2009-11-12

「カラマーゾフの兄弟 3」

うーん。積もった、積もった!作業中断続いてます。なんだかお疲れで、家事もはかどらず。読みかけの本をパラパラ開くと、、、あれ?まさに今日の天気について語っていますよ。

君も気づいたと思うけれど、スモーロフ、冬の最中に気温が零下十五度とか十八度ぐらいになっても、たとえば今日みたいに、冬のはじめに急に寒波が襲って来たときほどには寒さを感じないもんなんだ。(pp43)


引用は亀山郁夫訳の「カラマーゾフの兄弟 4」より。そう!第三巻は制覇!作家の金原ひとみ氏が恐らくは新潮文庫版の「カラマーゾフ」について、「上巻に3ヶ月、中巻、下巻は三日で読破。」とのことだけど、まさにその気持ち、わかります。私が読んでいる光文社文庫版ですと、第二巻を乗り切ったら、明るい地平が開けます。もう第三巻の後半ときたら、「のみこまれた」感じ。ある意味冗長で、どうでもいいような宴会のシーンが延々続くのだけど、やめられない、とまらない。登場人物の「思い込み」や「暴走」「長口舌」も、普通の小説だと「あー、うんざり」で終るのに、うんざりしながらも、つきあってしまう。

これは、なんだろう?

イマドキの小説(といっても、小説苦手で大して読んでいないのですが)は、ビジュアルになりやすく、スピード感あふれる斬り口で読むひとを引き込むんだろうけど、「カラマーゾフ」は、その逆なのに、あるいはだからこそ、ぐいぐいと引っ張ります。

ああ、これからどうなるの?で終った第3巻。続いての第4巻では、その「どうなる?」の部分はまるで忘れたかのような別エピソードで始まります。なんでー?どうしてー?と、思っているうちに、メインストーリーと少しずつ重なってくるという手法。これは、やめられない。

ということで、さあ、続きを読むぞー!

カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)亀山 郁夫

光文社 2007-02-08
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夕ごはん

豚バラ肉のカリカリ炒め
キャベツの千切り
肉じゃが(昨夜の残り)
納豆
あげとしめじ、わかめのみそしる

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