2008-09-03

ジャパニーズ•キッズ

低学年のこどもたちは、学校から直接やってくることが多い。今日も次第に声が近づき,玄関が開くと同時に「りんご!りんご!」の大合唱。3名の手には、それぞれ小さいリンゴが。「途中にあった木の下にあったの〜」ということで、「食べてからレッスンをする」ことになる。そこで洗って食べてね〜。「ええっ!皮がついてるよ!」。。。皮ごと食べられるよ。「うそ〜!ダメだよ〜!」ひとりの男の子は「センセー、塩水につけるんだよ。」。。。。すごいっ!立派なジャパニースキッズ!

十数年前に暮らしていたアメリカでは、サンドウイッチと丸ごとチップスにリンゴ一個をむしゃむしゃというのはこどもの定番ランチ。もちろん、皮ごとです。あるパーティで、八つ切りにして、色が変わらないように塩水につけていたら「なんとまあ!日本人ってば!(細かくていねいね!)」と驚かれました。

押し問答をしても、この文化圏では「リンゴの皮はむく」ということらしく、「自分でやりたい!」こどもに手をそえてリンゴの皮むきレッスン。。。。。ここ、何の教室なんだ?食べながら、ちょうど今日使おうと思っていたORTのTHE APPLEをストーリーをつけながら読む。少しは印象に残るんでしょうか?続いてNO! DAVID!自らの"DAVID体験(「ダメ!と言われる体験」)が口々に出て、楽しい読み聞かせでした。

そのあと、他のクラスの生徒さんが作った絵カードでカルタ。ダイヤのフレーズクイズをしてから、絵カード作りもしました。

続いてのクラスでもNO!DAVIDを読んでからダイヤでDon't ビンゴ。前ふりのつもりで「最近、バター高いからさあ、"バター買っちゃだめ!”ってベティに言ってみようか?」と誘ったが、そこから話題は、「なぜ、バターが高いのか?」「それは、温暖化でトウモロコシがエタノールに代わり、シリョウ(飼料)が高くなって、、、」と、小5のAちゃんとBくんが掛け合い漫才のように説明しはじめた。これは、面白い話題ではあるが、目を白黒させてる子も多く、テキトウに打ち切り、ビンゴに戻る。導入としての手応えは、感じたのでちょっと、ほっ。続いて
豚のしっぽ「みなしご」版。文字カードで。最後に前のクラス同様「手作りカルタ」。あと5分というところでPO-POのスマスマ読み。

Don'tビンゴをしているとき、小5のCくんが、「センセー、I likeは『好き』で、I don't likeは『好きじゃない』でしょう?」そうだよ〜。よく知ってるね〜。「じゃあ、、、『ふつう』は?」????「『どっちでもない』は?」。。。。。出た!ここにも正統的ジャパニーズ•キッズが!

たしかに、好き/嫌いのふたつで割り切れない感情というのは、あるが、、、何でもI don't know (わかんない)で済まそうとしたら英語を使う場面では、苦しいかも、、、ちゃんと自分の意見を言えるようにならないとね〜、なぜかというと、、、と、この部分は、とても大切なのではあるが、惜しいかな、時間切れでした。


夕ごはん

ネギ入り卵焼き
明太子
しらすとわかめの酢の物
茄子の炒めもの酢醤油がけ
ぬかづけ
トマト
納豆
高野豆腐とネギのみそしる

3 comments:

  1. おーおー、分かる分かる。
    私も高校のとき英会話教室に行ったんだけど、先生のいろんな質問に正直に答えようとすると何でも"I don't know." "Either is ok."とかになっちゃってたわ。
    「別に」って気分なのよねー、何でも。ジャパニーズだったわー。

    今は学生が「分かりません」って正直に言ったら「練習なんだからウソでも作って言え!」とキョーハクしてますが。

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  2. どっちでもないかあ、
    英語だと「どっちでもない」というのも積極的に意見にしちゃうよね。「両方の言い分はよくわかる。でも・・」みたいな。「まあ、いいじゃん、どっちでも〜」っていう、倦怠感って、むつかしい〜。海外ドラマとかみていて、よくあるパターンは「ところでさっ」と全く違う話題を振って、ごまかしてますよね。

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  3. >山女さま

    コメントありがとうございます。高校時代から「英語女」だったんですね〜。筋金いりだ!(^^)

    アメリカで「どっちでもない」といったら会話がストップしそうな気がしていました。何にでも「意見」があるのがいいというか、、、ないと、ダメというか。

    どんな「意見」も尊重される。それが説得力あるかぎり、ということは学びましたね〜。「大学」というある意味「特殊な環境」だったからでしょうか?

    >みかん様

    そうそう、とりあえず「意見」にしないと落ち着かないんでしょうか?「どっちでも〜」と言うのは、なんとなーく「負け感」が漂うのよね。だから「ところでさっ!」と都合が悪くなると自分の土俵にひきずりこむんだと思います。

    だけど「どっちでもいいい〜」のゆるさも大事だよね。

    私としては、昨日は、「皮むいて〜」の大合唱にびっくりでした。「田舎の子」はすでに「幻想」なのか?

    おりひめ

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