2008-03-04

続•1960年以降生まれの主婦

昨日のエントリーに3名の方からコメントを頂きました。それぞれ、「自分の実母が『料理の出来ない人』だったので、逆に叩き込まれた」「自分もまさにそのカテゴリー(60年代以降生まれ)」「まさに、嫁ぎ先がその文化」とのお話で、興味深かったです。コメントありがとうございます。今、続編の「その親たちへの聞き取り調査を読んでるんだけど。こちらは、ホラーではなく、かなり衝撃的。また途中なので、そのうち感想は書きますね。

昨日紹介した「変わる家族、変わる食卓」は、Sさんが指摘していたような朝食(ヨーグルトにいちご)の上を行く朝食、昼食のオンパレード。「おでんと菓子パン」「前夜のカボチャの煮物をペーストにしてトーストに塗る。節約メニュー」など、枚挙にいとまがない。食費にお金をかけるより、ご飯作りに時間をとられるより、「ディズニーランドで遊びたい。」「楽したい。無理はしない。」「人は、人。自分は、自分。」えてしてこういう食卓は、「例外」であるものなのだけど、ここまで極端でないにしても、こうした食卓が生まれる背景、価値観は、日本全体にあるんだと思う。

私は、「ああ、これ、私のことだ。」って思えるコメントをたくさん発見したから。その意味でホラーな読み物です。

特に印象に残っているのは、BSE問題にあたって調査対象の人々は、「危険情報に対しては、無関心を示し、安全情報(たとえば、「テレビで安全になったといっていた。」「オーストラリア産なら大丈夫」など)に対しては,どんな些細なものでも反応していた。著者によると
少なくてもBSE問題に関する限り、主婦はそのときの自分の気持ちを後押ししてくれる情報に注目し,収集していたということになる。情報に基づいて思考し客観的に判断したのではなく、自分のしたいこと(都合)に沿って「使える」情報を収集•採用していたのだと言ってもいいだろう。逆の情報は「気にしない」のです。(変わる家族、変わる食卓 pp183)


これって、いろいろなことにあてはまりませんか?

コメントをくださった方へ。

K様

おかあさまのあり方(料理を知らずに嫁ぐ)は、決して特殊ではないというのが続編に書いてあります。

S様

あらー!同い年?私の方が、数ヶ月おねえさんですねー。私の実家でも、土曜日の昼は、「サッポロ一番」。日曜日の昼は、大正テレビ寄席を見ながら食べる「日清ソース焼そば」が定番でした。70年代後半、「自然食」に目覚めた母が突然「玄米」を炊き出したりしたけど、それも含めて思いっきり「時代まるごと吸収体一家」でした。(「紅茶きのこ」がなかったのがフシギ。)S様のブログ、地団駄踏んで、楽しんでいます。(この地団駄は,実物が見られない悔しさ)

M様

本を紹介してくれてほんとうにありがとう。Mさんが私の実家に嫁いでも、驚き桃の木だったかもしれません。実家には、明治生まれの祖母が「重石」になっていて、バランスがとれていたのでは?と、今、続編を読みながら思っています。


夕ごはん

宴会料理

花の部会の総会と懇親会がありました。
外食は、しょっぱいです。

9 comments:

  1. まさにさっき、うちの旦那が、世の中の情報をとっても自分に都合よく解釈して、わたしに、講釈してくださいました(笑)もう、俺様教の教祖様なので、逆らわずに「ハイハイ」って聞いてます(涙)
    うちのお昼は、わたしは前日の残り物にご飯とかで、義母がラーメンやうどんで、義父がバナナやパン。すごい、個食でしょ。義母が「わたしも残りものでいいよ」とか言ってくれたらいいのですが、前日と同じものを食べるのは、キライみたいです。で、わたしがいると、絶対に自分で作らない(涙)なにかの間違いで自分で作ったとしても、自分の分だけ作って、しれ~っと一人で食べていたりして、私の分がないのは、もうあきらめてるけど、義父がかわいそう。むすっとして、ソファーに座ってるのよね。そんなとき「おとうさん、バナナ食べる?」と声をかけてあげると喜びます。義父は昼は少しでいいらしく、大好きなバナナがメインです(笑)

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  2. でも、うちの実家も、土曜日曜のお昼はラーメン多かったですよ(笑)出前一丁だな。そこそこ、大きくなったら、自分で作って食べてたなあ。子供のいない、平日は、ごはんに朝の残りのの味噌汁、ちいさな片口いわしを焼いたの(父の好物)が多かったみたい。よく祖母が作ってくれたのが、冷や飯に味付けした卵をかけて混ぜたものを炒めた焼飯。米が卵でコーティングされてポロポロしてるんで、「ポロポロごはん」って呼んでた。「ポロポロごはん作って~~」って、おねだりしたなあ。

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  3. オリヒメ様
    源流きらりのmarrです。コメントありがとうございました。毎回オリヒメ様のブログを読ませてもらっています。食の問題にもとても興味があり、現代の家庭の食事はこの前ニュースでも見ましたが本当にホラー物です!うちの妻は「粗食のすすめ」の著者幕内秀夫さんが主催する「おむすびの会」というのに入っています。幕内さんは、「大人はどうでもいいから子どもにはご飯を食べさせなさい。大人の食事に罪もない子どもを巻き込むな」と現在の飽食の時代に警鐘を鳴らし、学校給食を米飯にする運動を行っています。幕内さんは家庭でろくな食事を与えてもらえないなら、せめて学校ぐらいはまともな食事をさせろと全国を飛び回っています。食事も環境問題に密接な関係があるので、その点でも考えたいことです。

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  4. みかん様

    「俺様」教、、、ひとごとじゃあありません。お察しします。(笑)。おそらくそういう「教祖」様の「教義」を「ハイハイ」って聞ける「信者」って、どこでも「ひとり」なんでしょうね。お義父さまの好物は、「バナナ」?もしかして、、、ご家族は、、進化の隣人?

    私の祖母の得意料理もその「ポロポロご飯」でした。砂糖で味付けするのが祖母流(母は,軽蔑していた)で、私も大好物でした。もしかしたら,ある時期の流行?

    おりひめ

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  5. marr様

    コメントありがとうございます。「おむすびの会」のような活動こそ、今、必要ですよね。辰巳芳子さんが推奨なさっている「大豆一粒うんどう」ももっと広がってほしいと思います。

    学校給食があるから、手を抜いていいと思っているご家庭もあるようで、その学校給食も中国からの輸入品がないと成り立たないというのが現状だそうですから、、、、うーん。気が重くなりますね。

    おりひめ

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  6. 本文無視して写真へのコメントです。(ごめんねー)。久しぶりに写真でスーちゃんを見ました!こちらの雪はすっかりとけてしまいました。おりひめタウンではこれからですか。

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  7. なぬ〜、ぽろぽろご飯は、我が家のオリジナルとおもいきや、おひひめ家でも、定番だったとは!?おいしいよね、ぽろぽろごはん。きっと、テレビで簡単レシピとかいって、紹介してたのかもね。そっかー、全国区だったかあ。

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  8. ポロポロごはんと,夕べのカボチャの煮物を塗ったトーストがおいしそうです。

    小3の頃土曜日のお昼に友達のうちでお昼を食べるという時期があり,そこんちがいつもインスタントラーメンだった。よく覚えているということは家は違ったんだろう。
    我が家ではラーメンは父と私のおやつだった。

    私はみなさんよりちょっとお姉さんなのだけど,家の母さんはみなさんのお母さん世代の走りか?
    お弁当は毎日作ってくれたけど,朝ご飯は「適当に食べなさい」だった。ご本人はトーストとリンゴ。父はインスタントラーメン(ははは)。私は,,,,何食べてたのかなあ。冷や飯に漬け物だったかも。兄は抜き。

    最近,毎職きちんとタンパク質を食べるように心掛けているのですが,これってけっこう大変なことなのね。
    納豆食べりゃいいんだけど,朝はやっぱりトーストとコーヒー派なのでね。

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  9. ジギー様

    スーは、11月からずっと鼻水をすすってます。先日、お客さんに「あちょ−!」と鼻水攻撃をしたんで、ヒヤヒヤしました。

    まだ雪たくさんですよー。


    みかん様

    「ぽろぽろごはん」!テレビでの伝播じゃないと思う。祖母は、どこで身に付けたんだろう。こういうののリサーチをするのも面白いお仕事ですよね。

    山女様

    「ぽろぽろごはん」試してみて。ただの卵チャーハン(砂糖味)です。意外にジャンキーなあじ。

    「洋物」ごはんのタンパク質は,やはり「卵」?

            おりひめ

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