2012-03-13

By the River Piedra I Sat Down and Wept

多読カフェに参加している皆さんは、読書好き。日本語の本を持ち寄って、そちらの「貸し出し」も結構充実しております。そんなおひとりが、「おりひめさんには、これ!」と、貸してくれた一冊。

えー、英語じゃん(^^;)!

と、一瞬あせりました。著者名もきいたことがあるような、、、タイトルは全く目にした記憶がありません。新しい世界が広がるチャンスね~ということで、読んだ一冊が"By the River Piedra I Sat Down and Wept"著者はPaulo Coelhoというブラジルの人。もともとはポルトガル語だったのの英訳版です。

スペインとフランスを舞台のロードムービー風ラブストーリー。恋愛物ってストーリーを紹介しちゃうと、なんとも陳腐になっちゃうし、無粋なので省きますが、今まであんまり読んだことのないような不思議な内容。カソリックの神秘主義などに造詣が深い人にとっては、いろいろ面白い部分もありそう。

ラブストーリーなのだけど、「神」をフェミニズムの見地から解釈しなおしていたり(これって、今や常識なのかな?)信仰と自己実現などのテーマも盛り込まれています。

興味深かったのが、本文中でかなり重要な役割を果たしている「聖マリア」の存在。カソリックでバチカン公認「奇跡」事象などもあるんですね。「ルルドの泉」が有名。(余談ですが、日本でも「秋田の涙を流すマリア像」が「公認」されているそうです。)

「バチカン公認奇跡」っていうのが、とっても不思議。わかるようで、わからない。「奇跡」なんて、「水曜スペシャル」程度の理解しかないからな~。いえ、あるんだろうけど、それに「お墨付き」を与える「権威」ってなんだろう?とか。だいたい、タイトルも聖書の一節からのパロディだし。こうなってくると、見えない、わからないことが多すぎ。

ということで、門外漢の非キリスト教徒にとっては、「西洋(キリスト教文化圏)」の壁を改めて感じされる一冊でもありました。

とはいえ、扱っているテーマはなかなか興味深く、同じ著者による「アルケミスト」というベストセラーも読んでみたくなりました。



By the River Piedra I Sat Down and Wept
By the River Piedra I Sat Down and WeptPaulo Coelho

HarperCollins  2005-06-06
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夕ごはん

焼き豚
にらタマ
わかさぎの佃煮
長いもすりおろし
とうふときのこのみそしる

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