久し振りに図書館に行って、借りた「オヤジ雑誌」の「文藝春秋 2012年1月号」に、来月の通信にのせたいいいエピソードを発見。
一足お先にこちらで紹介。
昨年1月にお亡くなりになった歌舞伎役者の中村富十郎さんの遺族であり故人のおつれあいであった渡邊正恵さんの手記の中の一文です。
息子さんが10歳になったころ、一緒に舞台に立つことになった富十郎さん、それでも稽古では細かいことを言わなかったそうで。以下、引用です。文中「私」は、筆者の渡邊さん。「言っている」の主語は富十郎さんです。
世阿弥の「風姿花伝」にあるように、子どもは厳しくしすぎると小さく固まってしまうと。私はそれが歯がゆくて、「もっと教えてやって」と言うんですが、「いや、これでいい。その歳にできる精一杯のことができればいいんだ」と引きませんでした。 教えれば、いくらでもできるようにはなるんです。だけど、それは急に引っ張られて伸びちゃっただけなんですね。自分の力ではない。大切なのは感じること、そして豊かな心を育てること。豊かな心が備わっていれば、あとは自分の心で勉強していくのだと言っていました。自分主導でうごけるようになったときに学べば、それがほんとうの力になるんですね。(pp353)
BBカードの大事な鉄則のひとつに「教えない」というのがあるんですが、それと通じる考えかな~と。確かにレッスンで、同じことをやっていても、どんどん膨らませていける子と、少し時間がかかる子、さまざまです。それでも、そのうち「芽」が出るのは確か。その意味でも、長い目で見てじっくりおつきあいしていくのが必要。そのために、生徒さん、保護者さんとの人間関係、信頼関係が大事だなあと思います。
それにしても、「風姿花伝」に「子供は厳しくしすぎると小さく固まってしまう」って書いてあるんだ~。ちょっと、確かめてみたくなりました(^^)。
おっと、このエピソードが掲載されている本文のタイトルは、、、「三十三歳の差を超えた中村富十郎との愛~主人が残した愛児と最後のメッセージ」。。。。。おいおい、「婦人公論」か?って、つっこんでみたりして(^^;)。
夕ごはん
焼き豚
秋刀魚のしょうが煮
キンピラゴボウ
長いもすりおろし
大根とあげ、きのこのみそしる
冷蔵庫の常備菜大活躍メニュー
No comments:
Post a Comment