2008-06-30

クール•ビューティ

相変わらず、寒い朝。ご近所さんによると「こんなに低温がこの時期に続くなんて、記憶にない」そうです。それでも昼ごろから太陽が顔を出し始めた。

ところで、今日は英語教室のおハナシ。きっかけは、小5のAちゃんのおかあさんからの電話。「Aが、『仲間分けの理由を教えて!』って言うんですよ〜」。Aちゃんは、「なんで、教えてくれないの!」とよく私に噛み付いてくる優等生ちゃん。おかあさんはBBカードの使い方、効用をよく理解して下さっているので、「自分で気づいた方がいいよ〜」と伝えたそうだ。(「仲間分け」とは、カードに書いてある文を過去、現在、未来、現在完了にグループ分けする遊びのこと)それでもよく話をきいてみると、Aちゃんは、「おまじない」と「仲間分け」の関係には「気づいている」そうで、その先が見えないので、もやもやとしているらしい。

うーん。。。どうしよう?と、ちょっと悩んだが、「もやもや」は「イライラ」に直結してしまい、思春期前期の彼女の精神衛生上、よくないのでは?とこのケースでは判断。


で、今日のクラス。絵本を2冊読んでからBBカード。その前に「明日」「来年」「昨日」「毎日」「毎年」「先月」などの日本語カードを机に並べて、「これのグループ分けてみて」と促す。3名の生徒さんはあっという間にグループ分け完了。それから、ダイヤのカードを見せて、Bettyちゃんは、どこに入るでしょう?Cathyは?Red Roosterは?と、やったら、あっという間にこちらも分けられた。で、終わり。Aちゃんは、表面上、特に感動した様子も見せず、いつも以上の不機嫌オーラ(足をネンザしているせいか?)のままだったけど、それは、「ふーん。なるほどね。わかったよ。」という意味でしょう。まるで中学生女子みたい。(Sigh)そのままビンゴ。はじめて未来形ビンゴでやってみました。そのあとクラブの絵と数字でGo Fish。クールなAちゃんは、「病院行くから,はやく帰りたい」とゴネはじめたが、私が「絶対、センセー、今日は勝つからね〜!!」とやや過剰な「演技」をしたら、あっという間に「かわいい小学生」に逆戻り。その後、ダウト、高速カルタ、とノリノリでした。ふ〜。

ところで、Aちゃんのおかあさんとのお話し中、小3の弟 Bくんを読み手に、おかあさんとAちゃんが対抗でBBカルタ取りをしたというエピソードも。「えっ!Bくん、言えてましたか?(←あんた、センセーじゃないのかい?)」「ええ、わかんないのもありましたけど、おおむね。ひっかけもやってました。」「え〜っ!あんなに、ダラダラして、、、(おっと!Bくんがロクに自分のカードも出さないってことは黙っておこう。)」結果、Aちゃんの圧勝だったそうで、それはそうだろう。。。でも取り札が文字カードだったときいて、うーん。やるなあ。クラスでは、おふたりともクールぶってるんだけどねえ。
夕ごはん
麻婆春雨
水菜のサラダ
長いもすりおろし
納豆
あげとしめじ、わかめのみそしる

2008-06-29

低温続く

また、朝の気温が10℃くらい。どうなってるんでしょう?日中も15℃くらい。どうも、仕事も滞りがち。ま、低温を生かした仕事といえば、草刈り。「ジャングルハウス(野菜ハウス)の中の草取りをしてから、人の背よりも高くなったヨモギを刈りました。いえ、ミョウガが育ってたから「日陰が好きかなあ」と思ってのことなんだけど、夫に苦笑いされたんでなんだか「カチン」ときたんで。ついでに、ラズベリーを植えた土手も草刈り。株分けしてもらって4年くらいになる今年は、ずいぶん実がとれそうです。

だけど、さすがにもうちょっと暑くなってほしいものです。

夕ごはん
マグロ(中トロ)の刺身
長いもと水菜のサラダ
ミックスピザ
納豆
アスパラ
しめじとほうれんそうのみそしる

いえ、スーパーに買い出しにいったら「マグロ解体ショー」の残りが並んでたんで。「天然もの」って書いてあったけど、あんまり信用せずに購入。(おじさん、まけてくれたし。)ところが、食べてびっくり、美味しかったです〜。ピザは「タイムサービス」「焼きたて」にうっかりふらふらと。本日、ちょっと豪華版でした。

2008-06-28

タイガとココア

とある動物園でのお話。出産間近だったアムールトラの寝床に、ある朝、飼育員が発見したのは3頭の生まれたばかりの赤ちゃんトラ。初産だった母親トラはどうやら育児放棄したらしく、3頭は仮死状態。必死の温浴マッサージのかいなく、一頭は間もなく天国へ。残ったオスのトラは大河(タイガ)、メスはココアと名付けられました。

二頭の命を救ってほっとした獣医さんが、その次に気づいたことは、タイガとココアの四肢が、マヒしているということ。そのため、一生歩くことは叶わない様子。

タイガとココアは、釧路市動物園にとって、そして多くの世界中の動物園にとって、初めての「障がいを持って生まれたアムールトラ」となったのです。5月の終わり頃のことです。アムールトラは、絶滅危惧種でもあります。

現在、釧路市動物園では、世界各国の動物園に連絡をとるなどして、このタイガとココアをどうやって育てていくか模索中です。母親の育児放棄により、どうやら免疫力をつけるための初乳もとっていない二頭には、感染症のおそれもあり、一般公開は難しい状態。それでもミルクを飲んで二頭は、すくすくと成長中。ただ、ネコやイヌじゃなくってトラだから、一年後には、立派なトラになっちゃうんです。そうしたら、特別サイズのおうちも必要。

知り合いに、この二頭のことを話したら「野生なら、生き延びないんでしょう?だったら、生かさないのも思いやりかも」という意見もありました。「こういった障がいを持った動物をどう飼育するかの生きた資料になっている」との立場もあります。「かわいそー!絶対救わなきゃ!」のシンプルな愛護派の言葉もあります。皆さんは、どう思われますか?

実は、釧路市動物園の初代園長さん(故人)の最晩年に私は、知遇を得ることができ、その縁で、NPO法人釧路市動物園協会の会員にもなっています。北海道の動物園というと旭山が今や全国区ですが、釧路市動物園は、タンチョウの繁殖や、シマフクロウの保護など「野生動物」を大事にした運営をしています。初代園長さん(メチャクチャ面白いおじいさんだった)だったら、「いのちを育てるのが動物園の役割」って言いそうだなあと思います。

NPO法人をとおして、募金活動も始まりました。ミルク代、専用動物舎建設など、課題山積だそうです。NPOのある理事の方は、「永続的な関心を寄せて頂きたいです。少しずつでも寄附を頂けたら嬉しいです。」と仰っていらっしゃいます。それを聞いて、私も自分で「タイガとココア募金箱」を自分用に作ろうかなあと思っています。アイスを我慢したらチャリン!とかね。(←おいおい、小学生か??)

以下で、タイガとココアの姿を見る事ができます。
「アムールトラの大河(タイガ)とココアのページ〜釧路市動物園〜」http://www.city.kushiro.hokkaido.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1213189909596&SiteID=0

募金受付先 ゆうちょ銀行 02740−7−97666 口座名NPO法人 釧路市動物園協会 頑張れタイガ•ココア 支援募金

夕ごはん
ホタテとピーマンの煮込み
しらすおろし
アスパラ
納豆
あげとチンゲンサイの間引き菜のみそしる

2008-06-27

帯に短し。

一週間ぶりの晴れの日。とはいえ、まだ風は冷たい。もうすぐ7月なのにね〜。露地に植えたカラーにかけておいた保温資材を取り除いたら,芽も出てるけど、雑草も出てた。あちゃー。明日からまた座り込んでの草取りですね。午前中は、ハウスの中の草取り。

午後の英語教室は、メンバーの大半が属しているサッカー少年団の練習の都合で,早めに開始、、、のはずが、保護者の方の手違いで、2名遅刻。このクラスは,先週からなんだか落ち着かないなあ。待っている間、波瀾万丈とかSave the 1をはりきるのは小4のAくん。「Charlie Chaplin,テレビに出てるよ!」CMに出てるんですって?出て来るたびに、おねえちゃんたちとCharlie Chaplin went to Chinaと合唱しているそうだ。BBカードを使っている小学生の間で、全国的に、そんな光景があるのかもな。保護者対策としては、嬉しいお言葉。

全員揃ったところで、To Market, To Market。このクラスでは反応がよかった。続いてハートの文字でフォニックスビンゴ。「あれ!2枚足りない!」のBちゃんの悲鳴で、全員のカードをチェック。「私のベティもない!」などと、やぶ蛇になってしまった。。。。なんとか事態を終息させて、続きをやったが、このあとのサッカーに気が向いている子たちは、全然やる気なし。適当にきりあげて、ハートとクラブの絵と文字でGo Fishをやった。このクラスでも楽しいんだけど、どうもダラダラしました。サッカー組は、終わらせてから、残った子には絵カードを作ってもらった。

お迎えに来た保護者の方と、よもやま話。このクラスの小5のメンバーの学年人数は,全体で15名。「この狭い人間関係で育って行くことに不安がある」とのお話。なにせ、幼稚園から中学までほぼ同じメンバーだからねえ。できるだけ、外に出る機会、(例えば,外部のキャンプなど)に参加させて視野をひろげてあげられるといいですねえ。一方で、毎日、外でのびのびと遊べる小5生なんて、全国でどれだけいるんだろう。帯に短し、たすきに長し、かな。

来週も変則的なクラス。今度は、時間どおりはじめられますように〜。

夕ごはん
肉野菜いため
ほうれんそうのごまあえ
アスパラ
しらすとわかめの酢の物
納豆
高野豆腐とニラのみそしる

2008-06-26

準備

裂き織りのサークルに参加してはや6年くらいかな?ちなみに、私が習った「裂き織り」は佐渡に伝わる「地機(じばた)」という機で、腰に巻いたベルトでゆるみ具合を調整しながら織るものです。彼の地では、綿が育たず、貴重な綿製品を最後まで使い切るために、ボロボロになった布を再利用するために、裂いて、織りものに再生したのがはじまり。どっしり感があるのは、そのためです。

今年は,さまざまな事情でメンバーの大半が多忙ということで、「会計くらいなら」と引き受けたんだけど、中心となって日々の細々について目を配ってくれるはずの役員さんが家庭の事情で長期休業。でもって、「会計くらい」つまり、お金の出し入れだけのはずが、結構あれこれ狩り出されてます。来週は、地元の道の駅で行なうイベントに参加出店するというので、今日は作った作品を持ち寄って値札付け。

物の値段って、相対的なものなのよね〜、と毎回思います。手間ひま、技術、デザインなどを考えたら「ン万円」がつきそうな(恐らく東京のデパートならその値段になる)一品もの、完全手作りのベテランが作った織物製品でも、イベントのたこ焼きやさんの横だと、そんなに強気にもなれず。地方の購買力を鑑みて、「それなり」の値段付けに落ち着くんです。

もったいないような、この程度でほどほどの方が、「趣味」としては、いいのかな?とも思ったり。ちなみにセンパイが織った布で、私が縫った写真の巾着は、¥1000で販売予定です。これは、妥当かも?

夕ごはん
ハンバーグ
アスパラ
長いもすりおろし
ほうれんそうおひたし
納豆
大根とわかめのみそしる

2008-06-25

ビミョウ

寒いっす。最高気温15℃っす。明日まで低温気味だそうです。朝、花の収穫をしてから、午前中は、織りのサークルの縫いものノルマを仕上げて過ごす。午後は、英語教室。差し入れのプラムを低学年の子たちに振舞う。「こんな英語教室ないねえ」は、プラム大好きのAちゃん。フラッシュカードとかのオーソドックス英語教室をご希望だけど、プラムがあれば満足?食べている間、To Market, To Marketを読む。私は好きなんだけど、「絵がビミョウ」とのご意見。BBカードは、高速カルタ。さすがに、このクラスでは、私の方がとれましたねえ。続いてMMさんがおススメのGo Fish!をダイヤの絵と文字カードで。最後は、スペードのワンヒントビンゴ。「最初から言ってくれないと、わからない!」つまり、まだまだってことですね。今日も「外で遊びたい」皆さんと、レッスン後、庭で過ごす。オママゴトも最近は「ピザを作る」なのね〜。

続いてのクラスでは、はやく来た子からTime for writing.全員揃ってからTwo Storiesの2編目。「全部読んじゃいたい!ということで、最後まで。The thin manって、、、ヘキサゴンに出てくるクリスさんに似てるね〜。そのあとこのクラスでもGo Fishをしたけど。。。人数が多いのか、なんとなーくダラダラ。きゃーきゃー。こどもたちは、とても楽しんでるんだけど、英語的にはどうなんだろう?と、こちらはビミョウな気分。続いてタイムトライアル波瀾万丈。文字カードで。ところが役カードの絵を入れ忘れて、ただカードを読んで終わってしまいました。スミマセン。そのあとは、ワークをやりたい子、絵カードを作りたい子、と、各自の活動。5月に入会したばかりのBくんとハートの絵でビンゴと頭脳をしたけど、いい感じ。なんといっても彼は、臆する事なくマイペースでとてもリラックスしてクラスにはいっているのがいいように思う。

パーティアニマルのCちゃん、「肝だめしパーティ案」を持ってくる。使えそうな部分もあるから前向きに検討したいです。

夕ごはん
カレイの煮付け
アスパラガス
しらすおろし
納豆
あげとニラのみそしる

2008-06-24

三度目の正直

我が家は、一応「農家」なので、野菜を育てようと思えば、いろいろ育てられる。(場所があるということ)問題は,半分シロウトなのと、ズボラで、手入れが行き届かないんで、あんまりコマゴマできないこと。それで、一番食卓で活躍しそうな野菜から少しずつ手を広げている。中でも、「欠かせない」のが「ネギ」。これは、もうマストアイテムなわけです。だけど、タネから育てるには、一月ころから苗立てしなければならず、それは我が家ではムリ。幸い、わが町は「ネギの産地」だったりして、「ネギ農家さん」があちこちにある。そういった農家さんは、定植時に余った苗を6月中旬から下旬に、「直売所」で格安で提供してくれるんで、それを購入して、ネギの自給をしているのです。(夏場は、宿根のネギを使ってます。)

今年も、そのつもりで、いつも「ネギ苗」を置いている直売所に、先週行ってみた。直売所では、農家のオバチャンたちが交代で店番をしている。花苗や、野菜が山のように並んでいるんだけど、「ネギ苗」が見つからない。「ネギの苗、まだですか?」「まだ。」「いつ頃出るかなあ」「わからん」。。。。この日の担当オバチャンは、「省エネ会話」の人であった。。。

数日後、また出向く。まだ、見つからない。「あのー、ネギ苗は、まだですか?」「あれええ。。。昨日まであったけどねえ。。もう、ないねえ〜」「ええっ!もう、終わっちゃった??」「そうみたいねええ。。。。」今回のオバチャンは、「同情的」だったけど、それだけだった。

ネギがない食卓は、考えられないっ!ショックのあまり、その後数日は、頭の中がネギネギネギ。。。だった。(今から思えば、秋に「越冬用」をおとなしく購入すれば、モンダイ解決なのだが、その時は、「ネギは植えるもの!」と決めつけていたのでした。)

で、どうしても、納得がいかず、昨日三度目の挑戦。。。。ただのネギ苗があんなに燦然と輝いてみえてことは、ありませんでしたっ!コーフンのあまり、全部買い占めたくなったけど、ぐっと我慢して三束購入。(一束100円也)一束50本くらい?って、150本???ちょっと多いかな?

で、無事に解決した「ネギ騒動」でしたが、ふと気づいた事。「たねまき日記」の最初のエントリーが、「ネギ苗植えました」だったような気が。。。あれから一年ですね。いつも読んで下さってありがとうございます。

夕ごはん

ズッキーニとハーブ(バジルとパセリ)のスパゲティ
アスパラ

所用で、外出。お昼ご飯は「回転寿し」。それでお腹がいっぱいでした。「回転寿し」では、「真イカのゆず塩」と「えんがわ」に魅了されました。

2008-06-23

高速カルタ

相変わらず、低温が続いてます。最高気温で16℃くらい。しっかり長袖です。旭川は、28℃くらいあったそうだから、同じ北海道でも随分違いますね。

昼間は、草取りなど農作業をしてから、夕方英語教室。女子3名のクラスになって約一ヶ月だけど、このペースにも慣れてきた様子。Two Storiesの2編目を一緒にセルム式で読んで終了。あと数回くらい通読したいけど、どうなるかな?そのあとハート文字でビンゴ、主語に色塗り。続いて久しぶりにCDを使ったカルタ(もしかしたら、はじめてだったかも?)絵カードと文字カードそれぞれ一組ずつ使った。うーん、なかなかとれないね。そのカードから文字カード全部、絵カード10枚くらい混ぜて波瀾万丈。ある先生のブログでタイムトライアルというのを知ったのでそれでやってみた。とても集中できた。声を出すのを恥ずかしがっていた小2のAちゃんもしっかり言えていて、よしよし。


「高速カルタ」が気に入ったようで、絵カードだけもう一組ふやして、もう一度。一回目よりみんなとれていて,満足。さらに、もう一回、もう一回、もう一回、、、って、残りの時間は、全て「カルタ」になってしまった!(汗)私は文字カードを狙ってたんだけど、難しいもんですねえ。全然とれなかったです。。。。CDのネイティブさんの声も聞けたし、生徒さんは、文字カードもしっかりとっていたりして、これもよしよし。

帰りは、恒例のお散歩。ダレンシャンゲーム(主語をダレンシャンに替えて言うゲーム)をしながら歩きました。

夕ごはん

肉団子の唐揚げ
アスパラ
しらすおろし
ワラビの酢醤油漬け
高野豆腐とわかめのみそしる

2008-06-22

民間療法

地元で布おむつ育児をしているおかあさんたちと「布の会」というのを作って活動し始めたばかりなのだけど、紙おむつ全盛の今、あえて「布おむつ」を使おうと思っている人は、それなりの理由がある。多くはこどもがおむつかぶれをした、アトピーである、自分がケミカルナプキンから布ナプキンにかえて体調がよくなった、、など。理由の中心は「健康意識」から。それもあってか、皆さんいわゆる「代替医療」に関心が深く、「布の会」でも「ホメオパシー」というヨーロッパ発祥の民間療法についても話題にのぼった。実践中の方もかなりいる様子。ここで、それについて詳細は述べないけれど、やっぱり「医療不信」「病院不信」が根っこにあるんだなあというのが私の印象でした。で、たまたま図書館で見つけたのが「健康問答 2」(五木寛之、帯津良一 平凡社 2007)。さらさらと読みやすく、また偏った内容でないのが好感持てました。

帯津良一さんは、ガン治療で有名なお医者さん。西洋医学、東洋医学、あるいは民間療法、ありとあらゆる可能性を模索した「ホリスティック(統合)医療」を推進している方。帯津医院では、患者さんが「やってみたい。気に入った」という療法は、なんでも受入れているそうだ。「患者さんがやって心地いいのが一番」って、そのとおりだなあと思う。

本書では、帯津さんと五木さんが、いろんな民間療法(気功、鍼、手かざし、アロマセラピー、スピリチュアル•ヒーリングなどなど)について、あれこれ対話している。「えっ?こんなのも?」と言うようないわゆる「マユツバ」っぽい療法も、頭から排除するのではなく、それなりの評価、関心を示しているのが、何とも前向きです。ホメオパシーについてもかなりのページが割かれていて、帯津医院ではガン治療、花粉症治療に使われているそうだ。

なんにせよ、いろんな可能性を模索するのは、まさに「医療」だと思うし、本書でもくり返し語られているが、「西洋医学」が得意とすること、「東洋医学」が本領発揮するもの、また「民間療法」で十分対応できるものがあるわけだから、あまりかたくなに一つのやり方に固執することなく、オープンな態度でいるということは大切だなあと実感しました。ま、これって医療に関してだけでないけどね。
健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」。
健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」。五木 寛之

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夕ごはん
さんまの塩焼き
アスパラ
たまねぎサラダ
わらびの佃煮
納豆
あげとわかめのみそしる

2008-06-21

「東京島」

またまた,低温期。さすがにストーブは出番なしですが。久しぶりに読書日記。告白すると、私がここで紹介している本のほとんどが、図書館、あるいは知人から借りて読んだもの。ありがたいことです。ある友人は、読んだ感想を報告すると「あー。これで元とった!」と喜んでくれるので、がんばって読んじゃったりします。今回のは桐野夏生「東京島」(新潮社)。これも図書館本。

前回の「メタボラ」は、よかった。だけどその前の「魂萌え!」はイマヒトツ、だったのですが、図書館でたまたま見かけたので借りました。佐藤優が絶賛してたのも影響してますね〜。書店でもとても売れている様子。私は、、というと、「うーん、、、メタボラの方が読み応えあったかな?」です。ある無人島に流れ着いた日本人の女性のサバイバルストーリー。早期依願退職してヨットで世界一周クルージング中に遭難した夫とともに流れ着いた無人島。同じように漂流してきた日本人たちと、新たなコミュニティを作る。島の名前を「東京島」とつけ、ブクロ、コウキョ、トウカイムラ、などと地名をつけいていく。島で唯一の女性として、むくむくと原始の力を発揮していく主人公をめぐる男たちの争奪戦。コミュニティどころか、本能むきだしの醜悪なやりとり。「ホンコン」と呼ばれるチャイニーズ集団のたくましさに比較される日本人組のひ弱さなんかも描かれている。

面白くないわけでは、ないのだけど,盛り込み過ぎの感あり。「名前をつけることで意味が発生する」とか「書物を読む事で意識が目覚める」とか、随所に面白そうなテーマはあるんだけど、なんとなく散漫でした。で、クライマックスでフィリピンから漂流してきた女性ばかりのダンサー集団が登場するあたり、彼女たちがNatural womanを唄うあたりから、うーん、どっかで見たような,聞いたような、、、と、途端に陳腐でつまらなく思えてきた。その理由がよくわからなかったのだけど、昨日草取りしながら閃いた。「あ!『木更津キャッツアイ日本シリーズ』だ!」と。「木更津」の映画で、主人公たちが、流れ着いた島にいたのはたくましいオンナたち。あの情景とかぶったんです。クドカンの方が迫力ある「オンナたち」だったです。って、こんな印象は,桐野夏生さんには失礼かもなあ。

ただ、佐藤優さんが絶賛したのは、なんとなーくわかる。だって彼が「木更津キャッツアイ」見たとは思えないし〜。例によってオトコの人にはコワーイ(だろう)「桐野節(オンナ節)」でした。
東京島
東京島桐野 夏生

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夕ごはん

ジンギスカン

実は、知り合いにお昼ご飯をごちそうになりました。(私だけ)で、我が家の「留守番くん」に後ろめたかったので,夕ごはんをジンギスカンに。。。。結果的に、本日、カロリーオーバーの私です。

2008-06-20

青空教室

午前中、蒸し暑い。ハウスの中でせっせと草取りしていたら,機械修理の人がやってきた。ハウスの中にはいって「うわ!暑い!」作業している私は、それほどでもないんだけど、やはり違うのかな?

午後の出張英語教室.保護者の方とお話がしたくていつもより40分くらい早く到着。すると,玄関前のポーチに"Five Little Monkeys"ならぬ「5人の小学生」。どしたの〜?「おかあさんがベランダをあけとくっていったのに、あいてないの。」あちゃー。閉め出されましたか?ポーチに座って,お菓子を食べてました。本日、遠足帰り。うーん。どうしよう?ケータイで連絡したが、つながらず。ポーチの前で固まっていた子どもたちは、とりあえず「オトナ」が登場したのでほっとしたのか、遊び始めました。10分ほど待ったところで、雲行きも怪しくなってきたし、もうひとりの生徒さんもあらわれたので、「えーい!このまま始めよう!」と、ベランダに遠足用にみんなが持っていたシートを広げて、レッスン開始。波瀾万丈のタイムトライアル。「えーっ、なんかヘンだよ!」といいつつ、結構声は出ていた。途中、バスが目の前の道を横切ると「ああっ!笑われる!!」って、、、、そんな、世の中の人は、貴女たちだけ見ているわけじゃーないから。

アクシデントは重なるもので、今度は雨が降り出した。「センセー!濡れるよ〜!」波瀾万丈を切り上げて、今度は倉庫へ避難。ここでもシートを広げて、また波瀾万丈。続いて絵本を2冊読んだところで、保護者の方、帰宅。その後、無事に家の中にはいって、おやつを食べてからレッスン再開。もう一冊絵本を読んでから、今度は絵カード作り。なんのかんので、いつもより長いレッスンだったかも。今日のヒット賞は、Cathy Carter sells golden eggs and butter in the country.うーん、やはり読書好きな子の文は組み合わせも複雑になるなあ。昨夜「ベストフレンズ(最終回)」を見てから寝たAちゃんは、絵カード作れず。深夜12時の就寝は、やはりモンダイあるんじゃないかなあ。

このクラスの保護者の方、2名が「多読、やってみようかなあ」ということで、今日、サンプルを数冊渡しました。御自分のペースで進められるといいですね。

夕ごはん
サンマの塩焼き
もやしとウインナ炒め
アスパラ
納豆
あげとキャベツのみそしる

「青空教室」やら何やらで帰宅が遅くなったんで、このメニュー。帰るとそれまで静かだったというネコたちも大騒ぎ。どうして、「もうひとり」に「ごはーん!」ってねだらないのだろう?

2008-06-19

もぞもぞ

ヨモギだらけの野菜ハウス、冬の「しばれ」がきつかったので、ダメかもしれないと思っていたミョウガが、ジャングルの中で、芽吹いていました。イチゴもそろそろ食べられそう。明日の朝ご飯に収穫しよう。ニンジンの芽や、大豆の芽、ジャガイモも芽吹いて、なかなか土の中は、忙しそうです。カラーもボチボチ咲き始めました。(はやすぎっ!)

夕方、ネコがひさしぶりに「おみやげ」をくわえてきました。プレゼントかな?

夕ごはん

とんかつ
アスパラ
しらすとわかめの酢の物
納豆
わかめともやしのみそしる

わかめが「かぶった」のは、酢の物用に塩出ししていたのを、うっかりみそしるのなべに放りこんだからです(汗)

2008-06-18

パーティ尽くし

午前中の農作業のころからじわじわと気温があがり、午後には結構な暑さ。英語教室のみなさんも「暑いよ〜」。絵本を一冊読んでから、今まで、高学年になってから導入していた「ダイヤの仲間分け(実は、時制分け)」を試しにやってみる。「友達がいない人がいます!誰でしょう?」のクイズ形式で。もちろんあてずっぽうなんだけど、あたると「ピンポン!」で、「えっ!どうして??」がはじまる。だけど、深く悩まないのが低学年。あてずっぽうに抵抗がないのがいいのかな?それでも、勘が働く子は、とても得意だった。おりを見てまたやってみよう。続いて使ったダイヤの絵と文字を8枚ずつ使ってビンゴ。数字をたよりになんとか進んだ。だけど、やっぱり文字がはいると自信がなくなるみたい。少しずつですね〜。窓の外に出ちゃうやんちゃくんたちがいたり、うっかり寄り道していたら遅刻しちゃう子がいたり、ちょっとバタバタしたレッスンでした。なんといっても、天気がいいよね〜。皆さん、家の中で英語なんてやってる場合じゃないよ!という目つきでした。

次のクラスでは、30分前に到着した小5のAくんとTime for writing をやって、レッスン時間が来るまで過ごす。彼は、慎重型。じっくり取り組むのが好きみたい。奇数ページの言い換えを一つ一つ、興味深そうに眺めていた。月曜日に欠席で代講の小5の Bちゃんもやってきた。なんと!メガネ美人に変身!視力が0.2だったそうで、よく今まで我慢していたものだ。。。「世の中が明るくなったでしょう?」と尋ねると「うん」とお答えも明るく。The five little monkeys jumped on the bedを読み聞かせ。「これ、知ってるよ〜」でも、最後は、本に近づいちゃうのがかわいいねえ。そのあとHi-Frequency wordsから一冊。CDでリスニングをしてから,本と一緒に聞いて、最後はリピート。なかなかいい感じ。BBカードはハートの文字で線引きのあとクラブでBreak the T。合体できる子は、合体で。パーティアニマルのCちゃん、合体の文を作るのとは別に、「センセー」と「パーティ」をテーマに次から次へと文を作る。ある意味、すごい!Mike likes to write lettersは、「センセーlikes party.」 Daisy was waiting for the train.は、「センセーwas waiting for the party.(←おいおい、待ってるのは、Bちゃんでしょう?)」その他にも「センセー had a light party.」など、言いたい放題でした.理由はひとつ、、、

パーティをしてくれ!

うーん。夏休み前に考えましょうか?最後は、絵カード作りと希望者は、多読。それにしても、BBカードを組み合わせての文作り、それぞれがレベルアップしていて感動でした。今日のヒット賞は、The ship and ten red hens went to Chinaの絵カードをつくったCくん。彼は、絵をかくこと、文を考えることが今まで苦手だったようなのだけど、今日はイメージが閃いたみたい。ほめたら、本人も満足気でした。帰りはBちゃんのおうちまで一緒にまたお散歩。

夕ごはん

肉野菜いため
アスパラガス
たまねぎの酢漬け
納豆
あげとわかめのみそしる

あれこれ用事をしてから帰宅したんで、大急ぎの夕ごはんでした。

2008-06-17

せっかちさん

写真のカラーです。まだ,早いよ〜。
今日は、6月の「布の会」。はじめての手仕事つきの会合です。「布ナプ作りとフェルト作り」フェルト小物作家でもあるAさんが講師役。フェルティングニードルという針を使って、原毛をチクチクさしていくと、、、あら!不思議!ふわふわの原毛が、しっかりしたフェルト状に。。。その作用を利用して羊さんや、うさぎさん、いろんな動物を作っていました。「いました」と他人事風なのは、私は、ウロウロしながらチビちゃん(7ヶ月くらいから3歳まで4人)の「カントク」役。ミシンでダダーッと布ナプキンを縫うママに近づくチビちゃんを「ほら〜、こっちおいで〜」とネコナデ声。だけど、ダダーッミシンとママの方がモチロン魅力的なのよね〜。ま、なんとかなりましたが。

で、手を動かしながら(わたしは、時々ウロウロしながら)、あれこれと皆さんお話にも花が咲き、お昼ごはんをはさんで午後には、初めて参加してくださった妊婦さんもいらしたり、幼稚園から帰ってきたちょっと大きめなチビちゃんも加わり、さらに賑やかでした。予防接種の危険性についてや、代替医療として一部で注目を浴びているホメオパシーの話も出て、私の好奇心もまた全開。そうそう、お昼ごはんに、「酵素玄米」持参の参加者もいらして、これは、私にとっては「なつかしい味」でした。昔、実家の母がいっとき「凝ってた」のが「酵素玄米」。やはり保温ジャーがないとダメなのかなあ。美味しかったです。

夜、昨日の英語レッスンを欠席したAちゃんから電話。「忘れちゃったの〜。明日、行ってもいいですか?」いいですよ〜(^^)

夕ごはん
ホタテスパゲティ
アスパラ
トマト

お昼のお弁当が多かったみたい、、、で軽めの夕食。

2008-06-16

大したものだ。

夕方からの英語教室。あれ?今日はふたりだけ?「Aちゃん、お家の前にいたよ〜」どうやら忘れちゃったかな?まあ、仕方ない。姉妹二人だけでのレッスンは、2年以上つきあってはじめてだけど、やってみましょう。Five Little Monkeys jumping on the bedを一緒に読んでから、BBカード。ハートの文字でビンゴ。いつもおとなしくて声が出てるかどうか気がかりだった小2のBちゃん、しっかりフレーズまで言えてる。文字はさすがに時々絵カードを見ながらめくっていたけど。4枚残しで主語に線引き。これは,言われなくてもちゃんと主語の部分だけひけているのは、私からみるとフシギなんだけど、本人は、別に苦労していない。大したもんだなあ。続いてクラブの絵2セット、文字1セットでかるた。Bちゃん対センセー。読み手は小4のおねえちゃんのCちゃん。文字カードで読み上げていた。ひっかけも、結構凝っていて、例えばSix little Indians sit in a row by the kitchen. Mike likes to write letters in Chinese.(どこでChinese覚えたんだろう?)凝りすぎていて、すぐひっかけだとわかるのもご愛嬌だけど)これも大したものだ。センセー大負けでBちゃん、大喜び。実は、Cちゃんは「ダレン•シャン」の大ファン。私も借りて眺めたことがある。それで.ダイヤの絵カードを見て、主語を全てダレン•シャンに置き換えるゲームをした。これも問題なし。Bちゃんはカルタで疲れたみたいだった。そのあとHi-Frequency wordを一冊CDと一緒に読んでから、Bちゃんは、Time for writing.CちゃんはDavidのシリーズを読んで終わり。

それにしてもAちゃん、どうしたかな?

夕ごはん
豚肉の生姜焼き
アスパラ
冷やしトマト
わらびの酢漬け
納豆
もやしとあげのみそ汁

2008-06-15

お尻に火!

なんと!もう6月も半分終了???あと半月で花の収穫が始まるというのに、織りのサークルで、来月始めのイベントで販売する作品作りが終わっていない!今年は、会員それぞれが多忙(本人の体調不良、家族の介護、看護など)で、縫い物上手さんが軒並み参加できず。。。猫の手にもならない私でも今年は巾着いっこというわけにはいかなそうです。。。というわけで、読書にあてていた時間を縫い物にあてることになる6月後半。。。どうなることやら?間に合うのか?早速とりかかって、やっぱり失敗したし〜。立体は,苦手です。写真は、クロユリ。おりひめごちゃごちゃガーデンより。

夕ごはん
わらびの煮物
ホタテのバター焼き
冷やしトマト
アスパラガス
しらすおろし
納豆
わかめと高野豆腐のみそしる

2008-06-14

「砕かれた神」

1925年に静岡の農家で生まれた少年は、皇国史観をまるごと飲み込み、「天皇の御心にかなうため」15歳で志願兵として海軍に入隊。マリアナ、レイテ海戦に臨む。戦艦武蔵沈没で奇跡的に生還。45年復員。戦後すぐにマッカーサーと並ぶ昭和天皇の写真を見て、激しい怒りと憤りを感じる。「天皇の戦争責任は、どこに行ったのだ?」「どうして、国民は,手のひらを返したようにアメリカ礼賛をできるのだ?」1927年に東京で生まれた少女の曾祖父は犬養毅。父は外交官。3歳で家族とともに渡米。小学5年まで外国暮らしをして帰国後は,清心女子学院に入学。終戦まで日本で過ごす。家族は軍国主義に傾く日本に批判的でありそれが少女の価値観に大きい影響を与え、戦後は満州への膨張政策についての研究を皮切りとして研究者の道を歩む。

少年は渡辺清。 70年から「わだつみ会(日本戦没学生記念会)の事務局長をつとめ、自らも含めた日本人の戦争責任について問う著作をいくつも発表したが81年に急逝。少女は、長じて国際政治学者となり、国連難民高等弁務官として活躍し、その立場から「紛争」「難民」についての識見を深めた緒方貞子。

ほぼ同時代のふたり。偶然なのだけど、渡辺清著「砕かれた神〜ある復員兵の手記」(岩波現代文庫)と東野真著「緒方貞子〜難民支援の現場から」(集英社新書)を続けざまに読んだので、余計痛烈な印象でした。

「砕かれた神」は、復員後一年弱の19歳の日記。手のひらを返したような世相に憤りつつ、ひたすら「天皇は、いつ責任をとるのだろう」と待ち、どうやらそれはありえなさそうだと気づいたときの徒労感、絶望感。厭世気分。多くの仲間を戦闘で失ったのに自分は生き残ってしまったことへの後ろめたさ。それが、少しずつほぐれて、新しい生活を歩もうと決意できるようになるまでの心の流れが、農作業の様子、友達や家族との会話、農村の日常などの「小さいできごと」と絶妙なバランスで描かれているので、読んでいて疲れない。「等身大」だからだと思う。もしかしたら「創作日記」なのでは?とも思えるが、一家の大黒柱を失った近所の家庭の様子。「疎開もの」をなんとなく疎ましく思っている農民たち。自暴自棄になって飲んだくれている復員兵。軍国教育を施していたかつての恩師が「ミンシュシュギ」を語る欺瞞。そんな周囲への眼は、とても冷静で淡々としている。ラスト、天皇から「賜った」金品を全部返却するところから新しい生活へ旅立つところなどは、この筆者のかたくなまでの純粋さが伝わって来て清々しくもありました。

名著です。

緒方さんの方は、テレビ番組の取材内容を膨らませたもので、「リーダー論」としては、興味深い。「決断を下す」ということの重さ、ぶれない視点をもつことの大切さが、よくわかった。だけど、「砕かれた神」を読んだあとだと、緒方貞子は、ああいうポジションの人にしては、希有なまでの「現場主義」であるのだけど。どうしても「上からの視点」だなあと思える。それに、「軍国主義には批判的であった家族」という緒方貞子に対して、渡辺清なら、「それがわかっていて、どうしてあなたの父上、エリートの立場にいた人はそれをとめられなかったのですか?」と尋ねるだろう。と、「難民支援問題」とは、違ったところに反応してしまいました。
砕かれた神―ある復員兵の手記 (岩波現代文庫)
砕かれた神―ある復員兵の手記 (岩波現代文庫)渡辺 清

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star執筆過程に疑問あるも名著
star存命中の著者に会ってみたかった
star「戦艦武蔵の最期」の戦後篇

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緒方貞子―難民支援の現場から (集英社新書)
緒方貞子―難民支援の現場から (集英社新書)東野 真

集英社 2003-06
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おすすめ平均 star
star凄い。
star世界に誇れる日本人のお一人が緒方貞子氏だ。
star小さな巨人

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夕ごはん

トマトハンバーグ
アスパラ
ワラビの酢漬け
納豆
わかめと卵のスープ

2008-06-13

L,N,M

今日は早朝は日が照って暑いくらいだったのに、みるみる気温がさがり夕方が10℃くらい。英語教室では、時間の前に保護者の方と話をしていたら「はやくやろーよー」と声がかかる。やる気満々の低学年。ORTのGreat Raceを一冊読む。そのあとHi-Frequency Readers を使って「まねっこゲーム」。最初は音を聞かせて、「どんな話?」次はCDにあわせて絵を見せる。最後は、絵を見ながらリピーティング。BBカードは「豚のしっぽ」ダイヤの文字にクラブ、スペードの絵。カードを叩く前に「一発ギャグ」を言ってから。「えどはるみ(グー)」「小島よしお(ラフタピ〜ヤ〜)」「ナベアツ(さんっ!)」などが登場。私のお笑い好きもレッスンの糧になっているのです(?)お姉さんたちと合流してババ抜き。そのあとお姉さんたちにはダイヤの絵でビンゴ。ちょっと関係代名詞を使った言い換えをしてみたがAちゃんは「長いっ!」と、飽きてきて時計をチラチラ。続いてハートの文字で主語の線引き。これは、スムーズだった。それにしても、いつの間に、、です。ほんとに「教えて」いないから。

みんな「学校の英語、きらい〜」とフトドキ発言。今日は、月の名前を蝿たたきで叩くゲームをしたらしいが、このレッスンを受けている3名が同じチームになってしまい、圧勝したそうだ。それで、「オマエたちは、英語を習っているからズルイ!」と男子に文句を言われたらしい。この地域では、英語教室に通っているのはこの子たちだけだから、そういうことも起きてしまうらしい。学校のセンセイにしてみたらメイワクなのかなあ?ただ、この子たちの話によると、ALTの先生も「あなたたちは、英語を習っているから」と言う理由で、彼女たちが手をあげても当てなかったりと(真偽のほどは不明)不信感を募らせている。

他の英語教室と学校をめぐっては、そういう話はないのかな?逆に英語を習っている子がALTと担任の先生の通訳をしているという話を聞いた事もあるから、やはりそれぞれなんでしょうが。

「ああ,早く中学で英語をやりたいよ」なんて言ってましたがね〜。アルファベットのカルタとりのようなゲームだともう物足りない高学年です。タイトルのL,N,Mは、学校でアルファベットのカードがそう並べられていたそうで、「これ、違うよねえ?L,M,Nだよねえ」と言われたら「違うよ〜」と答えるしかないっす。「ちょっと、間違えちゃったんじゃない?」「。。。。。」ああ、がんばれ小学校!

夕ごはん
ひき肉いりオムレツ
冷やしトマト
アスパラガス
ワラビの酢漬け
わかめとしらすの酢の物
納豆
あげと大根のみそしる

2008-06-12

仕方ないよね。


今日は、地区の公民館周囲の花壇つくり。一応私も「ノルマ」で育てたマリーゴールドを持参して参加。でもって、今日の話題の中心は、昨日の「ひょう」。いやー、子ども相手にカルタとりに夢中だった私の想像以上に大変だったのです。収穫最盛期のアスパラガスは、茎から折れ、裂け目には、泥はね。植えたばかりのカボチャの苗の葉っぱは穴あき。畑一面真っ白になるくらい「ひょう」が覆ったビート畑。我が家のおとなりでは、ビニールハウスの天井に穴があいたそうな。。。「家の中から見ていたら吹雪みたいだった」「風も雨もすごくて、庭のライラックが丸裸になった」と口々の現場からの報告。

我が家のハウスは、大丈夫でした。通り道からそれていたみたい。おかげさまです。

で、草取りをして花壇作りをしていたら、バンが公民館にするするとはいってくる。「被害状況視察」の「町議団」のオジサン方。町内を回っているそうで、あれこれ伺ったら、やはり被害の集中しているところは、タマネギが茎から折れたり、レタスに穴があいたり、豆の葉っぱが丸坊主。写真を見せてくれたビニールハウスの天井は、まるで「網の目」でした。これが、自分のところだったら、、、と思うとぞっとしました。誰かがぼそっと「もう、これは、運としかいえないね。努力したからとか、そういうんじゃないよね。仕方ないよね。天災だから。」とつぶやきました。

農家って、こういう日々のくり返しです。それにしても、ちょっとした夕立が、こんな風に大きくなってしまうのが、近年の傾向です。

帰宅したら、テレビのニュースで、この町の農協組合長が「こんな被害は、はじめてです。」と語っていました。

夕ごはん
小松菜と干し椎茸、ホタテのオイスターいため
アスパラガス
冷やしトマト
しらすおろし
ワラビの酢の物
納豆
あげときのこと三つ葉のみそしる

2008-06-11

警報発令

昼過ぎに、用足しをするので車で移動中、空は、どんどん暗〜くなり、、、あっという間に雷と土砂降り。しかも、変な音がまじってる。「ひょう」ですね。車の移動スピードと、見た事もない大きさの立派な「ひょう」と、フロントガラスに感じる鈍い音に、物理が苦手な私でさえ「これは、車に穴があいてもおかしくないのでは?」と、途中で車を止めるほどだった。路肩には,みるみる白いひょうの固まりができていくし、、、なんとかおさまってきたところで、用事をすませ、英語教室へ。

今日は運動会前の総合練習だったそうで、なんとなくダレダレ。しかも雷は鳴ってるし。レッスン中に「トイレ行きたい」の小2のAちゃん、「ひとりじゃいやだ」と。こんな「赤ちゃんがえり」は、はじめてです。え?でも、外で待っているのもイヤなの?一緒にトイレにはいってって?うーん。雷が怖かった?レッスンでは、今日は、思い切って「センセー対みんな」で、絵と文字ごちゃごちゃでカルタ大会。読み手は小3のBくん。みんな文字カードをとるのが、すごく早い。最後にHi!Pizzaman!の絵本を読んで終わり。

次のクラスも「台風クラブ」並みの変なテンション。「やる気はないんだけど、遊びたい」ってところかな?ORTのWet Paint を読んでから、ダイヤの絵で"She is called〜"ビンゴ。途中からノーリーダーでも大丈夫な子がでてきた。続いてスペードの絵と文字で神経衰弱をはじめたが、みんなカードを見ていない。ので、途中でやめた。クラブでBreak the T。合体ができる子は、合体で。まだムリな子は、カードを言えたらおろすというルール。最後は、リクエストで「仲間わけポーカー」。そのあと「まねっこゲーム」(ただHi-Frequency wordsのCDを聞いて、できるだけまねっこして言うというゲーム。シャドウイングのまねっこのつもりでした。)

今日は、「竜巻警報」が出ていたそうで。そういえば、レッスンをはじめて一年目の小3のBちゃん、「ここ、英語教室?いつもカードゲームばかり。。。。ヘンなの!Dog!とかやりたい」と言う。つまり、フラッシュカードを見て、単語を言っていくような「お勉強っぽいこと」をしたいということらしい。町内で、そういったオーソドックスなレッスンをしている教室もある。私はこの一年で言えるカードを「あそびながら」着実に増やしているBちゃんをとってもたのもしく思っていたんだけど、本人には実感が薄いという事か。つまり、自分の中での「わかった!できた!」の達成感がないというサインだろう。犬の絵をみてDOGは、確かにわかりやすいよな〜。だけど、それ以上を私は目指しているわけで、、、ともかく これは、Bちゃんからセンセーへの宿題。「今日は、これができた!」と思えるレッスンを考えなさいということね〜。ある意味こちらも「警報(うーん.注意報くらい?)発令」かな?

夕ごはん

目玉焼き
アスパラ
しらすおろし
トマトサラダ
そらまめの塩ゆで
納豆
わかめとあげのみそしる

2008-06-10

ズボラ農法

今日も朝から、いい天気。一日農作業でした。カラーのハウスの草取り。「野草ジャングルハウス」の草刈り。ニンニク畑を「中耕」として、除草も兼ねて、固まった土をかきまわしました。だけど、雑草がはえているということは、その根っこがぐいぐいと伸びることで土を柔らかくしてるんじゃないかなあ?などと、ズボラな理屈も頭をもたげてきたけれど。。。。「ジャングルハウス」の方も、ヨモギの効果か、毎年虫の害もないし。。。。ここでも「いい加減が良い加減?」

夕ごはん

小松菜と豚肉の炒め物
アスパラガス
長いもすりおろし
サンマの煮物
トマトサラダ
わかめとしいたけのみそしる

2008-06-09

hic, hic, hic

今日も、ハウスの中は暑かった〜。(ちゃんと脇をあけていても)ようやく夏らしいってことですね。夕方は英語教室。今日は女子3名に代講で男子1名。Aくんがやってくるまで、ORTのEveryone got wetを読む。「それ、何度も読んだよ〜」のブーイングもあったけど、「だけどさ、今日暑かったから、これ読みたいんだよ〜」と強引に読んだ.結局みんな最後まで楽しんだ。さて、BBカード。ここ数週間、「時制」を導入するためのレッスンをしていたんだけど、思うところあって、それを休むことにした。むりに「時制」をやるよりも、その前にやれそうなことをやってみようかなあと。それで、今日はダイヤでビンゴをしながらShe is called〜。の受動態の形。途中からノーリーダーでもできた。「時制」の仲間分けをしていたときは、「説明してよっ!」と怒っていた小5のBちゃんだったが、この形に対しては何もいわず、黙ってリピート。自分の番では、率先して言い換えをいう。

無理矢理、ひっぱるより、寄り添う、ということかな。「できる」「わかる」って感覚を大事にしていこう。

続いてハートの絵と文字でカルタ。Bちゃんに読み手を任せて、私もがんばった!けど、小4のCちゃんに負けた(涙)。みんな、どうしてあんなに素早くとれるの〜?はじめて2ヶ月弱のAくんも、文字カードにも率先して手を出している。すごいなあ。彼は、自分に自信があるタイプ。きっとおうちでもとっても大事にされているんだろう。

続いてクラブでBreak the T。BちゃんとCちゃんは合体で。最初は「ダイヤがいい」「ハートだと面白いのができる」と言っていたふたりだったが、次々と面白い文を作っていた。ひさしぶりの合体作文だったけど、以前より作る文章に幅が出て来たし、思いつくのもはやい。"Daisy made the old man unhappy on a fine day."は、何の3枚の合体でしょうか?小2のDちゃんとAくんは、合体なしで、2枚選ぶようにした。それを見てBちゃんとCちゃんが文を作るという方法で。最後、BちゃんはORTなど本読み。残りの3人で何かゲームを、、と思ったが、Aくんがしゃっくりをはじめた。ので、そうそう!あの本!と The Skeleton Hiccupを読む。Aくんがhic,hic,hicの担当で。
結局帰るまで、しゃっくりは、治りませんでしたが。
Skeleton Hiccups
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starハロウィーンで読んでみよう!
star抱腹絶倒
starskeleton hiccups

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夕ごはん
マーボーどうふ
トマトサラダ
そらまめの塩ゆで
長いもすりおろし
あげとキャベツのみそしる

2008-06-08

わがはからいにあらず

今朝、カラーハウスへ行って、びっくり。一晩で、どうしちゃったの?というくらい芽がのびたり、葉っぱがでかかったり。「野生の野草ハウス」のトマトも小さい実をつけている。(ヨモギはもう、背丈ほど伸びている、刈らなきゃ〜。)一昨日の雨と温度のおかげかな?心なしか、今日も湿度が高い。ハウス内の草取りをしていると「じとーっ」と汗ばむ。やはり、「湿度」がないと生物は育たないんだなあと、改めて思ったのは、数日前に読んだ五木寛之の「他力」(幻冬舎文庫 2005)「自力と他力」(五木寛之 こころの新書 講談社 2006)の影響もあるかもしれない。この2冊は、内容は似ているが、法然、親鸞、蓮如と連なる浄土宗派が説く「他力本願」という言葉の本意をわかりやすく噛み砕いて説明しつつ、生きる指針となるような人生論エッセイ。知人から借りたものです。実は、五木寛之の名前は知っていても、ほとんど読んだ事がない私。法然、親鸞、「悪人正機」なんて単語は知ってるだけ、、でしたが、読後、もっと仏教についていろいろ読んでみたくなりました。

「他力本願」って、人をあてにして自分では何も働きかけないような意味に思われているけれど,実は違う。「自力を信じてがんばろう」と思えること、その力がわいてきたこと、それ自体が「他力」という見えない大きな力のはたらきである、だから、なんだかうまくいかないな〜の時は、それは「時機」じゃないってだけで自分を責める事はない、逆に、思いもかけないような素晴らしいことが起きても、それも自分の手柄ではなく、大きな目に見えないものの働き。「わがはからいにあらず」って思えば、一喜一憂しないですむ。考えてみたら、こうしてブログを書いてるのも、「わがはからいにあらず」としか思えないしなあ。(この本を読んだ後だったから,昨日のサッカー予選、オマーン戦の紆余曲折も、「おお、そういうことか」と思いつつ冷静に見れました。)

さらに、効率重視の日本戦後社会が「ダサイ」といって切り捨てようとしてきた「情」の部分の大切さをくり返し説いているあたりが今日のハウス内の湿度と,元気なカラーやヨモギの姿と重なりました。それにしても、暑いなあ、クラクラしてきた、、、と思ってたら、別のハウスで水やりをしていた夫が、「なんで、ハウスの脇をあけないで、こんなサウナの中で草取りしてるんだ?」と。そういえば、そうだった!脇のビニールをあけたら、、、さわやかな初夏の風でした。湿度がありすぎても、ダメですね。バランスが大切。
他力 (幻冬舎文庫)
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star「はげまし」から「なぐさめ」へ

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自力と他力 (五木寛之こころの新書)
自力と他力 (五木寛之こころの新書)五木 寛之

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star「仏教のこころ」の核心を縷述

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夕ごはん
小松菜と豚肉のオイスター炒め
ふきの煮物
たらの芽の和え物
長いもすりおろし
トマトサラダ
しいたけとニラのみそしる