2011-12-14

「アフリカにょろり旅」

今日も通常どおりレッスンがあったけど、久し振りに読書の話題。

昨日、運転中にきいていたラジオで、「渡り鳥」について専門家のセンセーが解説していました。以前は中央アジア方面への渡り鳥の生態は、地域の政情などにより、わからないことが多かったそうですが、最近では衛星やGPSを使うことでかなり判明してきたとのこと。で、「どうやって渡り鳥にGPSをとりつけるか?なんと、学者さんが、捕まえて一羽、一羽押さえつけての作業だとか。高い木に登ったり、蚊の大群に襲われたり、学者さんとはいえ「生き物」相手だと、象牙の塔にこもっているわけにはいかないらしい。ほとんど、「探検家」みたいですねー。

そんな「探検家」色が強い学者さんといえば、、日本人が大好きな「ウナギ」の研究家さんたちもそうみたい。「アフリカにょろり旅」(青山潤 著 講談社文庫)で活躍するのは東大のウナギ学者2名。バッグパッカーさながらに、アフリカで幻のウナギを求めてさまようこと3ヶ月。その冒険談(?)は、最初はおもしろく読めるのだけど、段々、「かわいそー。早くウナギが見つかりますように!」と願わずにはいられない。行き先が不安なバス、シャワーが出てこないホテルはあたりまえ、やたら明るいが、なんだか意思の疎通が難しい現地の人々とのやりとり。バックパッカーなら、そんな「非日常を楽しむ」というある意味「ぜいたく」な旅なのかもしれないが、「仕事」でのそういう状況は、「ウナギ愛」がなければクリアできない。

そんな中でも、ようやく見つけたおめあての「ウナギ」を、バスルームで「標本」にしようっていうのだから、やっぱり学者さんって、一癖あるんだなあ。

この研究チームが、後にハワイ近辺で長い間ナゾとされていたウナギの「孵化場」を特定したのですが、そのオハナシは続編のお楽しみ。

それにしても、こんなに自分の仕事に情熱を注げるって、すばらしいことだね。本文は軽妙かつ、笑いがたくさん。「南極料理人」の香りが漂います。

アフリカにょろり旅 (講談社文庫)
アフリカにょろり旅 (講談社文庫)青山 潤

講談社 2009-01-15
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夕ごはん

鶏肉とキノコの塩麹いため
ほうれんそうのおひたし
きゅうりの粕漬け
イカの塩辛
大根のはっぱとあげのみそしる

引越したものの、毎日バタバタしています~。

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