もしかして、明日あたり、皆さんの頭上からオタマジャクシが降って来たら、それは、おりひめの育てたこどもたちです。かわいがってください。
さて、久しぶりに読書記録。「こども」つながりではないですが、、、「代理出産〜生殖ビジネスと命の尊厳」(大野和基 著 集英社新書2009)これは、アメリカ在住の筆者が、代理出産に関係する人々へのインタビューをもとにまとめた一冊。衝撃的なのは「ブリーダー階級」という言葉。有償の代理出産が盛んだった一時期のアメリカでは、「裕福な依頼夫婦」に「貧しい代理母」の図式がはっきりしていて、その仲介ビジネスが大流行り。MJも代理出産で子どもをもうけたしなー。代理出産のトラブルとしては、「産みの母」が子どもを手放すのを拒否した「ベビーM」事件が有名だけど、中には生まれた子の性別が不満で引き取り拒否をする依頼夫婦がいたり、もちろん出産の過程で落命する「代理母」もいるそうだ。
筆者は「子どもの法的地位が曖昧なため、親権の問題が複雑化すること」「代理母の立場が弱すぎる」ことの2点を最大の問題として提示し、特に無法状態の日本での法整備の必要性を訴えている。ちなみに、日本で代理出産を手がけている根津医師は、「無償」「代理母は、依頼者の実母に限る」「子宮摘出など重篤なケースのみ」を扱っているそうだ。それは、それでひとつの見識だろう。ところが、アメリカ本国では、法的規制が強化された結果、インドなどの海外に「代理出産ビジネス」が広がっているそうだ。国際的な「ブリーダー階級」の出現。インドの女性が代理母を引き受けたら、年収の何倍ものお金を手にできるそうだ。なんとも、切ない。「闇市場」も拡大中で、そういえばインドで代理出産で生まれた子が日本に入国できないという事件も会ったなあ。日本人もインドに押しかけているんだろう。
ここまで、やるか?
そんなに子どもが欲しいのか?
代理出産で、娘を失った母親の言葉が切ない。「誰もが親になる資格を得られるとは限らない。子どものいない人生もまた人生である。それを引き受けて行く事が人間としてあるべき生き方ではないのか。」(p198-199)
うーん。生き死にもどんどんフクザツになっていくなあ。人間の意識はそれに対応できるのかな?お金持ちに貰われた孤児って古典児童文学によく出てくる背景だったけど、これからは、「代理母をたずねて三千里」になるのだろうか?アメリカからインドまで?
それにしても、、、オタマジャクシ、どうしたかな?無事にカエルになったかな?
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夕ごはん
ハンバーグ
ゆでブロッコリ
きゅうりの味噌添え
納豆
しめじとあげのみそしる
「そこまでして子供が欲しいのか」
ReplyDeleteズシッとくるねー
欲しい人は、だからそこまでして子供を作っているんだろうねー。
私は子供がいる身なので、子供に恵まれない人の気持ちは憶測でしかもの事を言えないけど(どんなに親身になっても、実際本人ではないと分からない事ってあると思うのね)
私ももし子供に恵まれない人生だったとしても、それはそれで夫婦2人の素敵なライフ生活ってできると思うし、実際、子供のいる家庭よりも、夫婦2人の絆って強いものがあると思うよ。お互いのことよく見えるし。助けあえるし。
現時点で私は、旦那との生活は子供通しての関り中心だし、だから子供が巣立った時にちゃんと楽しく老後2人で生活できるか心配(笑)
しかし、子供がどーしても欲しい夫婦ってのも実際にいて、それはそれで、その道を選択するのも、またその人の人生。
結果、子供が出来てプラスになる事もあるだろうし、もしかしてマイナスになる事もあるよね。
10年以上子供に恵まれなかった夫婦が、待望の子供を授かり出産したが、突然生活が子供中心になり、夫婦の意見や母親の自由が利かなくなり離婚したと言う話もあり、、、人生って難しいなぁと感じる事も事実。
代理出産には、大反対です。
ReplyDelete「ここまで、やるか?
そんなに子どもが欲しいのか?」
同感です。
どうしても子供が欲しいのなら、めぐまれない境遇のお子さんの里親になればいいと思います。
>フジコ様
ReplyDelete二人の男の子の母として、とても心に染みるコメントありがとうございます。
そうね、子宝に恵まれなくて辛い思いをしているひとはたくさんいますね。そういうひとの気持ちは私にはよく分からないのかもしれません。
フジコさんのコメントにあった
「しかし、子供がどーしても欲しい夫婦ってのも実際にいて、それはそれで、その道を選択するのも、またその人の人生。」
というのも、そのとおりなんだけど、「その道」の選択の仕方が、「代理出産」のように、「裕福なカップルが、札束で顔をひっぱたくように『代理母』を求める」という方法は、どうだろう?と、特にアメリカや日本から貧しい国へ「代理母」を求めるという考え方に違和感がありました。
なんというか、、、自分の幸せを「金で買う」みたいな感じで、そこに「いのち」が絡んでいるわけで、、、
だから、みかんさんが仰るように「恵まれない境遇の『里親』」として、援助するという理性的な選択が理想的なように思います。
>みかん様
上に書いたように「恵まれない境遇のお子さんの里親」って私も理想だと思います。だけど、なかなかそんな風に「理性的」に行動できないのも人間。
そこにつけこむ「ベビー・ビジネス」って、嫌ですよね。
おりひめ
里親の選択は、「理性的」なのかなあ、どちらかというと、「情」のような気がする。
ReplyDelete周りに対する情けがあれば、自分の欲望を満たすために、なりふりかまわず猛進することもないと思う。
出産っていうのは、命がけの行為ですよ。それを自分の欲望を満たすために、他人に強いるわけですから、貪欲ですよね。
最近思うのが、人類にとって、お金というものは革命的な発明でしたが、そろそろ、お金の価値観を超える精神性を意識する時代になったのではないでしょうか?わたしが生きている間は無理でしょうけど、2世紀先ぐらいには、人類が精神的に高度に進化していることを願います。