2010-08-15
リンガ フランカ
「リンガフランカ」って聞いたことがありますか?すっごく平たく言うと「国際公用語」。かつてヨーロッパではラテン語がその地位にあったそうで、ポイントはその言語を「母語(ネイティブとして使う言語)」にする人がいない点でニュートラルであるところ。現代に置き換えたら英語をその代用として使うのはどうか?という主張を内田樹さんがご自身のブログで紹介しています。
ただし、いわゆる「英語」ではなく、あくまでも「コミュニケーションツール」として。その際、発音や文法間違いは大目に見ることは必須。そうでないと、英語を母語とする側が圧倒的に有利になってしまいニュートラルな働きができなくなるから。
「大賛成!」とそれを読んだ知人からのメールでこの説を知り、ほぼ同時に英語多読関連のブログでも話題に。
その後、ユニクロや楽天が「社内で英語公用化」を打ち出して話題になったころ、内田さんはその流れに対しても反対の立場を表明。「英語ぺらぺらだけど能力のない人が登用され、英語ができないけれど能力が高い人がはじかれる恐れがあるのでは?」とのご意見で。(詳細は同ブログ「英語公用語について」)
このテーマは、ぜひあの方にご意見を伺いたい!と、外資系の海運会社に30年以上お勤めだったAさんのレッスンで話題にしてみました。
Aさんいわく、「面白い意見。実際自分が使っていたのもここで言われているリンがフランカレベルの英語。だけど、結局最後に重用されていたのは、英語が流暢ではなくても、仕事ができる人材だった。」と、現場からのご意見。
なるほどねー。そんなものなのかな?ただ、楽天はともかくユニクロが目指しているのは、「英語ができる日本人」ではなくって「世界で活躍できる人材。国籍問わず。」みたいで、ちょっと今までの企業と目線が違いそう。
来週から小中学生のレッスン再開。日本の最果てにある英語教室ではあるけれど、こういう世の中の動きも横目で見ながら、「再開するよー」の案内ハガキをせっせと書きはじめました。小学生には、ひとりひとりに、それぞれが好きそうなクイズやパズルを、中学生には作文のモデルとして私の「英語妄想日記」のおまけつき。
内田樹さんのブログ「内田樹の研究室」には、そのほか「今の大学生の英語レベルの劣化状態」や「ジョンレノンのイマジンのリスニングテスト(←ありがち!)で英語嫌いになったケース」など、興味深いトピックが満載です。
夕ごはん
豚肉のしょうが焼き
レタスのお浸し
蒸しブロッこり
貝豆の煮物
キューちゃん漬け
納豆
だいこんとあげのみそしる
豚肉のしょうが焼きは、いつものしょうゆとしょうが、酒に加えてはちみつ少々とたまねぎのすりおろしをいれてみたら、やわらかく仕上がりました。
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あー、なんかそういうことを題材にした本でおもしろかったのあったなあ、と思って今日オフィスに来たら、ありました。
ReplyDelete『世界は英語をどう使っているか』
大学の先生が出版点数稼ぎに出した本のようにも見えなくもないけど、第一部「世界の様々な英語」ってのはおもしろかったです。
New EnglishesとかWorld Englishesとかと複数形で呼ばれるイマドキの英語について「ネイティブスピーカーの」とか「アセアンの」とか「国連の」とかいろんな視点から見てます。
そういえば、後半(第二部「私たちの英語」)はまだ読んでないことも思い出した。読みなおそうっと。
山女さま
ReplyDelete面白そうな本の紹介、ありがとー。調べてみますね。つーか、それより目先の「期末テスト対策」が先なのが哀しいゲンジツ。とほほ。