2009-09-24

ジーン・クリストファー

さて、「カラマーゾフ」の続き。

アメリカの大学で知り合った中国からの留学生にYちゃんという女性がいます。彼女は一日27時間くらい(!?)勉強しているかも、、と思わせる勤勉な人で、他のアジア、アフリカからの「まったり系」留学生仲間からは、ちょっと煙たがられていました。ややエキセントリックというか感情の起伏も激しかったしね〜。ワタシは、比較的穏やかに仲良くしていました。(きっと私のあまりのレベルの低さに、「敵」にならない、安心感を与えていたんでしょう。)そんな彼女、学部卒業のあと、ハーバード大学大学院の神学部に奨学金つきで進学。(どーん!)で、ひょんなことからボストンに行くことになった私は、ハーバード見学の傍ら彼女と再会。(全然覚えていないが、彼女によるとそのとき、私は「日本料理屋でスキヤキをごちそうした」そうです。てへっ!)

現在NY在住の、そんな彼女から「自叙伝を書いた」とのメールが届いたのが先月。「草稿の段階」だそうだけど、調子にのった私は「読みたい!読みたい!」ファイル添付で送られてきた「草稿」はA4びっしり200ページの大作(汗)。今、読んでいる最中ですが、彼女は「文革」の波をじかに浴びたひとりだということを今回、初めて知ったりして、胸を打たれています。

そんな彼女とのメールのやり取りの中、ふと「最近、どんな本を読んでるの〜?」と何気なく尋ねた私への返信に、”Jean Christophe”とのお答え。ジーン・クリストファー?なんじゃ?そりゃ?今、アメリカでそういう本が話題なのかなあ。筆者は、Romain Rollandだそうで、ロメイン・ローランド?これって、オーランド・ブルームじゃあないよね?などと思っていたら、、、

ひらめいた!

これって、、、ジャン・クリストフ。筆者はロマン・ロラン?(と、書きつつ、どんな本かも全く知らない自分。こ、こ、古典ですよね〜?)

どんな本かもよくわからないまま、とにかく「凄そう」というのだけはわかったので、さすが、Yちゃん!と、尊敬の気持ちも新た。そして、うっかりその返信に、「今、私は『カラマーゾフの兄弟』を読んでいます。」って書いちゃったのは、ウソじゃあないよ。ほんとだよ。ミエじゃないよ、ほんとだよ。

Yちゃんから、とってもコーフンしたお返事が。「ドストエフスキーは、全て読みなさい!それから、あれを読むならガーネットという人の英訳が秀でている。ぜひ手にいれて読みなさい!」と。

「ありがとう。そのうち探してみるねー。(だって、今、亀山新訳でイッパイ、イッパイ。)」

というやりとりがあったのですが、、、昨日、Yちゃんから新たなメールが。

「英訳カラマーゾフ、送りました。楽しみにしていてね!」

。。。。。。私は、もしかしたら、これから先、「カラマーゾフ」しか読めない日々が続くのかも、、、、身から出た錆?
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夕ごはん

麻婆豆腐
オニオンピクルス
にんじんのつけもの
キュウリ
納豆
いくらしょうゆ漬け
じゃがいもとわかめのみそしる

3 comments:

  1. やー、最後の一言が「鼻から出た青」って読めて一人で笑ってしまった。老眼進みまくり。

    カラマーゾフ地獄がんばれ〜。
    ジャンクリストフは少年少女世界の名作文学で読んだような気がするぞ。中身は全然覚えてないけど。アマゾンの書評読んだら読みたくなってしまった。
    でもあたしは今ベッドの横に読みかけの本が山のように。。。。どれもこれも読みかけ〜。

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  2. レ、レベルの高い会話っす。「ハリポタ」を読んでるなんて言え、、、。

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  3. うひょ〜、英訳カラマーゾフ?!すごーい。がんばれ〜。カラマーゾフの兄弟って、読んでないけど、梅原猛先生や佐藤優さんのお話にしょっちゅうでてくるんで、なんとなくあらすじは知ってるのですが、ちゃんと読まないとダメだなあと思ってます。「大審問官」って言葉、よく使われますよねえ。
    そういえば、文學界って雑誌で、佐藤優さんが「ドストエフスキーの預言」っていう連載をしてるんですよ。まあ、これが、難しいのなんの。冷戦下のソ連で外交官をしていた立場を存分に使って、フロマートカっていう神学者についての調査をするためにチェコに行くんだけど、難しい神学の話はおいといて、東欧紀行文として流し読みしてますが、なんとなく、おもしろいっす。

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