内容は、学術論文だから、当然、用語の「定義」からはいり、シャドーイングとは?音読とは?の解説と、両者の相関関係。両者がどうして語学学習に効果があると思われるか。日本における外国語(主に英語)のリーディング指導の変遷などが第一章でまとめられている。この第一章が一番読みやすい。以下第2章は「リスニングにおける知覚プロセスの自動化」第3章「リーディングにおける知覚プロセスの自動化」第4章「シャドーイング、音読による新情報の内在化」第5章「シャドーイング•音読トレーニングの教室への応用」と続く。第2章から4章までは、脳科学の最新の発見に基づく考察だったりするので、面白いのだが、やや読みにくい。僭越ながら、ページ数が足りないのかも、、と、思いました。
自分を振り返ると、中学生になってから学校で英語を学びはじめ、ほとんど音声インプットもないまま、定期試験は、和訳を英訳できるまで覚える方式。高校時代のテキストは、チンプンカンプン。大学受験は、「えいやっ!」とばかりに、主要な問題集2冊を暗記するほどくり返し、同時に「でる単」の暗記。というオーソドックスかつ「頭を使わない」「音を使わない」学習法でなぜか乗り切ったのが土台。あるネイティブの人へのメモ書きをチラリと見た英語の達人(日本人)に、「オマエの英語は『拙者、かくかくしかじかで、行けねえでござる。よろしく頼みやがれ!』というメチャクチャで、かつ典型的なニホンゴ英語だっ!」と喝破されて大ショック。というの原風景だから、今、こどもたちやおとなの方に教えているやり方、むかしの自分から見たら、うらやましいっす。今は、ほんとうに音声素材が充実してますよね。学生時代に全盛だった「スキミング」というリーディング方式も、「過去の遺産」になりつつあると知って、日々精進せねば!と気をひきしめました。
シャドーイングと音読の科学 | |
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夕ごはん
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