
西日本、東日本の皆さん、暑かった一日のようですね。お体大切にお過ごしくださいね。こちらは、、、最高気温20℃くらいでした、(申し訳ない気分、、、)それで花の方もちょっと一段落。早めに作業を開始できたので,すこし人心地がついてます。このスキに、、、先月読んだ本の感想文を書いときますね。
10年ほど前のこと。東京の実家近くのおしゃれな繁華街を、フィリピンからのお客さんを案内していた。GAP,ベネトン、マクドナルドなどなどが並ぶ町並みをみて「これって、アメリカと変わんないなあ」と思っていたら、そのお客さんは「マニラと同じですね〜」ですって。世界中がその頃、こうして同じような町並みに変わっていったのでしょう。その時のことを思い出させたのが、「下流同盟〜格差社会とファスト風土」(三浦展 編著 朝日選書 2006)
「ファスト風土」とは、筆者の造語で、大型店の出店規制が緩和されたことにより日本中の地方の郊外農村部のロードサイドに大型商業施設が急増して、どこに行っても同じような店が並ぶ「ファスト風土」となっちゃったこと。24時間営業、自動車依存、消費優先の価値観などによるエネルギーの大量消費ももたらしている。アメリカのウオールマートという大型ホームセンターが、地域経済を飲み込む様子がリポートされていたり、おしゃれで日本でも人気な家具ショップ「イケア」の巧妙なディズニーランドまがいの顧客戦略。そういった巨大資本をシャットアウトすることで独自性を保とうとしているコロラド州ボルダー市の取り組み、群馬県太田市の「シャッター通り」がいつの間にか巨大ピンク街に変貌、など、とても人ごととは思えない話ばかり。
この本と呼応するのが、アメリカの現実をレポートして最近賞も受賞した「ルポ貧困大国アメリカ」(堤 未果 岩波新書 2008)これ、めちゃくちゃ「怖い」本でした。だって、明日のニッポンそのままみたいに思えたから。
株式会社化されて「医療」ではなく「営利企業」となってしまい、能率を重視する結果、切り捨てられて行くのは、患者たち。そして医者たちも。またサブプライムローンで「アメリカン•ドリーム」を実現するはずが、二度と浮き上げれない貧困状態におとしこまれた移民の姿。就職難で学資ローンを卒業後も払えない学士に修士。そういった貧困層の受け皿になっているのは、、、、「戦場ビジネス」。学資肩代わりをエサに新兵をリクルートする軍隊はもちろん、イラク駐留のアメリカ軍への物資補給その他を請け負う「民間企業」は、軍属ではないので何の保障も与えないまま、危険地域に労働者を派遣している。
この2冊の接点は、「新自由主義」の根っこにある「消費至上主義」ではないか? 「下流同盟」では、合理化によって因習的なものが排除されたあとの明るくあっけらかんとした野原のような状態に、次にやってきたのはデイズニーランドやラスベガス、ショッピングモールに象徴される「消費第一主義」という価値だという説が紹介されている。ウオールマートで買う「釘」は、100本まとめて格安。だけど、1本しか必要ないのに、100本単位でしか買えないのは、お得なのか?イケアの巨大なフロアで迷子感覚で歩くと、そこかしこに「目玉商品」が並べられている。「あら、安いじゃなーい?」と、次から次へと手にとれば、結局「ムダ使い」。しかも、安さの裏を支えているのは、超低賃金で働き、昇給可能性がほとんどない「パート従業員」。アメリカでも日本でも同じようなことが起きている。
してみるとアメリカの後追いが得意な日本の政府が「ワーキングプア」の受け皿として考えそうな事は、、、「戦争できるようにしようぜ!」でしょうか?
「下流同盟」の中の印象的なフレーズ。「労働で搾取されるのではなく、消費で搾取される(p237)」
この視線で世の中を見ると、ショッピングは、楽しいけど、、、東京の赤坂サカスだの、表参道ヒルズだの、ミッドタウンだのって、そんなにありがたいものかい?って田舎のオバサンは、畑の草取りをしながら思うのでありました。(そういえば、バブルの頃、東京の実家近くにいきなり「ゴンドラが浮かぶベニスを模したショッピングストリート」が出現した辺りから、私たちの勘違いが始まっていたんだろう、、、、)
夕ごはん
カツオとホタテのカルパッチョ仕立て
ブロッコリ
納豆
さやいんげんときゃべつのみそ汁
あら?めずらしくお洒落なおかず???「花の収穫で忙しいでしょう」との友人からの差し入れでした.多謝。