主人公は、ブラッドリーという10歳の男の子。虚言癖あり。宿題やらない。落第経験あり、の絵にかいたような「問題児」。担任の先生は、あからさまに彼を見放し、ママはやや過保護。警察官のパパは、やたら厳しいだけ。当然「ともだち」なんてひとりもいないブラッドリーの心の慰めは、ぬいぐるみやおもちゃの動物たち。そんなブラッドリーの前に「カウンセラー」として現れたのがカーラという女性。彼女とのやりとりを通じて、かたくなだったブラッドリーの心がどんどん解放されて行く様子がストーリーの中心。
ああ,あらすじだけでは、この物語の魅力は、伝えられません。自らの殻に閉じこもっているブラッドリーが、カーラと語り合うことで、少しずつ外に踏み出そうとするその道筋は、児童書とは思えないほどに失敗の連続、紆余曲折に満ちていて、そのくねくねした様子がストーリーに厚みを加えているのが驚きでした。というか、「児童書」を侮ってはいけないなあという思いです。むしろ、大人は、積極的に読んだ方がいいのかもしれません。
その他にも、こども同士のやりとりや、いわゆる「廊下パスカード」というものがないと、休み時間以外は廊下に出歩いてはいけないアメリカの学校システム、カウンセラーと担任教師の違い、など、彼の地の文化も学べます。
後半、ややストーリーの展開が急ぎすぎたかな?と思われるところもあったけど、そこは、ターゲットの年齢層を考慮してのことでしょうか?
邦題は「トイレ間違えちゃった!」だそうで、このタイトルだと大人は手に取りにくい本ですね。ただ、「女子トイレ(あるいは男子トイレ)に間違えてはいってしまう」という事が、この世の終わりを思わせるほどの一大事である「お年頃」のこどもたちの気分はとらえているのかも。また、この「トイレ間違え事件」がストーリーの底に常にあるというのも、この作者が「ただものではない」ということを伝えてくれます。
There's a Boy in the Girls' Bathroom | |
Louis Sachar Random House Childrens Books (J) 1994-07 売り上げランキング : 140 おすすめ平均 主人公の繊細な心が手に取るように伝わってきます。。。 やっぱりSACHARは読ませる。 何度も読み返したい本 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夕ごはん
肉野菜いため
トマト
納豆
枝豆
だいこんとしめじのみそしる
ズッキーニ、ピーマンなど、ハウスで終わりかけの野菜を炒めました。
おもしろそうですね、わたしが読めるのは、まだまだ先の話になりそうだけど
ReplyDeleteこれはちゃんととどくのでしょうか?
ReplyDeleteこの本を読むのに私はバスタオルが必要でした。夫は超驚いていたわ。これ読んでサッカーの経歴検索しちゃったよ。
>みかん様
ReplyDeleteみかんさんが好きなタイプのお話だと思います。大丈夫、絶対読めるようになるからね〜。そうしたら「押し売り」しますんで、ご心配なく(^^)
>MM様
ちゃんと届きましたよ〜(^^)
バスタオルとは!私は、ブラッドリーが作ったリストにうるっときました。ちょっと不思議なかたちで涙腺を動かす本ですねー。
で、私が「バスタオル」を必要とした本は、なんだろう??
おりひめ
何故かほぼ最初のページから泣きながら読みましたわ。。。
ReplyDeleteでもってサッカーさんの奥さんがスクールカウンセラーなんだってね。
画像は例のアカザでは??(~_~;)
>MM様
ReplyDeleteそういえば、本の扉裏にto Carlaって書いてあります。奥さんの名前がカーラなんでしょうね。でもって、本にあるようなカラフルな衣装を身にまとっているんでしょうね。
画像、、、「杖になる前」の姿です〜。
おりひめ