北国の春がスタート。今日などは、25℃超えてたから、初夏の陽射し。朝からまぶしかったです。
そんな朝に届いたNew York Times Weeklyの一面は、チェルノブイリで進んでいる巨大なアーチ型の新石棺のどでかい写真。これで、破壊された原子炉を密封する予定。「100年間は耐久力がある」そうです。記事は、チェルノブイリを抱えるウクライナが100年後どうなってるんでしょう?とか、100年後は、どうなるの?莫大な費用は誰が今後負担していくの?など、いろんな疑問を投げかけていましたが、いずれにしても、今、できることを、少しずつでも進めていますというのが現状。
さて、日本でも「できることから、コツコツと、、、」と、福島第一原発で作業は進行中なんだよ!というのを改めて伝えてくれる漫画があります。
4月に出版されたのが「いちえふ」(竜田一人著 講談社 モーニングKC)。雑誌連載時から話題でしたが、著者自身が、福島第一原発の作業員として働き、そこで見聞きした作業過程をルポルタージュの形で発表したものです。
「漫画」というメディアの強みが発揮され、現場の状況、細かい作業手順などが、詳細な描線で、とてもわかりやすく伝えられています。作業員として就職するまでのくだりや、福島に赴任してから、現場にはいるまでのあれこれも、怪しそうな業者が暗躍している様までリアル。
「脱原発」でも「反原発」でも「原発推進」でもなく、淡々と、そこで起きていることを、その場所で空気を吸い、そこで働く人と言葉を交わし、一緒にからだを動かした人だからこそ描ける話。
「竜田一人」とはペンネームで、「たったひとり」の意味だそうです。大きなものを背負わない等身大の人の声という意味でしょう。
過酷という言葉さえ薄っぺらいほど過酷な撤収作業(特に夏場)を支えている食事が、「コンビニ弁当」というのが、私としては一番の衝撃でした。描かれている世界は2012年ごろだから、今は少しは改善されているのでしょうか?
いや、ほんと、食事は大事!グルメじゃなくてもいいから、からだにいい「美味しいもん」を、今日も、コツコツ作業している人には食べていただきたいです。
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニングKC) | |
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夕ごはん
銀がれいの煮付け
カブの塩麹漬け
冷奴
長いもすりおろし
きのことあげのみそしる
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