知人が貸してくれた「星野道夫と見た風景」(星野直子著 新潮社 2005)。タイトル通り、1996年にヒグマに襲われて急逝した写真家の星野道夫さんとの日々を、奥様の直子さんが綴った一冊。これが、とてもいい本。
安っぽい「夫婦愛」とか「家族愛」とか「思い出話」に収まらない清々しさを感じます。これは、淡々とした筆致とやはり星野さんが見初めた直子さんという人物がただものではないからだと思う。
誰もが知っているブランドの名前に疎かったり、生まれてくる子供の名前に「飛雄馬」を選びたかったり、サウンドオブミュージックが好きだったり、、そんな星野氏の一面が、「小さい花」の写真により一層際立つ一冊。狩猟したてのカリブの心臓をすんなり口にする事ができた直子夫人は、やはり道夫さん同様、邪心のない清廉潔白な人なんだなあって思います。
私だったら、「えー!ムリ〜!」とか思いつつ、ムリヤリ食べちゃうっていう「ずるっこいこと」しそうだものね。
「クマを憎いと思った事はありません」って、これもきっと本心なのだと思う。
こういう人たちがいるってこと、まだまだ人間も捨てたもんじゃないよねー。
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夕ごはん
ホイコウロウ
れんこんと糸こんにゃくの炒め煮
大根の漬け物
納豆
あげとじゃがいものみそしる
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