2007-09-27
「きもの365日」
早朝出荷、花の収穫のあと、風邪もよくなってきたので、中断し続けていたジャガイモ堀。夫も一緒にやったら午前中で終わり。かなりの収穫量。さばききれるか?どうしよう? 今朝は、冷えるなあと思っていたら、なんと最低気温は、3℃近かった様子。大豆がしなっとしているのもそのせいか?
風邪で安静にしていた間の読書記録の続きです。「きもの365日」群ようこ著(集英社文庫)。私は、こどもの頃から、きものが好きだったけど、母にねだって、小6の時に「袴」を作ってもらったのと、大学生の頃、祖母を説き伏せて浴衣を一緒に縫ったことくらいで、特に着付けを習うとかいうこともなかった。他にあれこれ夢中になることが多くて、着物どころじゃなかったのだ。ただ、ずっと着物を格好よく着るおとなに憧れていた。例えば、幸田文、沢村貞子、鶴見和子。亡き義母もそのひとりだったのだけど、着物の話をきく前に他界してしまい、後に遺った数枚の着物から彼女のセンスのよさを伺うしか術もなし。それが、一念発起して、今年の冬から自己流だけど着物を着るようになった。外仕事が多い農作業シーズンは、お休みですが。
それにしても、着物は、なんと合理的な衣服だろうか。ほぼ直線でしあがり、なんども洗い返し、縫い直し、着られなくなったら座布団カバー、最後は布巾。木綿の着物のボロなら、昔は燃やした灰を畑にまいていたという。うーん。かっこいい!
前置きが長くなりましたが、「きもの365日」は、群ようこが2004年の一年間をほぼ毎日着物を着て過ごしたらどうなるか?を綴ったきものダイアリー。実際には、365日毎日というわけにはいかなかったようだが、冬は、寒さをどうしのぐか、梅雨時は、雨にどう立ち向かうか、さらには、季節のはざまで何を着るか?などなど、試行錯誤、悩める日々がユーモラスに描かれている。「ポリエステル着物はイヤ」というポリシーの頑固さ、過剰なまでに自分の「大きいお尻」を気に病む姿、上手に整理しきれないあふれ続ける着物と着物小物にボーゼンとする様など、クスクス笑いながら読めました。
私はといえば、呉服屋さんもデパートも身の回りにないのが幸いで「きものビンボー」に陥りようがない。ラッキー。(←負け惜しみ)本文中、最近若い人の間ではやっているリサイクル着物について、「はやっているから、きっと粗悪品も出回っていると思う。そういった品を手に入れて、着られなくなった、ポイ!では、着物本来の魅力は伝わらないのではないか?」というのは、共感が持てた。写真や、用語解説もあり、きものを日常着として手に入れたい人にとっての「傾向と対策」になる本。
夕ごはん
カレイの煮付け
キンピラゴボウ
カボチャの塩蒸し
タマネギの酢漬け
納豆
長いもすりおろし
高野豆腐とえのきのみそ汁
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