ひろさちやという仏教学者の「悪人だって救われる」(春秋社 2010)には、そんなお話がやさしくわかりやすく書いてあります。「人生の達人にならなくていい。失敗ばかりの人生もいい。どんな人生でもいい。それを教えているのが仏教(p42)」なんて、なんてほっとするお話でしょうか。勉強嫌いな子に「がんばれ」って言いたくないし、メチャクチャがんばっている子に「さらにがんばれ」なんてもっと言いたくないし。
そんな「ほっとするお話」の一方、「葬式仏教」を批判し、仏教的には「道徳」は弱いものいじめの理屈であるとか、世間的強者の奴隷にならずに「自由」になることのススメなど、アナーキーな原理主義仏教の考え方は、ほっとするどころか、過激でもあるけれど、「希望」が持てないなどと言われている昨今、ゲンジツを受け入れて、淡々とその状況に耐え、しっかり生きるという方向性は、やっぱりひとつの「光明」でしょう。所詮、「生老病死」は、避けられないんだから。
欲望の実現イコール幸福実現ではない。「少欲知足」。「悪人正機」の解釈も、私の理解のその先を見せてくれて、「なるほどー」の一冊でした。
悪人だって救われる | |
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夕ごはん
ピーマンの肉詰め
トマトとブロッコリのサラダ
ひじきとレンズマメの煮物
納豆
いくらしょうゆ漬け
おくらのおかか梅干和え
大根とあげのみそしる
「ほしい物リスト」に追加しました。と言ってもamazonから買うわけじゃなく、book offに行った時に思い出せるように、、、って意味なんだけど。でも欲しい本はなかなか出て来てくれないのよねえ、1ドルコーナーには。「東京タワー」が1ドルで買えたときは嬉しかった。。。
ReplyDelete山女さま 「ひろさちや」さんの本であれば、だいたい同じような内容だと思います。前からたずねたかったのだけど、インターライブラリーローンは使わないの?
ReplyDelete使わないのー。
ReplyDelete図書館の敷居が高いっつうか、図書館に行ったり、図書館のサイトを開いて利用方法を学んでっていうのが手間に感じちゃうのよね〜。
だいたい、そういうローンを使ってまで期限付きのものを借りて、じゃあ読む時間はいつ?っていうのがねー。例の去年?のユリイカの2月号(嘘つきアーニャ(←1ドル)の人の特集?)も、あそこにあるのは分かっていても、借りに行くっていう行動に移せないのよねー。学生の時とはなんか根本的に大学という場所への関わり方が違ってきちゃったんだよね。
ブックオフに立ち寄って、1ドルコーナーを端から端まで眺めるのは、休みが始まったときとか一息ついたときの私の娯楽なのです。帰り道っちゃあ帰り道だし。その代わり読んでない本がたまる、たまる。
山女さま なるほどー。もう仕事以外で大学にかかわりたくないってことかな?1ドルコーナーが、心のオアシスなのね。ふむふむ。私にとっては、図書館は大事な「書庫」でーす。こないだ道立図書館にオファーをかけた本が届いたそうで、うきうき。
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