2011-06-23

解決法は後ろから。

昨日の午前中、参加したのは田中優さんのトークセッション。おとといの夜が公式の講演会で、昨日のセッションは、非公式(?)のもの。小さいお子さんのいるおかあさんを対象とした持ち寄りランチ会形式。主宰者のおひとりが町内の農家さんで、そちらのD型倉庫が会場でした。地図で見たら、あら、意外と近い!ということで、通ったことのない道を恐る恐る進んだら5分で到着。(この「通ったことのない道」のあやうさって、都会の人にはわかりにくいかも、、、うっかりすると10㌔くらい遠くに運ばれるのが道内の農村地帯の道路の常です。)

集まった方のほとんどが、幼児をお連れのおかあさんたち。布の会つながりの人も数名。しばらく会わないうちにこどもは大きくなってるし、妊婦さんんたちのおなかも大きくなっていたなあ。

田中優さんは、脱原発の環境活動家。私も著書を何冊か読んだことがありますが、専門は一体なんなのか、イマヒトツ私の中で「不明」。一応「未来バンク」という融資会社の理事長さんだから、お金の動きが専門なのでしょうか?

セッションでは、参加者の質問に田中さんが答える形で話が進みました。

時節柄、「ふくいち」での原発事故の放射能汚染の影響についての質問が多かったです。風向きによっては、今後、網走地方も影響がないことはないだろうとのお答え。他にも内部被曝のお話やら、子どもの放射線への感受性や、安全な食品を選ぶ必要性など、皆さんが興味あることをわかりやすくまとめてくださった印象。

私が注目したのは、電力供給についての見解。「原発がなくても現状の発電所を使うことによりフルに供給可能。電力消費のピークは一年で数日。そこを乗り切れば大丈夫。消費の3/4を占める事業者が節電をしたくなる仕組みを作ることが先決(現状のシステムでは、事業者は使えば使うほど電気代が安くなることになっている)。」また「ソフトバンクの孫社長がぶちあげている太陽光などの自然エネルギーへの移行に資金を投入するより、送電線分離で電力の需給システムを組み替える方が先。」

そして、印象的な一言が「解決法は後ろから」。

放射能を吸収するからといって、あわててヒマワリの種まきをする(=自然エネルギーへの転換)のではなく、「まず放射能で汚染されたものを処理(=送電線分離)をしてから、そのあとにヒマワリがくるはず。」

なるほどねー。

私は地域通貨の可能性について質問をしたのですが、地域通貨はデフレ状態では広まりにくい。地域内からお金が出ないようにする必要がある、、ってことでした。

(田中さんのお話を振り返ると、やっぱり「お金の動き方」についてのお話が一番「得意分野」の方だったような。)

そして、「地域」にいかにお金を落とすかが、結局、自分の生活を豊かにすることにつながるんだ。ネットでカンタンにものが買えちゃうけど、できるだけ地元のお店を大事にしないといけないな。

で、自分の購買パターンを反芻してみた。ついつい隣町の安売りスーパーで買いものしちゃう自分をハンセイ。ネットで買うものは、私は教室で使う書籍がほとんど。(アマゾンに過剰投資状態w)。本屋のないこの町ですが、取り寄せてくれる新聞代理店を利用した方がいいのか?

だけど、、、英語の本は、ネットでないと買えないのよねー(涙)。

そんなわけで、なかなか「脳」に刺激的なひとときでした。主宰してくださったOne Step!!ネットワークのみなさんに感謝です。

(ちょっと物足りないというか、「?」だったのは、やはり放射能汚染のオハナシ。田中さんははっきり「脱原発」のお立場。そこからの発言というところが気になります。こういう情報は、「脱原発」も「原発推進」も関係ないできるだけ「中立」な立場からのオハナシがききたいところ。そこで、注目しているのが田崎先生のこちらのサイト。中学生でもわかるようにお書きになったそうです。)

さらに同様の「中立」的な検査をめざして「ふんばろう東日本プロジェクト」がすすめているのが「ガイガーカウンタープロジェクト」。こちらも注目です!福島県において、レンタル用のガイガーカウンターを用意。希望者には専門家による講習会を行い貸し出し。自分が測りたい場所の放射線量を測るという仕組みです。一口¥3000で支援金を募集中。

ということで、きょうはちょっと盛り込みすぎちゃったなあ。

夕ごはん

焼鮭
ひじきと大豆、ちくわの炒め煮
間引き菜のナムル
ほうれん草のおひたし
納豆
あげとわかめ、きのこのみそしる

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