすすめ平均 星野道夫さんの人物像が浮かび上がってくるような一冊 こんな日本人がいたんだ…… 人生を考える人に・・・ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ノーザンライツ (新潮文庫) | |
新潮社 2000-02 売り上げランキング : 43826 おすすめ平均 抑圧された者たちの「美しい」世界 この本を読んでアラスカへ行ってしまった(夏だけど。。。) アラスカを守った人たち Amazonで詳しく見る by G-Tools |
森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて (ほたるの本) | |
世界文化社 2006-08 売り上げランキング : 177826 おすすめ平均 自然と人間の共生の有るべき姿とは? もうひとつの時間 自然の壮大さ、神秘に感動 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夕ごはん
ハモの塩焼き
キンピラゴボウ
ひじきとたまねぎ、にんじん、スピリット・ピーのサラダ
カボチャ蒸し
納豆
小松菜とわかめのみそしる
まだまだ、「旭川豆料理ツアー(?)」の余韻。スピリット・ピーだと、豆というより松の実感覚で、お豆が苦手でも食べやすいかも。
そりゃ岡田くんだがね!
ReplyDeleteところで、貴重なお写真、本日あちらにアップさせていただきましたm( _ _ )m
おりひめさんの記事、すごく星野さんに迫っててヤッパリ泪ぐんでしまった。
ReplyDelete星野さんはアラスカを中心に仕事していたのですが、唯一回アフリカに行ってるの。ジェーン・グッドール博士がチンパンジーのフィールドワークをしたタンザニアのむんむんするような緑の森へジェーンに会いに。そのときの写真集が「GOMBE」(ゴンベ)ーー生前最後の作品。
星野さんが亡くなった後、銀座の松屋デパートで追悼「写真展」があって、人がいっぱいでそれが嬉しかった。「GOMBE」はそのとき買ったの。めずらしく彼のクローズアップの写真が何枚も載ってる。少年のような表情は亡くなるまで変わらなかったんだ、と思ったの。
すてきなおりひめさま♪
ReplyDelete先日はお疲れ様でした。
とーっても楽しかったです。
お豆料理してくださっているようで
うれしいです。
第二回旭川お豆ツアーおまちしていますよ
星野さんの本、これから図書館にいって
さがしてこよーっと
いつも楽しみを提供してくれてありがとうございます。
>しのはら様
ReplyDeleteサイバーショットを手にアラスカの氷河を眺めている姿、、、、絵になるよねー。(←妄想さらに進行中。)
あちらにもお邪魔しました。こちらでも宣伝いたしますね。
>吉田さま
ReplyDelete星野さんの文章を紹介して下さってありがとうございます。アフリカの写真もそのうち見てみたいなあ。
>かみつれ様
ReplyDelete「すてき」かどうかは、ともかく、、(汗)カフェさんのおうちでも豆料理を頂きました。こちらこそ「豆開眼」でした。ありがとうございます。またお会いしましょうね〜。星野さんの文章、かみつれさん好みだと思いますよ♪
おりひめさ〜ん、こんなキャンペーンやってますよ。応募しませんか?もしかして、このイベント、サプライズゲストで王子もアリかも・・・と妄想してます。
ReplyDeletehttp://www.asahi-kasei.co.jp/saran/campaign/sweet_2.html
>みかんさま
ReplyDeleteあらあら、大変!シンデレラになるために大掃除しなくっちゃ!貴重な情報、ありがとうございます。