2008-09-30

6Kg

発熱やら上京やらでほったらかしにしておいた野菜ハウスでは、トマトが真っ赤。収穫したら6キロもありました(!)湯むきして、トマトソースを作り冷凍保存するつもりです。今日は、その他、掘り上げて干しておいたニンニクを整理したり、片付けをしたりの一日。夕方、用事でお隣まで出かけようと軽トラのドアをあけたら、飛び乗ったネコ一匹。そのまま連れて行ったら、お隣で脱走。それでも無事、帰宅したから、あそこまでテリトリーなんだな。我が家からは、600メートルくらい離れたところです。

夕ごはん

ハンバーグ(蒸しジャガイモとニンジン添え)
プチトマト
大根とあげの煮物
蒸しトウモロコシ
納豆
大根の漬け物
しめじと大根葉のみそしる

2008-09-29

ご遠慮なく、、、

「ハウスの灌水チューブを片付けて」と、夫に言われて、「?」私、まだ、片付けてなかったですか?あれは、去年のことなのね。。。。というわけで、ハウス5棟半分を片付ける。ついでにハウス脇の草取りもしながら。そろそろ葉っぱ刈りの仕事が始まります。

ギリギリまでお仕事をしてから、英語教室。今日は女子3人組。前回からの「読書記録手帳」ブームが続いていて、小2のAちゃんも書きたがるので,渡しました。タイトルを書く時も「カメラでパチリ」を徹底。今回は、Springboardの簡単な本を数冊,写真にいろいろつっこみをいれながらみんなで読みました。続いてスペードでダウト。ゲームが終わったところで、使ったカードで主語線引き。Aちゃんも含めて、あっという間に見つけられるようになっています。その後、「カメラでパチリゲーム」。「3秒レベル」「5秒レベル」「ムズカシレベル」「超ムズカシレベル」などと調子に乗ってレベルアップをしていたら、時間過ぎまで「もっと!もっと!」で、時間オーバー。周りが真っ暗になったので、教室から5分のおうちまで送っていきました。

帰宅して夕ごはんを食べていたら電話が鳴る。しばらく多読をお休みしていたオトナのBさんから。「あのー、今日、6時ちょっと前にお教室に伺ったんですけど、まだレッスン中だったみたいで、、、、」それは、「勝手に延長」なんです(汗)「あら?そうなんですか?私がお時間を勘違いしたかと思いました。なんだか、on the streetとか声が聞こえていたので、、、」遠慮して、玄関先からお帰りになってしまったそうです。今度は、遠慮なく、どうぞお入り下さいね。

夕ごはん
かれいの煮付け
蒸しカボチャ
大根の漬け物
納豆
高野豆腐と大根の葉っぱのみそしる

2008-09-28

ゴリラはいかにしてゴリラになるか?

写真、わかりますか〜?アムールトラの赤ちゃん「大河とココア」のお転婆ちゃんココアです。今日は、釧路市動物園の開園記念日でした。動物園協会の会員は、焼肉パーティがあるというのでちょっと参加してきました。とはいえ、片道2時間。花の作業もあるので、往復時間の方が滞在時間より長かったなあ。大河とココアも20分だけの特別公開で、私たちは、なんとか時間に間に合ったのだけど、長蛇の列で、「立ち止まらないで下さーい!」という状態。それで写真もこんな感じです。

焼肉パーティで、目の前に座った方は、「クマの専門家」さん。ヒグマの展示を見たばかりだったので、「ひえー。クマを育てるって、大変じゃあないんですか?」とド素人が質問したら、まるで「クマ」そのものの風貌のその方は、「いや、クマは、難しくないよ」とあっさり。ふーん。じゃあ、どんな動物は難しいんですか?「そうだねえ、、、人間に近いものは、難しいね〜。」??「人間に近いもの、チンパンジーとかゴリラは、脳の仕組みも似ている。つまり、こちらが考えている事がわかるんだよ。こちらも、相手の考えている事がわかる。ヘンな話、彼らは、自分たちが『見せ物』になっていることを知っているんだよ。」そうかー。「反省ザル」はプロ意識でああやってるのねえ。「そうなってくると、飼育も難しいね。それから、、、ゴリラは、一頭で動物園にいてもゴリラでは、ないんだよ」えっ?「人間は、ひとりじゃ人間に育たないでしょう?周りに人間がいるから、人間になるんだよ。」社会性ってことかな?「だから、一頭でいるゴリラの頭の中は、ゴリラじゃなくなっちゃっているんだ。そういうゴリラの精神状態は、想像するだけでつらいものなんだ。」。。。ふむふむ。だんだんムズカシイ話になってきたなあ。「動物園などでの飼育の難しさは、そこにあるかな。」

お話は、さらに、深くなっていきました。動物と接していると、理性で処理すべきでないこと(分析的思考が役に立たないという意味)もたくさん出てくるそうです。そうなってくるともう、「神の判断」と思わざるを得ない体験もあるそうで。

我が家でネコとなんとか折り合えているのも、お互いが考えている事が、よくわからないからかな?

夕ごはん

トマトスープ
長いもサラダ
豚肉の生姜焼き
大根の醤油酢漬け
納豆

2008-09-27

発熱の原因は、これ?

思えば、数週間前の発熱。原因が思い当たらなかったのだけど、実は、この本を読んだからかも?「危うし!小学校英語」(鳥飼玖美子著 文春新書 2006)同時通訳のプロとして有名な著者によるこの本は、小学校での英語授業が必修化されるかどうか?の頃に出版されたもので、その頃、話題にならなかったのだろうか?私が見落としていただけでしょうか?タイトルがイマヒトツだけど、問いかけられているのは「小学校での英語必修化は、妥当か?」ということ。

読み進めながら,心臓がドキドキしました。いわゆる「10歳臨界期」は、幻想であること。私立の小学校で英語教育を受けた生徒とそうでない生徒を中学で比較したデータでは「小学校で学ぶ」ことの利点は、はっきりしていないこと。逆に「小学校でやっても『この程度』か」との結論。逆に、小学校で「英語嫌い」になる子が3割という調査結果もあったりして。。。(汗)親に言われて幼いうちは、楽しそうにやっていても、反抗期で、「もう、ヤダ」で終わりとか(汗、汗)、過去の英語の達人は、必ずしも幼い頃に英語を習っていない(そんとおりかも、、)さらに、教える側(ALTを含めて)のレベル、質の問題。教える内容の質の問題などが提起されている。(←余談ですが、小4の姪っ子、学校で英語レッスンがあるそうだが、「ダンスと歌ばかりでイマヒトツ」との感想でした、、、)こりゃ、熱、出るわ。

それにも関わらず「小学校英語」が推進されている背景には、企業が「英語でコミュニケーションがとれる即戦力」を求めていることが理由のひとつにあげられていて、それに伴い、大学や高校でもコミュニケーション重視の英語教育がなされつつあるそうです。これは、いいことかな?しかし、「コミュニケーション」って、ただ、「英語が口から出てくる」ということではなくって、自分の意見を説得力を持って述べられる「論理力」、ケンカ腰にならずに話をすすめる「社会性」、異文化の人と交渉する「異文化理解力」の方が、大事でしょう!英語も大事だけど「母語」はもっと大事!小学校であいさつ程度の決まり文句や、少々の単語を覚えてどうなるんでしょう?という著者の語りには、うんうん、とうなづきながら読みました。

とはいえ、もし導入するのであれば、どんなスタイルが望ましいか、の著者が描く小学校から大学までの英語教育の流れも提示されているので、ただの「脅し本」「ブーイング本」に終わっていないのも読み応えがありました。

小学校という枠組みの外であるとはいえ、こども相手に英語を教えている私にとっては、背筋に冷たいものが流れると同時に、しっかりしなくちゃなあと改めて思いました。著者の最後の言葉が身に染みます。

母語を学びながら、子どもはさまざまなメッセージを受けとって育っていきます。一人のまっとうな人間として生きていくためには、「惜しみない愛情」と「豊かな母語」が欠かせないでしょう。  それがあれば、少々のことがあっても子どもは力強くいきていくし、逆に、その根っこがグラグラしてしまっていると、いくら英語ができたとしても。、ちょっとしたことで木は倒れてしまったり、風で吹き飛ばされたりします。  しっかりと、根を張り、小さな「芽」を大切に育てられた子どもは、自分の力で自分の道を見つけるでしょう。おとなができることは、子どもが自立して歩んで行かれるように,脇から支えることしかないように思います。  英語も同じです。(pp218)


英語教室より、母語(日本語)教室の方が大切かな?。。。確かに、私の生徒さんたちの様子見てるとなあ、そうかもなあ、、、こんなこと考えてたらまた熱が出そうです〜(^^)

危うし!小学校英語 (文春新書)
危うし!小学校英語 (文春新書)鳥飼 玖美子

おすすめ平均
stars英語は簡単ではない
stars「英語が仕事」の人の限界か
stars安直な子供英語の導入への危険性を示す。
starsこれは全ての英語科教員と親必読の書でしょ!
stars早けりゃいいのか?!

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夕ごはん

蒸しトウモロコシ、カボチャ
鶏肉のトマト煮込み
ながいもとわかめのサラダ
納豆

2008-09-26

オトナげない?

今日は、月一回開いている「布の会」の集まりあり。とても充実した一日でしたが,報告はまた後ほど。

夕方は、英語教室。先週、私の急用でキャンセルしたので、ちょっと日があいてしまいました。低学年のクラスと一緒にMy Cats likes to hide in boxesを読んでから、BBカードは、ハートで「沈没」。「文字カードをいれたらポイント2倍」と誘ったら、文字カードが増える。ポイントをカウントしていないのにもかかわらず。うーん。スーパーの「○倍セール」に心ひかれる私と一緒か?私は絵にしてヒントカードとする。S替えの声かけを織り交ぜながら。それでも。「センセーをやっつけるぞ!」は,相変わらずですね。高学年のおねえさんたちと合流してからは、ダイヤの仲間分けポーカー。この「仲間分け」のイミが分からず、泣き出したことがあるAちゃんは、ノートを取り出した。「何してるの?」と尋ねると「ノートに、分け方を書いて覚える」とのこと。今回は、私と一緒にゲームをして、レッスン後に、もう一度説明して、本人が「書きたい」というのでノートに分類に従ってメモ書き。学校の教科でも分からない時は、そうやってるの?「うん。それでもわからない」というから、いろいろ大変なんだと思う。それでも、なんとかしようという気持ちが嬉しいです。高学年女子の間で、相変わらずDonkeyブーム。私が勝ち進むと「オトナげないっ!」とブーイング。真剣勝負しないと、バカにされたと思うくせに、、、このクラスは、ちょっと私がせかしすぎたせいで、今、リハビリ中。それでも最後にDonkeyで使ったカードで線引きをしたり、ちょっとやる気が戻ってきたみたいです。そろそろ、クラスを独立させましょう。

夕ごはん

サンマの塩焼き
蒸しトウモロコシ、カボチャ
トマト
納豆
高野豆腐とわかめのみそしる

2008-09-25

偏向

実は、先週末は急用で上京していました。合間に覗いたのが、東京駅南口丸善オアゾ4階洋書売り場。たまたま「せかいの絵本展」というイベントが開催中で、日頃手にとれないような絵本をたくさん眺めることができました。ちょっとびっくりしたのが、日本人の親子連れの姿。一組は母と子。もう一組は父と子。それぞれの親子が,別の場所で同じことをしていました。「絵本をめくって、我が子に英語で読み聞かせ」。都会は、すごいなあ。「英語子育て」って一部で当たり前のようになっている様子ですが、微笑ましく思う一方、そこまでやるのってどうなんだろう?そういえば、日本語の絵本を本屋さんで読み聞かせている親子って見かけたことないですね。

イベント会場では、ネットでよく名前をお見かけする児童英語のセンセイによる「英語絵本よみきかせ」会があったりして、野次馬気分で参加しました。売り場の一角での催しだったので,館内放送が流れたり、なんとなくざわついた雰囲気の中でしたが、乳幼児10名ほどとその保護者の方が、参加していました。テーマは「ペット」ということで、一冊目は、かわいがっていたペットが死んでしまった時、どうする?というお話のI will always love you。自分がやっている読み聞かせに足りないところなどがよくわかり、とても参考になりました。と、同時に気づいたこと。今回の読み手の方は、大変情感たっぷり。選ばれている本もややウエットですよね。翻って私がよくレッスンで使うものは、、、お笑い系。ユーモア系が多いかも??これって、センセーのキャラ?生徒のキャラ?。。。やはり前者かな。自分が読んで楽しいものを選びがちだけど、いろんな本を紹介するためには、もう少しジャンルを広げるべきですねえ。

とはいえ、私がオアゾで手にして、衝動買いしてしまった絵本は、やっぱりウエット系ではありませんでした。。。あれ?アマゾンで買う方が安かったかな?Seven Blind Miceは、絵がきれい。The happy hockey familyはデザインとストーリーの「くすっ」感がツボでした。。。。 The true story of the 3 little pigs の挿画家の作品です。
Seven Blind Mice (Reading Railroad)
Seven Blind Mice (Reading Railroad)Ed Young


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The Happy Hocky Family (Viking Kestrel Picture Books)
The Happy Hocky Family (Viking Kestrel Picture Books)Lane Smith

Viking Pr 1993-09
売り上げランキング : 526013

おすすめ平均 star
starシニカル!大人も思わずくすっと。

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参考までに、I'll always love youって、こんな本です。
I'll Always Love You
I'll Always Love YouHans Wilhelm

おすすめ平均
stars子供に死を自然に教えられる絵本
starsずーっと ずっと だいすきだよ
stars私は。。。
stars国語の教科書にも登場
stars言葉に出して伝えよう

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夕ごはん

おでん
トマト
蒸しカボチャ
茄子の炒め物
納豆

久しぶりに作ったおでん。何を入れるのかよくわからなくなって、、、、コンニャクが抜けてしまいました。

2008-09-24

ファッション•チェック

「明日から気温が低くなります」って確かに昨日の天気予報は言ってました。しかし、、、「寒ーい!」と思うほどとは!昨日はでは、半袖で作業していたのに今日はトレーナーを着込んでも寒い。最高気温は15℃。今年は、夏が長過ぎたのかな?

午後は、着替えて英語教室。低学年クラスの「来る途中のリンゴ拾い」はまだブームのようで、今日もご持参。「皮むいて〜。ワタシ、できないから」と言うんで、こうやって、リンゴを回しながらやるんだよ、と見せる。「センセー、失敗して指を切った事ある?」あるよ〜。何度も失敗しながら覚えるんだよ〜。と言ったら、「ワタシもやってみたい」ですって。頼もしいですね。リンゴを食べながら Bear Gets dressed という絵本を読む。いろんな天気の日に、クマさんが選ぶ服は何でしょう?続いてBBカードで「八百屋さんゲーム」。自分が言えるカードを3枚選んで。あててもらえると、とても嬉しい。叫びすぎると聞いてもらえないね。どんな言い方をしたらいいでしょう?などと、生徒さんの進度によっては、コミュニケーションの訓練にもなるゲームのように思えた。言える、と思っても言えないカードがあったり、いろいろ発見がありました。続いてスペードでお城。文字カードを混ぜて。文字カードは2倍ポイント!と言うと急に増えるのはどうしてでしょう?

ペースダウンをして、生徒さんと相談しながら進めるようにしたら、ゲームの数は少ないのだけど、雰囲気がとてもよくなってきた。

続いての高学年クラスではMy cats likes to hide in boxes.を読む。この本は、最近手にいれたんだけど、くり返しが多くていい絵本。勝手にリピートしている子もいるし。BBカードは、沈没と宝くじ。「文字カード2ポイントルール」をいれたら、いつもは文字を嫌がるAクンが全てを文字カードにしていた。宝くじは、ハートで「libraryにいそうなキャラ」。オヤが選んだカードを全員で言ってから、S/he is in the libraryで。その後、スペードでBreak the T。比較級でやってみたが、ちょっとダレた感じ。最後、5分しか残らなかったので、先週に続いて「カメラでパチリ」ゲーム。今回は、3秒/5秒など、時間を区切ってやってみた。Time for writing は嫌がる子も楽しそうだった。

ふ〜。今日も無事終了!とみんなを見送る玄関先でのBちゃんの一言。「センセーの今日の服装さあ、、なんだか山奥で、売れない絵をかいている画家さんみたい。」え〜?売れないの〜?(涙)「あ、え、あのねえ。売れないんだけど、ある時、有名な画家に見つかって、それから絵が売れるようになるの。」そーお。ほんとかなあ?

ちなみに、本日のスタイルは、東南アジア風の巻きパンツ(モスグリーン)。浅葱色の長袖シャツの上に、七分丈のTシャツ(紺)。髪は両おさげで、青いバンダナでした。同居人によると「そのもこもこズボンとTシャツが『ビンボーくさかった』のでは?」と大笑いでした。同感です。売れる画家って、どんな格好だろう?

Bear Gets Dressed: A Guessing Game Story (Guessing-Game Story)
Bear Gets Dressed: A Guessing Game Story (Guessing-Game Story)Arnold Lobel


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My Cat Likes to Hide in Boxes (Picture Puffin)
My Cat Likes to Hide in Boxes (Picture Puffin)Lynley Dodd

おすすめ平均
stars2才8ヶ月の娘のお気に入り
stars言葉遊びが楽しい本です

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夕ごはん

蒸しトウモロコシとカボチャ
ホタテのみみと白菜の煮込み
トマト
納豆
高野豆腐とネギのみそしる

2008-09-23

南へ北へ(2)

えーっと、この話、途中でしたよね。発熱から回復中に読んだ数冊のうちの一冊。「北」編です。星野道夫さんの「森と氷河と鯨」(世界文化社 1996)アラスカの自然を撮り続け、12年前にカムチャッカ半島でヒグマに襲われて急逝した著者の最後の仕事がまとめられいてるもの。その最後の仕事とは、アラスカのインディアン(ネイティブ•アメリカン)のいろいろな部族に共通して現れるワタリガラスの神話を追いかけて人類の移動の軌跡をたどること。著者は、遂にアラスカからベーリング海峡に渡り、シベリアにも存在するワタリガラスの伝承にたどりついたところで、不慮の死を遂げる。

アメリカ本土と同様、アラスカでも「同化政策」などで、原住民の文化や伝統は絶滅寸前にある。そんな中、クインギット族の青年、ボブは、荒れ果てていた墓地を10年間かけてひとりで整え、それをきっかけに町全体が希望の光を感じるようになるというおとぎ話のような実話も、著者の撮った彼の地の写真を眺めていると、うなづける。

人の気持ちを動かすものは、何か。

それを持ち続けるには、どう生きるべきなのか。

森の中から、コーン、コーンと不思議な音が聞こえてくる.何だろうと思ってあたりに気を配りながら歩いてゆくと突然、空から木の枝が降ってきた。じっとたたずんで耳をすましていると、森のあちこちでまるでスローモーションの雨のように木の枝が降っている。年老いた森が少しずつ古い衣を脱ぎ捨て、次の時代へ移ろうとしているのだ。風が渡っていくたびに、森の中はその不思議な音でさらに満たされていった。
植物たちの声、森の声を私たちは聞くことができるだろうか。あらゆる自然にたましいを吹き込み、もう一度私たちの物語を取り戻すことはできるだろうか。(pp99)


アラスカの辺境からのメッセージは、もしかして、辺境からだからこそ見えるものを届けているように思えた。
森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて (ほたるの本)
森と氷河と鯨―ワタリガラスの伝説を求めて (ほたるの本)星野 道夫

世界文化社 2006-08
売り上げランキング : 200688

おすすめ平均 star
star自然の壮大さ、神秘に感動

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夕ごはん

ジンギスカン

2008-09-22

これ、なんて書いてあるの?

おひさしぶりです。ブログをお休みしている間に体調の方もすっかり回復しました。これからもよろしくお願い致します。

さて、タイトルの「これ、なんて書いてあるの?」は、本日の英語クラスで一番多く耳にした言葉。今日は小2、小4、小5女子3名のクラス。いつものように、ORTの読み聞かせから始めたのですが、読書記録手帳に記録中の小4と小5のふたりが、巻末の「人気シリーズチェック表」というのにようやく気づいた様子。ORTやLLLはかなり読んで(読み聞かせと「眺め読み」)いるふたりは、「女子の血」が騒いだのか、チェックリストにチェックをいれたくてたまらなくなってしまいました。それで、自分が読んだ本のタイトルを書き込んだページを見て、どの本を読んだのかを確かめようとした次第。ところが、、、あまりにも「美しい」ハンドライティングは、「判読不能」。それで、タイトルの質問となったわけです。。。。誰が書いた字よお?と、センセーから久しぶりの逆襲。もちろんスルーされましたけどね。

面白かったのは、それはねー"The Chase"って書いてあるんだよ〜。あ、それは"Strawberry Jam"と、私が、読みあげると、「わかった。」と、リストから該当タイトルを探し当てるところ。音と文字が一致してきているのかな?ちょっとしたワードサーチのアクティビティになりました。

ずっと昔、第二言語教授法の講座で、「練習のための練習」のようなアクティビティより、実践的なアクティビティの方が身につき易いと習ったことを思い出しました。手帳に記入する字も段々上手になってるし、「ギャル文字」みたいに気取った"t”を書いていた小5のAちゃんも、読めなきゃ意味ないよね〜。と突っ込んだら、ニヒルに笑っていました。

で、ふたりが熱心にチェックリストを眺めている間、小2のBちゃんと私は、「言えるかな?」ゲーム。単に、カードを見せてスラスラ言えるか確認していただけですが。Bちゃんは、しっかり者のお姉ちゃんにくっついてレッスンに参加しているタイプだから、何だか自信がなさげでしたが、自分で「スラスラ言えるカード」「手伝ってもらうと言えるカード」「ちょっと苦手なカード」を分けて練習していました。これも、すごいなあ。


小4のCちゃんは、1ページ分の「リストチェック」を終えたらカード作り。文字カードも作ろうね。カメラでパチリでやってごらん、と促し、音のヒントをあげながら進めたのだけど、音のヒントで書けるのは、これもすごいなあ。いつの間にできるようになったんだろう?

レッスンの進め方は、いろいろですが、今日のような感じでボデイブロウのように生徒さんが自分で積み上げている様子が見えると嬉しいです。

夕ごはん

肉野菜炒め
明太子
白菜のオイル漬け
トマトとタマネギのサラダ
納豆
とうふとわかめのみそしる

2008-09-17

重なる。。。

まだ残暑が厳しい中の英語教室。こどもは元気です。低学年の4名はそろって登場。それぞれ2個ずつリンゴを手にしています。でもって、「皮むきた〜い!」の小3Aちゃん。お。今日は前回よりスムーズ。「リンゴの方を動かすんだよね」で、とても上手にむけていました。、、、って、再び、思う。ここは料理教室か?それでもリンゴをほおばってご機嫌の皆さんは、いつもより英語のレッスンも熱心でした。ハートの絵でノーリーダービンゴ。私の時にはキューをフレーズで。その後、リクエストでスペードで沈没。ゲームの数は少なかったですが、いろんな声かけができました。小2のAくんは、S替えにはまって、いろんな生き物がtook a train. Beeが3個の赤いリンゴを見る事ができたら?の問いかけに声をそろえてBee can see three red appplesと即答できた小2のBちゃんとCちゃん、それぞれ今日は、収穫ありかなの顔でした?

その日一日、「何かできた!」っていう感覚は大事だろうなあ。小3のAちゃんは、、、りんごの皮むき技術の向上がおみやげ???

高学年のレッスンでは?あれ?月曜日がレッスン日のAちゃんとBちゃんが、、、、「今週お休みだったから、、」って、確かにそうですが。それって今月は月曜日は5回あるからっていうのもあるんだけどなあ。だけど追い返すわけにもいかず。先週に引き続き大所帯のレッスンでした。こうなると、あまり細かいことができないので、ORT とDavid gets in troubleを読み聞かせのあと、豚のしっぽ。うーん、意外にフレーズの英文は読めていませんね。そのあと仲良し。連鎖はたくさん。途中で場所カードを混ぜたりしてみた。そのあと、リクエストで仲間分けポーカー。最後は、No Excuse wordsの「カメラでパチリ」ライティングゲーム。

Aちゃん!ちゃんと座って!Bくん!女子が嫌がることはしないっ!CちゃんとDちゃん、そこ!離れて!Eくん!こっち来て、カード混ぜて!Fちゃん!お願いだから、その「ぎゃーっ!」って叫ぶのは、やめようね〜。

と言っている自分は、ふと気づくと、最近よく読む英米児童文学に登場する生徒に翻弄される、アリがちなセンセーの姿そのままでした。(ため息)

夕ごはん

肉豆腐
プチトマト
ぬか漬け
白菜のオイル漬け
納豆

生徒さんのおばあちゃんがプチトマトをおみやげにくれました。

2008-09-16

南へ、北へ(1)

おひさしぶりです。突然の発熱でしたが、なんとかおさまりました。季節の変わり目の変調だったかな?そろそろコーネンキ?っつーのもありますねえ(-_-)おかげで,一週間ボーッとして過ぎてしまいました。治りかけの頃、知人から借りていて、読む余裕がなくって放置されていた本を読めたのが、ケガのコウミョウでしょうか?全く違うジャンルなのに、なんとなく似通ったところもあったりして。キイワードは「辺境」。

まず、南の辺境。「サウスバウンド(上/下)」(奥田英朗 角川文庫)彼の有名な「伊良部一郎シリーズ」の奥田英朗の小説。豊川悦司主演で映画にもなったみたい。主人公は東京中野在住の小6の男の子「二郎」。破天荒な一匹狼の元過激派でアナーキストの父が「世間」と繰り広げる騒動の数々を「やれやれ」と思いながら見つめている。二郎自身もカツアゲを繰り返す悪徳中学生から狙われたりして、「おとなのモンダイ」に関わっているヒマはないのだ。ストーリーは、そんな「男の子の成長物語」ではあるのだけど味付けがやはり奥田流。上巻の終わりで、一家はなんと「西表島移住」の運びとなる。下巻では、都会の生活とはガラリと違う島の生活に少しずつとけ込む主人公と家族、そして、「辺境」の魅力が描かれる。(これって、つまり、なんとなく「オカミのしばりが届かない場所」の意味です。)ところが、ここでも父は権力を相手に大暴れ。その姿はかつて首里王に叛旗をひるがえした八重山の伝説の偉人アカハチを彷彿とさせるのでした。「これはちがうと思ったら、とことん戦え。負けてもいいから戦え。人とちがってもいい。孤独を恐れるな。理解者はかならずいる。(下巻p256)

全編を通して、圧倒的な存在感は、やはり父の「一郎」なのだけど、影の主人公は、その父と常に行動をともにしている母のさくらさんなんでしょう。
「洋子、そんな顔しないで。おとうさんとおかあさんは、人間としては何ひとつまちがったことはしていないんだから」母が船から岸に上がり、姉の前に膝をついて言った。「人の物を盗まない、騙さない、嫉妬しない、悪に加担しない、そういうの、すべて守ってきたつもり。唯一常識から外れたことがあるとしたら、それは、世間と合わせなかったってことだけでしょう」「それがいちばん大きなことなんじゃないの?」「ううん。世間なんて小さいの。世間は歴史も作らないし、人もすくわにし、基準でもない。世間なんて闘わない人を慰めるだけのものなのよ」(下巻p254-255)


展開の早さにあっという間に読めて、読後も爽快。ちょっと元気の出ない時に読むといい本かもしれません。以前に読んだ何かに雰囲気が似てるなあと思ったのですが、、、もしかしたら「真砂屋お峰」(有吉佐和子著)かも?雰囲気というより「気っ風」が。
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)奥田 英朗

角川書店 2007-08
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おすすめ平均 star
starストーリーテラー
starあっというまに
starご注意。これは冒険小説です。

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真砂屋お峰 (中公文庫)
真砂屋お峰 (中公文庫)有吉 佐和子

中央公論新社 1976-09
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おすすめ平均 star
starバブリー!!でもこれは現代のお話です
star江戸っ子でぃ!

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夕ごはん

キャベツとひきにくの蒸し物
ぬかづけ
白菜のオイル漬け
納豆

キャベツ料理は、圧力鍋で加圧5分。柔らかくて甘くて美味しかったです。

2008-09-11

原因不明

「なんで、この部屋、こんなに暑いの?しかも,汗は出ないのに〜」が、一昨日の夜。「もしや?」と熱をはかったら,37.5℃。日頃「発熱」をしない人間にとって、この数値だけで十分くらくら。

で、昨日は、それが38.5℃まで上昇。(体温計が壊れたかと思った。)えーえー、やりましたよ。「おまつり」で押し出された3名を加えた10名レッスン。(←こっちの方が「おまつり」のような喧噪でした。。。)

風邪ではなさそうですが、夏の終わりに時々出る「発熱」です。しばらく寝てます。ご心配なく〜。(^^)

2008-09-09

「物理学者、ゴミと闘う」

買い物は、楽しい。無駄遣いは、たまらない。好きな物をどんどん買いたい!旅行もしたいし、ライブも行きたい。。。。だって、それって、私の「自由」でしょう?それは、その通りなのだけど。。。。それがどんな意味を持つか?まで考えなければいけなくなっちゃったのが2008年の今だと思う。「物理学者、ゴミと闘う」(講談社現代新書2007)の著者広瀬立成さんが、指摘するのは、現代の「自由主義社会」における「自由」とは、「経済活動の自由」に偏重しすぎで、これって、実は「個人の選択の自由」ではなく、「産業界や市場組織」の都合にふりまわせれているだけでは?という点。その「都合」が「大量生産、大量消費、大量廃棄」に結びついて、ひいては環境破壊を引き起こしているといるのだ、とさすが科学者だから明快な論理です。

タイトルからは「ゴミの処分場を巡って市民運動を展開する物理学者のオハナシ」かなあと思っていたのだけど、エントロピーの仕組み、循環できる自然物質と、循環できない人工物質(ゴミ)の違い、地球の誕生と進化など、やはり「物理のお話」がメイン。それをふまえての上の結論だから説得力があります。

1960年代に電通PRセンターがアメリカの流通戦略をもとに作ったという「戦略10訓」は、読んでいると腹立たしい。
1)もっと使わせろ 2)捨てさせろ 3)無駄使いさせろ 4)季節を忘れさせろ 5)贈り物をさせろ 6)組み合わせて買わせろ7)きっかけに投じろ 8)流行遅れにさせろ 9)気安く買わせろ 10)混乱を作り出せ。。。今でも十分通用してますね。ドンキホーテなんて10)そのままではないんでしょうか?

おしゃれもしたいし、洗練したものも手にいれたい。だけど、なんだか、それって「誰かに、だまされている」のかな?と、一歩立ち止まってみるのも必要かなあと、だまされやすいワタシは、胸に手を置いて考えるのでした。

アメリカ政府がサブプライムで「公的資金導入」なんて、ちょっと前なら考えられない展開。「経済活動」も転機を迎えているって事だと思うんですけど。。。

物理学者、ゴミと闘う (講談社現代新書 1887)
物理学者、ゴミと闘う (講談社現代新書 1887)広瀬 立成

講談社 2007-04-19
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おすすめ平均 star
star地球温暖化問題の本質を抉る名著
star物理学者にしては詰めが甘い?
star地球環境は足元から

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夕ごはん

肉野菜いため
トマト
明太子
納豆
大根とあげのみそしる