2014-08-29

未来予想図(動物病院再訪)

早朝の気温は9℃。(日中は20℃ちょっと)ということで、ハイ、「老体」にはちょっとキツイ季節がやってきたらしく、、、、

膀胱炎発症。

ネコが、、、、です。

となったら、、、例の「動物病院」!

ネコには悪いのだけど、なんだか楽しみな飼い主(^^;)。(なんの話?の方は、こちらのエントリーをお読みください)

Day 1

あいにくの月曜日。やっぱり、診察時間、かっきりに行ったら、すでに「待合室兼入院病棟兼診察室兼受付」は、満員状態。入り口にケージを置いて、入室すると、目の前に、どん!と、受付嬢(別名「エプロンおばさん」)が。いえ、スペースがないから、入り口横すぐに「受付嬢」がいて、かなりの圧迫感あり。

「で?」

は?

「どしたの?」

えーっと、膀胱炎みたいです。ネコです。

「で?」

は?

「連れて来たの?」

(あたりまえだ~!!)ええ、連れて来てます。

「名前は?」

おりひめです。

「住所は?」

おりひめタウン○の○の○

「。。。。。。」

で、受付嬢(別名「エプロンおばさん」)は、氏名と住所の情報を、チラシ裏をB6の半分に切った裏紙メモに記入して奥に消えました。(診察券がないからこういうことになる。)

この間、診察台には、ネコちゃんが。足元には、痙攣を起こしてケージにはいったワンちゃんが。そしてBGMは、「キーッ!キーッ!キーッ!」と泣き叫ぶ謎の鳥。(カーテンの影で見えない)

ああ、あのカンガルー(よく見るとワラビー?)も以前と変わらぬ位置に。そして重ねられている「入院病棟」にはネコちゃん、ワンちゃんがズラズラと。

そして、ぐるっと見渡したら、野戦病院のように小さいおばあちゃんが床に座り込んでいました。ひざにはオムツをつけたネコちゃんが。どうやら点滴の最中。

この時点で、受診開始5分。

延々「キーッ!キーッ!」と泣き叫ぶ謎の鳥。そしてその騒音のしたで、エプロンおばさんとエプロンお姉さんは、粛々と入院患者にごはんをあげ、ペットシートを交換。

うーん。以前よりシュールさが増したか?と思った瞬間。ジャクリーン・ウイルソン似のドクターが、「謎の鳥」を一喝!!

「うるさいねー。静かにしないと、焼き鳥にしちゃうよwww!!」

。。。。。。。。

「昔、スズメ食ったことあるさ~!」(←小さいおばあちゃん参戦。)

「ああ、スズメは、うまいなあ」(←ドクター)

ウイルソン・ドクターの一喝にも関わらず、叫び続ける謎の鳥。そんな中、我が家の「患者」の診察がようやく始まり、診察台に載せた途端、それまで低音で、必要最低限の発言のみだった「エプロンおばさん」が、、、

うわー(はーと)、ふっわ、ふっわ! ふわふわちゃ~ん!!

声のトーンが、5オクターブくらい高い(^^;)。 動物好きなのね(^^)

「ふわふわちゃん」は、結局尿検査ができず(涙)、様子を見ることになり、Day1は終了。

そして、、、

Day 2

朝から、「簡易トイレ(別名発泡トレー)」を手に、「ふわふわ」をストーカーし、なんとか0.5ccの採尿に成功!

「待合室兼入院病棟兼診察室兼受付」の引き戸を開けると、昨日、床に座り込んでいた小さいおばあちゃんが、ちょこんと待合席に座ってました。患者のネコちゃんはお膝に。今日は点滴じゃないのね~と思った途端、、、

「今朝、なくなったさ~」

え~!! 

朝、起きたら、もう事切れていたそうです。20年一緒だったこと。ストーブの前にいつも座っていたこと。息子さんと一緒に夕方ペット霊園に行くこと。さみしいからまたネコを飼いたいけど、自分ももう70だから、「ダメだ」って息子さんに言われていること、、、などを延々とお話してくれました。

私は、一緒に「うるうる」しちゃいました~。(ひとごとじゃないっす。うちの「ふわふわ」14歳っす。)その間、ドクターと「エプロンおばさん」は、見て見ぬふりをしつつも、気持ちはこちらに向いている感じ。

きっと、ここ数日、毎日ココに来て点滴打ってたんだろうな~。ドクターも「エプロンおばさん」もそしておばあちゃんも、ネコの状態をちゃんとわかっていたんだろうな~。この日が近いということ、そしてもしかしたら、「ダメになっちゃっても、一度連れてきなさい」くらいのことはおばあちゃんに伝えてあったんじゃないでしょうか?

なんだか、そういう空気あり。

「ふわふわちゃん」は、またもや「エプロンおばさん」に、大歓迎され、なんとネイルケアまでしてもらったものの、やはりその場では尿検査ができず(涙涙)、ただ、ストーカーして採取した0.5ccに鮮血が確認されたので、この日は注射で様子を見ることに。

あれ?あの謎の鳥が消えている?もしかして、、、、、???

「いや、あんまりうるさいから、焼き鳥にしようかと思ったけどねー。退院、退院!」

そうだよね~。さすがに、冗談だよね~(^^;)。 でも、どんな鳥だったんだろう???

帰り際、小さいおばあちゃんは、「ふわふわ」に向かい「長生きするんだよ~」って声をかけてくれました(うるうる)。

Day 3

注射が効いたのか、比較的症状が落ち着いている「ふわふわ」。通院も3日目だと、ドライブにも慣れていた様子。

ドクターは、「うーん、どの薬がいいかなあ」と、お悩みでした。私にシャーレを見せてくれます。中には、6つくらいの錠剤が。「錠剤の周囲が透明ってことは、細菌が繁殖してないってこと。だから、これか、これのどちらかの抗生物質が効くってこと。こっちは、小さいからのみやすいんだけど、すっごく苦いの。こっちは、ちょっと大きいけど、ツルツルしてるから飲み込みやすいと思う、、、うーん。やっぱ、こっちかな~」と、「ツルツル」の方を選んでくれました。

薬について、こんなに丁寧に説明受けたこともはじめてでした。

10日後に再診。 「ふわふわ」の症状はおさまってきました。  

To be continued....になるかな~(笑)













2014-08-13

"The Blue Hill Meadows"

あやや、あっという間に夏休みが始まり、あっという間に終わろうとしています~(汗)。北海道の小中校のほとんどが来週から新学期。

そんな中、自習的に多読本を読みにやってきている高1のAくん、「明日もこれ(多読)あるんですか?」。

ん?これは、「自習」だから、来られなかったら別に構わないよ~。何か、用事あるの?

「ええ、釣りに行こうと思って、、、、、」

釣り?そ~か、釣りなら、そっちに絶対行った方がいいよ~!

「?」

Aくんは私が妙に「釣り」に肩入れしているのが、フシギそうでしたが、それは、こちらの本を読んだから。Cynthia Rylantさんの"The Blue Hill Meadows"  

The Blue Hill Meadowsというのんびりした田舎に住む一家の四季を描いた短編が4つ。それぞれが独立していながら、一環してあたたかく、やわらかく、ゆったりしているのでした。

そう、なんとも「休暇中に読むのにぴったり」な一冊。

迷いイヌがやってきて、そのイヌと少しずつ心の距離をせばめて、「家族」になるエピソードや、それまで気づいていなかった「母の日」の存在を急に意識して「何をあげたらいいんだろう?」と悩む末っ子くん。吹雪の一日のそわそわした一家の様子などの描写が絶妙にリアルで、ほっこりしている。こんな描き方ができる作家は彼女以外にいないんじゃないでしょうか?

で、この短編集の中でも私のお気に入りが、末っ子くんとおとうさんの「釣り」の巻。なんてことは、ないのよ。ただ、ふたりが釣りに行く話で、とりたてた「事件」はひっとつもない。ないんだけど、「ああ、釣りって素晴らしい」そして「生きているって素晴らしい」と、思わずにはいられません。

こういう暮らしからこそ、芯の強さが育つんじゃないかな。

ということで、「釣り」をしたことなくても「釣り」びいきになるお話でした。


Blue Hill Meadows
Blue Hill MeadowsCynthia Rylant Ellen Beier

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夕ごはん

マグロのさしみ
トマト
もろきゅう
納豆
かぶとあげのみそしる