2008-06-22

民間療法

地元で布おむつ育児をしているおかあさんたちと「布の会」というのを作って活動し始めたばかりなのだけど、紙おむつ全盛の今、あえて「布おむつ」を使おうと思っている人は、それなりの理由がある。多くはこどもがおむつかぶれをした、アトピーである、自分がケミカルナプキンから布ナプキンにかえて体調がよくなった、、など。理由の中心は「健康意識」から。それもあってか、皆さんいわゆる「代替医療」に関心が深く、「布の会」でも「ホメオパシー」というヨーロッパ発祥の民間療法についても話題にのぼった。実践中の方もかなりいる様子。ここで、それについて詳細は述べないけれど、やっぱり「医療不信」「病院不信」が根っこにあるんだなあというのが私の印象でした。で、たまたま図書館で見つけたのが「健康問答 2」(五木寛之、帯津良一 平凡社 2007)。さらさらと読みやすく、また偏った内容でないのが好感持てました。

帯津良一さんは、ガン治療で有名なお医者さん。西洋医学、東洋医学、あるいは民間療法、ありとあらゆる可能性を模索した「ホリスティック(統合)医療」を推進している方。帯津医院では、患者さんが「やってみたい。気に入った」という療法は、なんでも受入れているそうだ。「患者さんがやって心地いいのが一番」って、そのとおりだなあと思う。

本書では、帯津さんと五木さんが、いろんな民間療法(気功、鍼、手かざし、アロマセラピー、スピリチュアル•ヒーリングなどなど)について、あれこれ対話している。「えっ?こんなのも?」と言うようないわゆる「マユツバ」っぽい療法も、頭から排除するのではなく、それなりの評価、関心を示しているのが、何とも前向きです。ホメオパシーについてもかなりのページが割かれていて、帯津医院ではガン治療、花粉症治療に使われているそうだ。

なんにせよ、いろんな可能性を模索するのは、まさに「医療」だと思うし、本書でもくり返し語られているが、「西洋医学」が得意とすること、「東洋医学」が本領発揮するもの、また「民間療法」で十分対応できるものがあるわけだから、あまりかたくなに一つのやり方に固執することなく、オープンな態度でいるということは大切だなあと実感しました。ま、これって医療に関してだけでないけどね。
健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」。
健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」。五木 寛之

平凡社 2007-12-15
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夕ごはん
さんまの塩焼き
アスパラ
たまねぎサラダ
わらびの佃煮
納豆
あげとわかめのみそしる

3 comments:

  1. うちのおばあちゃんは、わたしが下痢をすると、おちょこ一杯の梅酒を飲ませてくれました(笑)あかぎれがひどいと、夏はドクダミ茶を飲むと手あれが少ないとか、そんな家庭に伝わる「日本の家庭の医学」が廃れて「ホメオパシー」など西洋の民間療法が流行っているというのが、なんとも、残念に感じてしまいます。

    例えば、ピロリ菌って、胃潰瘍や胃がんの原因と言われている菌なんですが、西洋医療だと「除菌」するのが主流です。実は、わたしも、ピロリ菌がお腹のなかにいるのですが、そんなに悪さをしないので、放っています。

    だって、日本人にピロリ菌保有者が多いのは、それなりに理由があるからだと思うんですね。下手に除菌して耐性菌になられるのも嫌だし。ストレスを減らして、日本的な食べ物を食べたら大丈夫かなあって感じです。

    といいながら、西洋的な食べ物も好きなんですけどねえ(笑)

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  2. >みかんさま

    この「健康問答」おススメですよ〜。西洋医学以外の代替療法についての入門書になると思います。

    なんといっても排他的な斬り口じゃなくって、「ふーん。それもアリ?」というアプローチなので、読んでいてゆったりとした気分になりました。

    ピロリ菌、いても悪さをしなければいいんだよね〜。

    おりひめ

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  3. >みかんさん
    ピロリ君・・・除菌に失敗したら、第2段の処方セットもございますーーーー。日本人は、年齢があがるにつれてピロリ君を飼ってる人が多いそうです。まあ、悪さをしないのであれば、、、でも、発がん性のこともあるので、今後、胃潰瘍繰り返すことあれば、除菌してねー。
    胃粘膜・・・実はとっても軟弱なのです。ちょっとのストレスでも、ただれます。内視鏡でないとわからないことですが。

    別口 ”むしば菌”
    以前テレビでみたと思うんですが、あれは大人から子どもに移るって、経口感染で。
    つまり、赤ちゃんに口移しではないが、一回大人が口に入れたものをあげると感染すると。それをしない北欧での罹患率が少ないとやってました。
    ほんとかどうか・・・・私はよくわかりませんが・・・・・

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