高峰秀子がこの人にインタビューして聞き書きをした「松太郎・人情話」という本を読みました。
全編、「昭和」の薫りがプンプン。高峰秀子と同様、川口松太郎も絵画や文学、芸術に造詣深い教養人。ほぼ「ノー学歴」。それでも苦学の末、今でいう「セレブ」になった人です。ふたりの会話の形で話がすすむのでスラスラ読めるし、何よりも「情」がテーマのひとつ。これも「昭和」ですね。
人情の大切さ、苦労を糧にして成功した人であっても、自身の子育ては失敗した話とか、愛人遍歴とかを開けっぴろげに語っていて小気味いいです。
それにしても、こういう「器」を感じる「大人」が今の世の中いるかなー(自分も含めて)。「やめる」といっていた政治家が「前言撤回するかも」って、「前言撤回」でさえ、噴飯ものなのに、「かも」って何?「かも」って?
立派な学校を出ても「かも」の人。
学歴ないけど「立派な大人」。
「学校文化」が世の中を席巻しなかった「昭和」の時代のよさが伝わる本です。
人情話松太郎 (文春文庫) | |
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夕ごはん
ジンギスカン
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