本屋さんでみかけた「世界のグロービッシュー1500語で通じる驚異の英語術」(ジャン=ポール・ネリエール、デビッド・ホン著 東洋経済新報社 2011) グロービッシュと日本語との対訳方式ということで、買って読んでみました。
グロービッシュとは、1)ノンネイティブ同士が使っている「英語」が元祖。 2)1500語の英単語とその派生語のみで構成 3)文章は短く15語以内。4)発音よりもアクセント。 5)あくまでもビジネスツール。「文化」は関係ない。
というのがその定義。エスペラントと違い、見た目には「ほぼ英語」です。
画期的なのは、従来「ネイティブの英語をめざせ」で奮闘してきた「ノンネイティブ」からの「逆襲」が発想の根本にあるところ。著者ももちろん英語のネイティブスピーカーではありません。ある意味「開き直り」の主張が読んでいてコミカルでした。
私の英語レベルは、おそらくここで語られている「グロービッシュ」レベル。実際、ネイティブとのコミュニケーションより、ノンネイティブの人との方が、話やすいし、気持ちも通じやすい気がします。
文法レベルも、BBのグラマーブックやグラマーカードがカバーしているレベルなので、目標としてはそんなに高くもなく、より多くの人が「英語(もどき)」を使うという方針であれば、これも「アリ」かなあと思いました。
ところが、、、、この簡単な「英語もどき」で書かれたこの文章が、、、不思議と「読みにくい」!!英語多読の読みやすさレベルでいったらYL3.0~4.0なのだけど、とっても読みにくかったのです。
簡単英語が必ずしも読みやすくない、、、、なんだ、これは?
例えば、本文中、”I do not trust a man who shakes his stick at a friendly dog."をグロービッシュで書くと" I do not trust that man. He shakes his stick at a friendy dog."となるとありました。
確かに、最初の英文は関係代名詞を使ってあるのに対してグロービッシュ版では、シンプルな単文を連ねている。読みやすいはずなのに、、、なぜでしょう?ひっかかりが弱いのです。
この部分だけ取り出すとわかりにくいので、興味のある方にはぜひ全体を読んでもらいたいです。同居人に見せたところ、「わかりやすいけど、文章の味がないのでは?」ってコメントあり。私は読んでいて「リズム」がつかみにくく、疲れました。
もしかしたかかれたぐろーびっしゅは、ぶんしょうをぜんぶひらがなでかいたにほんごみたいなのかもね。
オーラルのコミュニケーションツールとしては、使える考え方だと思いました。でもって、日本語サイトはこちら。ごらんのとおり、恥ずかしいほどベタな「ビジネス業界」。な紹介者の「ドヤ顔」とかね(笑)。
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夕ごはん
チキンカレー
ふきとちくわの炒め煮
キャベツとツナのサラダ
ちは!英語できないし、よくわかんないけど、外国語を勉強するって、その文化に触れる楽しみがある訳だから、そこを排除して、通じればいいってのは、あんまり、面白くない気がするわ。あっ、ビジネス向けだから、面白くなくていい訳か?海外ドラマみてても「あるある!日本語でもこういういいまわしする〜〜」みたいな、なんか、妙な共通点をみつけるのがちょっと面白いのですがねえ。
ReplyDeleteわたしもーーー!
ReplyDelete何か味も素っ気もない感じ。カタコト英語みたいに感じました。
通じりゃいい、という。
ま、通じりゃいいんだけど、さ。
「読書」とは別物だしねえ。
でも、やはり味気ないですねえ。
そうだ! 日本での英語が公用語の会社ってひょっとしてグロービッシュかしらん?
みかんさま、 かずさま コメントありがとうございます。「味気ない」のは確かなのですが、言葉の面白さとして、もしかしたらその「味気なさ」に「味」「面白さ」が生まれる可能性も?という点、ちょっと目が離せません。ノンネイティブ同士の日本語会話を耳にしたら、ある意味とっても不思議な魅力がありますよね。悩ましいのが「英語」を話しているつもりが「ノンネイティブ英語」になることと、最初から「ノンネイティブ英語」を目指すことにどんな違いが生じるか?です。いずれにしても、言葉は生き物ですね~。
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