2010-02-25

「日本の難点」

運気が上向きだと、「欲しいなあ」と思っていたものが手にはいるとかいうウワサ。実は最近、そういう経験が数回あり。例えば、「あれあれ、ネコのごはんがなくなった!」と思ったその日に実家からなぜかネコエサが届く。「そういえば、○○ちゃんに質問があるのよねー」と思ったその日に、○○ちゃんが自分のブログでその質問の答えを書いてくれていた。そして、、、「この本、読んでみたいなあ」と思っていた本を知人が送ってくれた。「日本の難点」(宮台真司著 幻冬舎新書 2009)。久しぶりのミヤダイ本。

内容は、「ケータイ小説」から「教育」「金融恐慌」「日本の農業」「環境問題」「安全保障」など、現代日本を取り巻く諸問題を解説。それらの問題のコアにあるのは「自発性と善意から成り立っていた従来の『共同体』をがばっと飲み込む効率とマニュアル化で成り立つ行き過ぎた『システム化』」にあり、これは不可避であると喝破。それに対してのミヤダイ流の処方箋を提示と、盛りだくさん。

この人の本は、読みながら、何だか、すっごくスッキリわかったような気分にさせられる一方、余計に袋小路にはいるような、それでいて読み出したら止まらない、というのが常なんだけど、この本は、新書とはいえ300ページのボリューム。しかも、ああいつかどこかでこういう文章をたくさん読まされたよねー、いつだっけ?そうだ!大学受験の現代文の論説文がまさにこれ!という位、長くてメンドクサイ言い回しが多い。

誰かが「頭のいい人は、正確に説明しようとして文章が長く細かくなることが多い」って言ってたけど、まさにそれなのです。ふー。はいはい、わかりましたよ、ミヤダイ先生の頭のよさは、、と思うことしばしば。ああ、脚注が欲しい!だって「、、、このことを分かりやすく言えば、かつて学者の○○が、その著書××で提示した△△と同じ意味である」って、○○も××も△△も知らない私には、全然分かりやすくないよー。と、そこがまさに本書の「難点」。

ただ、いろいろなことが行き詰まっている今の状況を「格差社会」だとか「金融工学」「大量消費社会」のせいにして批判するだけではなくって、それは、もう存在するものとして認めた上で、一段違う次元から、むき出しの個が獰猛なシステムに飲み込まれないためには、「ひとりひとりが社会のために生きる相互扶助を行うのが、生きてていく上で必要であるという『利他性』の感覚」をを育てる必要がある、という結論には、ああメンドクサイ文を読み続けてよかったなあと感動。

ミヤダイ先生曰く、「心の底から『スゴイッ!』と思える人間は、すべからく『利他的』である。そして『こういうスゴイ奴』になりたいっ!という気持ちは、理屈を超えて『感染』するものだ。こどもには「セコイ奴』ではなく『これはスゴイッ』と思わせる見本を見せればいい。」そーだ!そーだ!そのとおり。

そんなミヤダイ先生は、いわゆる巷を席巻している「早期教育」にも否定的。すっごく乱暴にまとめると、早期教育にいそしむ親は「不安」に駆られている。それは「セコい」。「セコい」親やオトナを見て育ったこどもは、「スゴイ奴」にはほど遠い「セコい」オトナになるだろうというのがその理由。

でもって、自分、セコくないか?と,じっと手をみる。。。でありました。

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夕ごはん

鶏肉のトマト煮
カボチャ
オニオンスライス
カキのオイル漬け
高野豆腐と大根の葉っぱのみそしる

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