さてさて、生徒の中1女子が「面白かった」と貸してくれたのが「武士道シックスティーン」(誉田哲也著 文春文庫)。青春ライトノベルね。映画化もされ、なんと漫画化もされている。
「武士道」というからには、やはり「剣道」。高1主人公ふたりは「剣道女子」。「磯山」は、宮本武蔵ヲタクの「硬派」な理論派。警察官の父親から5歳のころから手ほどきを受け中学時代は、敵ナシに近いほどの圧倒的な強さを誇り、かなり自信過剰。「西荻」は、日本舞踊からの転身組で、中学から剣道を始めたばかり。このふたりのライバルという形の友情物語が剣道というアイテムを軸にくるくると回っていく。
「勝つこと」にのみ、価値をおく「磯山」に対して、 「きれいな所作。上達の喜び」、いわば「自分の成長」を剣道に求める「西荻」で、これが「女子」が主人公。ジェンダーの境界はどんどんボーダレス。
最終的には、「磯山」と「西荻」の対立する剣道観を乗り越える第3の視点も提示されていて、続編も読んでみたい。
年頃の少女ふたりの「友情物語」となれば、あまあまの「一生友達でいようねー」が定番だと思っていたが、途中、すったもんだはあるにせよ、互いを苗字で呼び合い、馴れ合わず、そこそこの距離を置き、ソンケイする関係への昇華が描かれていて、これを心地よく読むというのは、なるほどー、「ヘイセー」の少女たちは、ここまで進化しているのか、と感心。
これを貸してくれた彼女には、ぜひ金城一紀の「SPEED」を読んでもらいたい。こちらは、身体を鍛えて「戦う」女子高生が主人公。絶対、好きになるはずだ。
武士道シックスティーン (文春文庫) | |
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金城 一紀 おすすめ平均 自由になれる 何かスカッとする本だと思う。 爽快な三部作 一気! 疾走感! Amazonで詳しく見る by G-Tools |
夕ごはん
マーボーナス
ザーサイ
しらすとわかめの酢の物
納豆
高野豆腐とにらのみそしる
今年、最後のナスだなあ。
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