2009-03-15

The Janitor's boy

多読用の図書がたまってきてる。貸し出すからには、内容を知っていないと無責任だなあと思うのでせっせと読んでいるのだけど、多読をしているオトナの方の読書レベルがあがっているので、以前のようにサラサラ読める本が少ないので、こっちも自転車操業。それでも、面白いのに出会うと、ついつい読み終わるまで本を置けないのは、嬉しい悲鳴かな?

数日前に、パラパラとめくり、一気に読み終えたのが"Frindle!" のAndrew Clementsが書いた"The Janitor's boy"。アメリカの小学生向けの物語。主人公は、小学5年生の男の子。ストーリーは、彼が企てた「ガム•プロジェクト」から始まる。まずは、学校の机の裏につけられたガムの種類、におい、粘着度をリサーチする描写からはじまるのだけど、「うーん。小学生男子がやりそう。だけど、一体何のため?」と、いきなり物語にひきこまれた。

主人公の「ガム•プロジェクト」は、自分が通う学校の「用務員(janitor)」を困らせるためのもの。その用務員さんとは、主人公の実の父親でもあったのです。そのことが、クラスメイトにも知られてしまい、思春期前期の男の子としては、かなり屈折した心境。テーマは「父と息子」。主人公が、どんな風に「父親」を受入れていくのか、の過程が絶妙に描かれている。伏線の「なぞの部屋」への冒険談もきいている。(そして、とっても静かに「反戦」が語られている。)この作者の物語では、「こどもが成長するときに必ずあるだろう問題、葛藤」に悩みながらも誠実に対応するおとなが登場するのが特徴だけど今回も例外ではない。

なんとなく、ファーストフードをバクバクと食べる「大味な」アメリカ人」のイメージが強い昨今ですが、「シンプルで地味。目立たないけど誠実に生きている」アメリカ人に出会える物語。
The Janitor's BoyThe Janitor's Boy
Andrew Clements


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夕ごはん

ゆで豚
青梗菜のニンニク炒め
大根のつけもの
キンピラゴボウ
納豆
松前漬け
とうふとニラのみそしる

なぜか東京の実家から送られて来た「函館名物松前漬け」。いただきまーす。(^^)ゆで豚は、塩をすりこんで30分くらい放置。しょうがのかけら、ネギの青いところ、酒、水、ウーロン茶葉をいれた圧力鍋で、沸騰したら弱火で15分。やわらかくて美味。

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