2018-08-31

2018年8月☆北見多読カフェ



おそらく今年最後の暑さを堪能した「処暑」の8月23日の北見。

多読カフェでした。

玉ねぎやジャガイモの収穫時期に入り、農家の皆さんは繁忙期。
そんな中、7名が参加となりました。

皆さんの感想の中から、今回は主なものをピックアップします。

Magic Tree House(MTH)を毎月2冊ずつ借りていらっしゃるAさんが読んだ今回のMTH。舞台は、シェークスピア時代のロンドン。「真夏の夜の夢」のステージに主人公の二人が立つというストーリーでした。同時にお借りになったUsborneの"Midsummer Night Dream"とたまたま内容がシンクロして、読書の楽しみがさらに増したそうです。

また、読書中、意味が「?」となった"study"という言葉の使われ方が、音読をしているうちに「ひらめいた」そうで、「音」は、やはり言葉にとってなくてはならないものなのですね。本当に奥深いです。

Stage Fright On A Summer Night (Magic Tree House #25)
Stage Fright On A Summer Night (Magic Tree House #25)Mary Pope Osborne

Scholastic Inc.  2002-01-01
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A Midsummer Night's Dream [Book with CD] (Young Reading Series 2)
A Midsummer Night's Dream [Book with CD] (Young Reading Series 2)Lesley Sims Serena Riglietti

Usborne Publishing Ltd  2012-11-01
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邦訳を読み始めたものの、「どうも読みにくく」中断していた本の原書を読んだら、「なんとまあ、読みやすい!」との発見があったのはBさん。その本は"Wonder"です。日本でも映画が公開されましたね。邦訳が読みにくかったのは「ひらがな」が多すぎるせいかも、、と、自己分析をなさっていました。

Wonder
WonderR J Palacio

Corgi Childrens  2013-01-03
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Bさんは、「ユーチューバー」さんの「読み聞かせ」を利用して" Cops and Robbers"を読んだところ、「ライミング(音韻)の妙を楽しめました」とのことです。この「ユーチューバーさんのお世話になる」は、この集まりでもうデフォルトになっています。

Cops and Robbers (Picture Puffins)
Cops and Robbers (Picture Puffins)Allan Ahlberg Janet Ahlberg

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「この本は『こころ』で読みました。」

の名言とともにCさんが紹介してくれたのは、"The Heart and the bottle" 絵の可愛らしさで手に取る方が多いのですが、読後感については賛否両論(^^;)。「すごく心にしみました」という方がいらっしゃる一方、「わけがわからず、嫌になりました!」の怒りの報告(笑)も相次いでいます。

Cさん曰く「わからない言葉がたくさんあったのですが、言葉ではなく、絵が迫ってくる感じでした。絵を心で感じたのです。」とのこと。みなさんも、機会があったら手に取ってみてください。

Heart and the Bottle
Heart and the BottleOliver Jeffers

HarperCollins Children's Books  2011-09-01
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さて、今回Cさんが英語の本の紹介よりも「熱く」語ってくれたのはこちら。

英語多読 すべての悩みは量が解決する!
英語多読 すべての悩みは量が解決する!繁村 一義 酒井 邦秀

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先月出版されたばかりの「英語多読」についての新刊書です。

Cさんは英語多読歴8年のツワモノ(?)なのですが、この本を読んで、

     ・多読3原則を確認できた
     ・ネットにあふれているたくさんの英語が身につくサイトの紹介が有益
     ・これから多読を初める方にオススメできる

とおっしゃっています。これまでにも、何冊も「多読入門」的な本は読んできたが、この本が今までのものと絶対的にちがうのは、、、、、

酒井先生の提唱する「多読」を最初は疑っていた著者の方が、「文句を言う前に試してみよう」と、自分が疑っているやり方に着手した点。そして、その結果、「英語が身についた」ことを本にまとめた点。

だそうです。

「『疑っていたのにやってみたら効果があった』というのは、ものすごく説得力があります!」

ということで、ご自身もついつい忘れがちな「多読三原則」の大切さや、「ごくごく優しい本をたくさん読む」ことを心がけるとのこと。

Cさんの次の展開が楽しみですね!

こんな風に、北見の多読カフェでは、参加者同士、アドバイスや体験談をシェアすることで、モチベーションを維持したり、刺激を受けあって楽しい読書を続けています。

次回は、9/27(木)に開催予定です。






2018-08-10

2018年☆6月&7月北見多読カフェ



本州の方には申し訳ないほどの冷夏が続いたオホーツク。
わーっと1週間ほど暑さが押し寄せ、あっという間に引いていきました(^^;)

さて、そんなオホーツクで開かれている小さい英語多読の集まり。
北見多読カフェの2ヶ月分のご報告です。

農家の方が多いこのグループ。
六月は農作業の関係もあり、参加者は5名でした。

こちらの本を読み聞かせを披露してくださったAさん。

Peep Inside a Fairy Tale Beauty & The Beast
Peep Inside a Fairy Tale Beauty & The BeastAnna Milbourne Lorena Alvarez

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「長い冬のオホーツク在住だからこそ、身につまされて共感できたかも」とBさんがおっしゃったのはこちら。音源も一緒にお楽しみになりました。

Little House in the Big Woods
Little House in the Big WoodsLaura Ingalls Wilder Garth Williams

HarperCollins  2008-04-08
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BさんはEテレで放映中だった「ハンク」をお子様と一緒に楽しんでいるとの報告もしてくださいました。 http://www.nhk.or.jp/drama-blog/10000/298106.html

そして、お子様といえば、元々は「子どもと一緒に楽しみたいです」と、毎回、小2の娘さんが喜びそうな絵本を借りていくのが常のCさん。「ユーチューバーさんのおかげで楽しめました!」の一冊はこちら。

Don't Let the Pigeon Drive the Bus!
Don't Let the Pigeon Drive the Bus!Mo Willems

Disney Book Group  2003-04-01
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以前に借りた時には、ピンとこなくて「面白さがわからなかった」のが、youtubeで探した読み聞かせの音と一緒に読んだら、とっても楽しかったそうです。

「読んでもらうことの大切さ、楽しさがよーくわかりました!子どもたちにも、たくさん読み聞かせをします!」のとても嬉しい報告でした。

さて、七月。

夏休みになってからの開催でしたので、中3女子ちゃんも含めての8名の参加。朝の農作業を終わらせて、滑り込みでの参加という方もいらっしゃいました。

コツコツと英語読書をお続けになっているAさん。前にも読んだことのある数冊を再読してみて、「前より読めた ("Cobble Street Cousins #1 In Aunt Lucy's kitchen")」「音声だけで楽しめる("Owl At Home") 」「面白い!(Marvin Redpost #2)」など、いろいろな発見があったそうです。

「比べるのは昔の自分」という言葉をそのまま体現している貴重な報告でした。

今回、飛び込み参加の中3ちゃんのオススメ本は、こちら。

Dogzilla (digest)
Dogzilla (digest)

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彼女は、おうちでは、「おもしろくない(英語の)本は、読まない」とはっきり口にしているそうで(^^;)そんな彼女がススメるなら〜!!と、常連メンバー(over 40 ^^;;)も、皆さん興味津々でした。

中3ちゃんに対しては「この本、Magic Tree Houseより難しい?」など、アドバイスを求める光景もあったりして、年齢の上下関係なく、お互いに本についてワイワイできて幸せな時間でした。

写真は、農作業のかたわら、Aさんが栽培し、作ったというラヴェンダーのスワッグ。
参加メンバーへのさりげないプレゼントでした。

今月は23日に開催予定。
その頃は、もう秋風でしょうか。

<今回のオマケ>

私の英語読書は、もっぱらAudible.
話題になっていたものの、全く事前知識ないまま試してみたのは

Kazuo IshiguroのNever Let Me Go.  



傑作なのは確かだけど、読んでもらえたから完読できたかも(^^;)
回想シーンが多く、格調高く、テンポもゆっくり。
それでも、ブンガクならではの不思議な魅力が満載でした。

そして、現在チャレンジ中なのが、「イシー北米最後の野生インディアン」。



ゲド戦記作者、ル・グインさんのお母様、シオドーラ・クローバーさんの作品です。これは、解題や序が延々と続き、どこからが本題なのか戸惑っているうちに、ようやく本編へ(笑)。文化人類学の専門書に近いのか、やや固い文章。ゴールド・ラッシュで白人にどんどん追いつめられるネイティブアメリカンの記述が延々あり、胸が苦しくなる一冊です。
これも、読んでもらわないと途中で投げてる本の類です。

Audible,ありがとー(^^)v





2018-05-30

2018年☆4月&5月北見多読カフェ



毎月第4木曜日に開催している「北見多読カフェ」。

4月と5月も楽しいひとときを過ごしました。

4月は8名が参加。
久しぶりのお顔もあって、嬉しい再会でした。

この日の読書報告で興味深かったのが、"Heartland"について。

20巻まで続くシリーズもので、物語に「入り込む」と一気に次から次へと読みたくなるんですが、舞台が「馬の牧場」ということで、第一巻の初めから、「馬用語」がこここかしこに登場します。これが「挫折の素(笑)」だったのですが、今回、挑戦なさったAさんは「邦訳作戦」(パンダ読みというのかな?)

このあくまでも「楽しむために」邦訳を使うという方法が、最近の北見カフェではちょくちょく使われています。

で、"Heartland"の邦訳タイトルは、、、「15歳の夏(^^;;)」。
(まあね、そうなんだけどね)

そして、この「15歳の夏」を参照なさったAさんの一言。

「結局、、、、日本語で読んでも『馬用語』は『飛ばす』ってことに気づきました!」

これには一同、爆笑でした。

Coming Home (Heartland #1)
Coming Home (Heartland #1)Lauren Brooke

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5月は初参加の方も含めて7名が参加。

4月の例会でメンバーからの提案があった「もっと英語で遊ぼう!」「英語を使おう!」を実践ということで、が「英語での読み聞かせ」や「サマリー(要約)」「朗読」の披露がありました。

読み聞かせは

What makes a rainbow?  

仕掛けな綺麗な一冊です。今回初参加のBさんが、たまたま中国語がネイティブの方で、「中国ではにじの色は何色?」など各文化で異なる「虹のいろの数」に話題は膨らみました。(私自身は、3色くらいしか識別できないけどねー^^;)

What Makes a Rainbow?: Pop-Up
What Makes a Rainbow?: Pop-UpBetty Ann Schwartz Dona Turner

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Have you ever seen my cat? 

オチがなんとなくモヤモヤしたままで当日は終わったんですが、帰宅後、もう一度眺めてみましたら、「あ!そういうことかー!」と納得。次回、みなさんとまたディスカッションします(笑)

HAVE YOU SEEN MY CAT (The World of Eric Carle)
HAVE YOU SEEN MY CAT (The World of Eric Carle)Eric Carle

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「サマリー」を発表してくれたCさんは、Unusual dayという物語を、ご自分の言葉でタイプアウトして読み上げてくれました。また、Magic Tree Houseからモーツワルトの記述部分を朗読発表。「モーツワルトについて、知らないことが学べました!」が朗読してくださった理由です。

Unusual Day (Corgi Pups)
Unusual Day (Corgi Pups)Sandi Toksvig

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また、読書の進捗度の報告では、北見工大の多読図書を利用していらっしゃるDさん。昨年そこから借り出して「難易度が上がってきて挫折」したRainbow Magicを最近、再挑戦してみたところ、、、「あれ、あれ、読める!!」の経験をなさったそうです。

自分で「あれ、できることがふえている!」と気づくことがまた次につながる一番の牽引力ですねー。

次回の北見多読カフェは6月28日開催です♪

<オマケ>
個人的な「英語読書」は、、、

函館のMIKIさんご推薦のこちら。 To kill a mockingbird(「アラバマ物語」がモチーフに展開します。学校での銃乱射事件がきっかけで執筆された作品。テーマは重いけど、読後感は、ホッとします。

Mockingbird
MockingbirdKathryn Erskine

Puffin Books  2011-02-03
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Audibleでは、これにはまりました。パワハラやセクハラのこと、欧米史観から生まれた人種差別のことなど、てんこ盛りなんだけど、語り口があっさりしていてユーモラス。哀しさと切なさをこんな風に昇華できるってすごい!著者による朗読です。

Born a Crime by Trevor Noah  https://goo.gl/GLE5n2





2018-04-05

北見多読カフェ、例会続行中!


LS北見の活躍で、全国区となった「北見」でひっそり続いている「英語多読カフェ」。
8年目の春を迎えました。

今年に入ってからは、、、、


 ・邦訳と原書を並べて読むことを楽しんでます。
 ・ちょっと長めの児童書、展開が早く知りたくて「後ろから」読みしました。
 ・1ヶ月に一冊ペースで、"Heartland"全20巻、読破!!
  (もちろん、この一冊にかかりきりではありません。他の本も読みながらです。

など、もはや英語「学習」ではないですね。

「普通の読書」として、参加者の皆さんの生活の一部にしっかり根付いているようです。

ですから、2月の例会では、、、、

「えーっと、風邪引いたり、、、オリンピック見たりで、読みきれませんでしたー!」

の声が続出。

「ゆずが(はあと)、、、」
「ショーマが(はあと×2)、、、、」
「『そだねー』なんて、言わないよねー(笑)?」

などの話題の合間に、

「フィギュアスケーターの宇野君は9歳の時で、すでに一日100本ジャンプを飛んだというのだから、たかだか数回出会った程度の単語が覚えられないのはあたりまえだよねー。」

「そだねー(笑)。」

と、無理なくそれぞれのペースで、あわてず、自然体でこれからも楽しんでいけそうです。

表紙や絵柄が魅力的な本は、「じゃんけん」で借り手を決めるなど、とてもおおらかな雰囲気の集まりです。

今年度も変わらず継続しますよー。

次回の例会は 4月26日(木)です。


邦訳版は、金原瑞人さん↓

Goodnight Already!
Goodnight Already!Jory John Benji Davies

HarperCollins  2015-03-26
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全巻読破おめでとう!↓

Coming Home (Heartland #1)
Coming Home (Heartland #1)Lauren Brooke

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話題の「じゃんけん本」!↓

Penguin Problems
Penguin ProblemsJory John Lane Smith

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そして、私は、こちらがあと二時間ちょっとで終了!
Audibleで「耳から読み」をしてましたが、大正解!
臨場感あふれる朗読は、まるでラジオドラマです。