2009-01-16

The Landry News

寒い日々ですが、暖冬傾向で(最高気温がマイナス3℃くらいで落ち着いているから)こうなると、路上の氷がとけては凍り、とけては凍り、をくり返し、芸術的なまでのデコボコになっております、、、運転も慎重に!


今日は、多読英語本の中から、最近読み始めて止まらなかった一冊。The Landry News(Andrew Clements著)。小学校高学年から中学生向けの児童書。主人公は小学5年生の女の子カーラとその担任の先生。 ストーリーは、カーラが自主発行した新聞("The Landry News")をを軸に展開する。かつての熱血教師が、「燃え尽きた」あとで訪れたカーラとの出会いで、再生する物語なのだけど、「アメリカ憲法」や「表現の自由」対「プライバシーの侵害」というテーマや、ジャーナリズムとは?という問い、そして何よりも「離婚」という出来ごとを当事者の一人である「子ども」がどう乗り越えるのか、、という現代的な問題もカバーされていて、とても読み応えがあった。

「報道する側には、"Truth and Mercy"(真実と思いやり)が必要である。」って、「社説」にサラリと書いちゃうカーラは、恐らくスーパー小学生だろうけど、この物語の底にある「言葉と論理への信頼」は、水村美苗さんが言うところの「西洋語」の特徴なんだと思った。

いろいろな場面で、ディベートもどきの会話や、やりとりが登場し、最後の場面は、「公聴会」ですから。だから、ある意味とても理屈っぽい会話が多い。そこが好みの別れるところかも。

ただ、、、こんな児童書を読んで育ってオトナになる人々と対等に渡り合うには、やはり日本でも、「論理力」や「説得力」を育てる教育が必要だというのも一理あるなあと思いました。いえ、全員がそうなる必要は、ないのかもしれないけど。

The Landry NewsThe Landry News
Brian Selznick


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夕ごはん

しゅうまい
カボチャ蒸し
大根の漬け物
白菜の漬け物
納豆
ニラとあげのみそしる

1 comment:

  1. なんか、外交では、いつも押されぎみの日本のふるまいにがっかりしているので、う~ん、やっぱり、欧米並みの「論理と説得力あるディベート術」の勉強をした方がいいと思うけど、日本の美徳でもある「和をもって尊しとなす」という姿勢も大事だと思うし。でも、日本って、地理的条件、言語と思考の特殊性において、やっぱ、国際関係では、スタンダードにはなりえないポジションなんだろうなあって感じます。
    でも、この地球上に日本という国がある意味って絶対にあると思うし、欧米とは違う何かがあると思うのですが。

    くれぐれも、雪道の車の運転気をつけてね。

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