2008-09-09

「物理学者、ゴミと闘う」

買い物は、楽しい。無駄遣いは、たまらない。好きな物をどんどん買いたい!旅行もしたいし、ライブも行きたい。。。。だって、それって、私の「自由」でしょう?それは、その通りなのだけど。。。。それがどんな意味を持つか?まで考えなければいけなくなっちゃったのが2008年の今だと思う。「物理学者、ゴミと闘う」(講談社現代新書2007)の著者広瀬立成さんが、指摘するのは、現代の「自由主義社会」における「自由」とは、「経済活動の自由」に偏重しすぎで、これって、実は「個人の選択の自由」ではなく、「産業界や市場組織」の都合にふりまわせれているだけでは?という点。その「都合」が「大量生産、大量消費、大量廃棄」に結びついて、ひいては環境破壊を引き起こしているといるのだ、とさすが科学者だから明快な論理です。

タイトルからは「ゴミの処分場を巡って市民運動を展開する物理学者のオハナシ」かなあと思っていたのだけど、エントロピーの仕組み、循環できる自然物質と、循環できない人工物質(ゴミ)の違い、地球の誕生と進化など、やはり「物理のお話」がメイン。それをふまえての上の結論だから説得力があります。

1960年代に電通PRセンターがアメリカの流通戦略をもとに作ったという「戦略10訓」は、読んでいると腹立たしい。
1)もっと使わせろ 2)捨てさせろ 3)無駄使いさせろ 4)季節を忘れさせろ 5)贈り物をさせろ 6)組み合わせて買わせろ7)きっかけに投じろ 8)流行遅れにさせろ 9)気安く買わせろ 10)混乱を作り出せ。。。今でも十分通用してますね。ドンキホーテなんて10)そのままではないんでしょうか?

おしゃれもしたいし、洗練したものも手にいれたい。だけど、なんだか、それって「誰かに、だまされている」のかな?と、一歩立ち止まってみるのも必要かなあと、だまされやすいワタシは、胸に手を置いて考えるのでした。

アメリカ政府がサブプライムで「公的資金導入」なんて、ちょっと前なら考えられない展開。「経済活動」も転機を迎えているって事だと思うんですけど。。。

物理学者、ゴミと闘う (講談社現代新書 1887)
物理学者、ゴミと闘う (講談社現代新書 1887)広瀬 立成

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5 comments:

  1. おりひめさんのおススメの本はおもしろそうなものばかりなので、よくアマゾンに行って買い物かごに入れます。
    注文は滅多にしないんだけど、覚え書きとして便利なのでね。

    でも、この本はどうかな。
    こういう本当の話にちゃんと対峙する体力が今ないような気がする。あまりにも真実なんだろうな。それを前にすると無力な自分に対して落ち込んじゃうだろうな。

    アメリカはここんところ大統領候補者の正式指名とやらで民主党も共和党も大々的な大会をやっていたけれど、もう、ひええええええ〜〜〜、あまりの無駄遣い、、、、どうにかしてください〜〜〜と寒くなる思いで接していました。

    民主党のほうは見なかったんだけど(ラジオだけ)、共和党大会では最後に大量の風船を会場に落としてました。あまりのばかばかしさに唖然。
    こんな奴らに政治を任せていいのか。
    こいつら本気で環境問題に取り組む用意があるのか。。。。(どちらの党もそういう宣伝における無駄遣いは似たようなもんだと思います)

    公的資金導入にはどちらの候補も賛同していますね。まあ、そうでもしないとアメリカへの借金の利子で大もうけしている中国がこけちゃいかねないから、中国がこけちゃったらアメリカはおしまいだから、そうするしかなかったのでしょう。
    いつも割を食うのは庶民です。

    マッケイン候補の奥さんが党大会の時に付けてたイヤリング、3億円だか30億円だかという話。
    ウチの職場の卒業生です。とほほ。

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  2. こんばんはーーー

    >「戦略10訓」
    は、、、実感しております。
    何で、精密機械のお得意の”日本の電化製品”の寿命が10年なのよ!!

    おかげで、数年前、洗濯機、冷蔵庫を同時に買うはめに陥り・・・(怒!)

    テレビは、物置おくから引っ張り出した、民放3局しか映らないチャンネル式です。

    絶対に、買い替えしない人用(私らみたいな)に、ある程度で壊れるように、最初から作られているのだとおもいます!!!

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  3. この本、おもしろいよねえ。
    物理学者らしい理路整然とした説明にうっとりしちゃいます(←おいおい)
    エントロピーのお話も、わたし、バカだから、まだ、よくわかんないのよねえ。どうしたら、わかるのかしら?

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  4. ↑ うそつき・・・・

    みかんさん、バカじゃないじゃない。
    バカは、自分のことを公然とバカとは言いません。

    頭の回転が速いのと、人間的に賢いのとは別であるように。

    かつて、実家母を、褒めたつもりで、「ママって、頭の回転は遅いけど、ばかじゃないよねえ。」と、当時最大褒めたつもりが、、、、そっこー蹴飛ばされました・・・・・

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  5. みなさん、コメントありがとうございます♪

    >山女さま

    「無力な自分」に落ち込むところから、光が見えてくることもあるんじゃないかなあと。この本は、冷静な筆致なので、おすすめですよ♪

    マケイン奥さんの衣装(イヤリングなど全てを含めて)、彼女が所有している多くの家の中の、家一軒分ですってね?「彼女がどれほどのお金持ちか」の特集をNYTのWeeklyで読みました。

    で、そんなお金持ちに大統領になってもらいたいのね?

    それより怖いのは「ペイリン」女史です。彼女は、やばいでしょう?やばくないんでしょうか?(どうも、彼女を見ていると、今はなきSeinfeldのレギュラー、エレインが冷やかしで演技しているように見えてしまいます。)

    >かずさま

    私は数年前に25年我が家にあった掃除機を買い替えたのですが、お店の人に「前の掃除機は25年はたらいたんですけど、新しく買うこれはどうでしょう?」と尋ねたら、「も、も、申し訳ありません、、、そんなには持たないとおもいますっ」と「告白」されました。

    >みかんさま

    私も「エントロピー」はテキトウな理解です。「物は変化するけど消滅しない」「温度の高いものから低いものに動く」「変化の過程で『拡散』する」くらいです。そこから「人工物はいつかゴミになる」「温度の低いところがないとシステムは壊れる」「濃度が薄くなってもものの本質は残る(つまり毒性はなくならない)」ということだけわかっているかな?

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