2012-03-10

"Belonging"

東日本大震災からそろそろ一年。レッスンで中学生に呼びかけて「読んだ語数に応じてセンセーが募金」を続けていた「多読チャリティ」も、先月で一度終了。

本の長さや語数に応じて金額を変えたりしたのですが、結局¥9000弱になりました。これに、私のほうで多読絡みで得た収益から足して¥10000を、昨日あしなが育英会に寄附。

まさに「貧者の一灯」だけど(^^;)。

「復興」なんて軽々しくいえない状況はまだ続いていますね。でも、何かを始めることはやっぱり大事だなあと別の方向から感じた本を今日はご紹介。

以前にこのブログで「2008年イチオシ!」と絶賛したことがある”Window”という「文字なし絵本」の姉妹本。

2月の札幌での勉強会でBB講師仲間のクロワッサンさんが見せてくれて、「おお!やっぱりすごい!」と、注文しました。そのときのタイトルは”Home”でしたが、私が購入したものは”Belonging”

”Window"同様、精緻なコラージュと豊かなストーリーは、ゆっくり、ゆっくりページをめくることでさらに味わい深いものになります。 ”Window"は、ほぼ文字なしでしたが、こちらでは、物語の中に、さりげなくポスターや、いたずら書きの形で文章が織り込まれていて、それも効果的。

そして、、、なんといっても、裏表紙。じっくり一冊読み終わったあとで、この裏表紙をながめると、感慨もまたひとしお。

タイトルの”Belonging"、深い意味があります。「壊れた何かを再生する」ためには、この意識が必要。そしてささやかなことを、長く続けることが大切なんだなあと改めて感じました。

著者による「あとがき」もじっくりお読みください。

クロワッサンさん、すてきな本を思い出させてくださりありがとうございました。


Belonging
BelongingJeannie Baker

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4 comments:

  1. 今年も3月11日がめぐってきました。
    あと何年すれば痛み少なく思い出せる日になるのでしょうか。
    おりひめさんも2月末までの多読チャリティーだったのですね。私もです。
    被災地への支援がこれで終わりでいいということではないのですが、肩の荷がひとつ降りた感じでほっとしました。

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  2. " Home " と同じ絵本なのですね。本のタイトルが違うんですね。" Belonging " のタイトルも、おりひめさんが言われているように、なかなか意味深いです。裏表紙のことばが、3.11の後だと、よけい意味深く感じられます。単なる土地ではなくて、そこに人々の生活があり、さまざまな思い出があったのですものね。まさにBelongingです。

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  3. sunset様 リーディングマラソン、お疲れさまでした!これからも、できることはしていきたいですね~。

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  4. クロワッサン様 "Window"をもしまだお読みでなかったら、おススメですよ~。「文字なし絵本」の力を感じます。映画化された"The invention of Hugo Cabret"http://goo.gl/jQvLl も興味津々。

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