が同じ著者の「放送禁止歌」もススメてくださった。図書館にあったので借りて来てあっという間に読みました。この本は、同タイトルの深夜に放送されたドキュメンタリー番組を再構成する形で,番組で触れられなかった内容についても描かれている。内容は、タイトルどおり、いわゆるテレビやラジオで「放送禁止」となる歌についてまたその背景について追っかけているのだけど,取材をすすめるにあたり、わかってきたことは、いわゆる「放送禁止歌」が「虚構」であるという事実。放送「できない」のではなく、テレビ局、ラジオ局が、自主的な判断で「しない」にすぎないというのだ。「はれものには、さわらず」ということか。
こうして、あるかどうかもわからない「抗議」を恐れ、テレビの側が、どんどん表現の範囲を狭めている。(この本とは関係ないのだが、ドラマでもそういった制約が多く、映画的表現ができないでいるんだとか。それでドラマもつまらない?)「冒険」を避け。「摩擦」を避け、ぶつかることにより産まれるかもしれない「可能性」に目をつぶっているというのはメディアに限った事ではないのかも。
「竹田の子守唄」も「放送禁止歌」。どうして?と思う方は、ぜひ本書を読んで下さい。あるいは、You Tube で番組自体も視聴できます。(2部構成。合わせて20分程度の様子。例によって、我が家では、回線の問題でちょっと視聴困難。)
www.youtube.com/watch?v=GjoKKMYvj08
www.youtube.com/watch?v=z0gFlUMD4Ao
読みながら、清志郎の"love me tender"また聴きたいなー。と思いました。
そうして、昨日の北海道新聞で見つけたのは、例のサイパンで拘束されている人をめぐっての森達也氏のコメント。
「無罪の確定した一市民がよその国に連れて行かれる、というのが問題の本質。そこを突かずに『やっぱりそうか』となし崩しに移送を容認するような報道は危険だ。」
うーん。やっぱりカッコイイ。いつか、Growing Reedに出てこないかな?
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夕ごはん
しめさば
ポテトサラダ
納豆
はんぺん焼き
あげとキャベツのみそしる
あ、読んだらいいのに〜と思ってる間に読んでしまったか。さすが早い!!
ReplyDeleteいや〜、この本、読んだ時は衝撃でしたよ、私も。
というより、そこまできっちり追いかけるその姿勢がすごいなと思った。
前にラジオ番組やってた時に岡林信康の曲をかけようとして相方とまさにこの本の話題になったの。
もちろん流しましたよ、ラジオで。
その日は放送「禁止」歌オンパレード。
さらに森達也さんには私会ったことある!
ウチのガッコでA2の上映会があって、監督さんいらっしゃったのです。
その時はこの本のことも何にも知らなかったので「あ、ども」ってご挨拶しただけだったけど、惜しいことしたかな〜。
あの映画もAの人たちを肯定するでもなく否定するでもなくふしぎな切り口だな〜という印象だったけど、実はこっちの方はよく覚えていないのである。
お、(^^)お気に召して頂き、何より。
ReplyDeleteこの本で予習(?)していたので、映画「パッチギ!」の「イムジン川」ラジオ生弾き語りシーンでは、「うむうむ、うーーーむっ!」とより実感を持って入り込む事ができたんですよ。
山女さま
ReplyDeleteあらー、森達也さんとすれ違ったなんて!それは,惜しい。なんというか、スルスル読めるのは、文章上手なんでしょうね。
「放送禁止歌オンパレード」の曲名知りたい。北海道放送(HBC)のラジオでは、「金太の大冒険」が、よくかかっていました。昨年あたり。
しのはらさま
ありがとうございまする。堪能しました。デーブスペクターもなかなか言うじゃないって、ついでに思いました。
おりひめ
お、リクエストされてチェックしてみたら、「オンパレード」なんて言ってる割にはその手の曲は三曲しかかけてないぞ。
ReplyDelete「チューリップのアップリケ」
「手紙」
「金太の大冒険」
あはは。
やっぱり金太が入ってる。
本当は「悲惨な戦い」もかけたかったですが、入手できませんでした。
別な日には「自衛隊に入ろう」もかけてます。
「お万の方」は私が個人的に放送禁止にしました。
山女さま
ReplyDelete「お万の方」聴いた事ない。聴きたいような、聴かない方がいいと思うような。
おりひめ