2010-07-01

深イイ話

英語教室で、毎月配っているニュースレター。各クラスの報告や予定、生徒の作品、簡単なクイズなどの他に、その月に感じたり、いろいろな媒体を通して学んだ「子育て」や「英語」についてのちょっとしたコラムも掲載しています。

今月は、、、最近知り合いになった女性からきいた「深イイ話」を紹介しようと思っていますが、ここで一足お先にお披露目。

Aさんは、私より一つ年上。5月にひょんな事から知り合ったのだけど、とってもパワフルで明るい「オーラ」を感じました。「オーラ」というのは、、気の流れというか、とにかく、話していて気持ちがいいのですよ。明るくても上滑りな人が多い中、なんとも安心感のある明るさ。時々、こういう人と出会います。きっと、しあわせな人生を歩んでいる人なんだろうなあ。

先月、じっくり彼女とおしゃべりする機会があったのだけど、なんと!彼女は、ただただ「しあわせいっぱい」の日々を送っている訳ではありませんでした。彼女のまさに「波瀾万丈」の半生には、絶句したり、目を丸くしたりするばかり。ありえなーい!という壮絶な出来事が次から次に訪れている人生なんです。

で、その「ありえなさ」の詳細はともかく、私にとって不思議だったのは、そんなに壮絶で哀しい出来事に出くわしながらもとっても前向きな彼女の様子。

「どうやって、そういう不幸を乗り切ってるの?」というある意味、失礼かも、、の質問に、彼女が語ったお話が、本日の「深イイ話」。

「子供のころから、母が毎日、毎日、『あんたは、笑った顔がかわいいから、絶対に幸せになるよー』って私に言ってたの。そしたら、あ、そうなんだー。ワタシは幸せになるんだあって段々思うようになったの。で、イヤなこととか不幸なことが起きたら、そりゃー落ち込むんだけど、『不幸なワタシはワタシじゃないっ!』って、すぐに感じるの。で、そうなると、じゃあどうしよう?って考えるようになって、乗り越えることができるようになったと思う。母のあの言葉が、私にとっては、生きる力かな。」


これは、すごい!

英語教室の保護者の皆さんとお話すると、みなさん「うちの子には、幸せな人生を送ってもらいたい」とおっしゃいます。(あたりまえだね。)

そして、あれこれ「いろんな経験をさせてあげたい。」「人生のオプションを広げてあげたい。」「できることは、すべてしてあげたい。」とおっしゃいます。

ただ、いったい何人の人が「あなたは、将来しあわせになるよー!」って毎日言ってあげてるかなー?

将来のことなんて、予測不能。何が起こるかわからない。そんな中では、あれこれお膳立てしてあげるより、「自分は大丈夫。しあわせになる。」って思える力ほど強いものはないように思いました。

どう?「うーん?」それとも「深イイ!」??

夕ごはん

厚揚げとひき肉のピリ辛炒め
かぶの酢の物
納豆
きゃべつと大根の葉っぱのみそしる

4 comments:

  1. Aさんがお母さんの言葉をまっすぐに受け止める器を持っていたというのもあるねー。
    でも、いいね、お母さん。それこそ子育て、って感じね。
    最近読んだ『熊谷突撃商店』って題名に惹かれてBook Offの1ドルコーナーで買ったんだけど、その中のキヨ子さんの器のでかさも印象的でした。

    ところで家のダーリンは最近「OISHINBO」を熱心に読んでますよ。私の英語の勉強にもなります。

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  2. しのはら様
    一票ありがとー!

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  3. 山女さま
    「熊谷突撃商店」すごいタイトルだ。クマが襲ってきそうだ。「山」家のダーリンも、トニーさんと通じるマニアックさですね♪

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