どこが凄かったかというと、学校や塾で指導されている「国語」がどのような現状か、中学受験での「読解問題」がいかに「読む力」を奪っているのか、を説得力のある形で説明している点。受験エリートこそ「読むこと、書くこと」と「自分」を切断して、学校でウケる作文、受験を乗り切るテクニックに長けてしまい、結果、学校を出た後に必要とされる「世界を読み解くための力、自分と世界をつなぐための書く力」をつけないでいると指摘している。そこが、いわゆる「エリート大学生のモラルの低下」とも結びつくのではないかとも。発行は1999年だけど、去年あたりからメディアでも報道されている有名大学生の大麻事件ともシンクロしますね。そして、「良質な」中学入試問題を紹介し、その問題のどこが「良質」なのかを説明することを通して、「世界とつながる読書」の可能性も示している。
英語多読にもつながる指摘も多いし、何よりもこどもに関わる仕事をしている人は、一読して損はしないと思いました。文中紹介されている小学生から高校生までにおススメの本も魅力的です。
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夕ごはん
あんかけ焼そば
「春休み」レッスンの日々も本日で終了。もうすぐ農作業も始まるなあ。
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