2008-08-05

"Frindle"

先日、びっくりしたこと。「憮然」って、「むっとする」って意味じゃーないんですってね?辞書によると。他にもいくつかあったけど、ほとんど私は「辞書の意味」で解釈していませんでした。年上の信頼できる方に伺ったら、彼女も「へえ。私も『むっとする』だと思っていたよ。」とのことで、じゃあ,一体辞書って?言葉って?というところでこの本。"Frindle!"。夏場は、日本語の小説や物語は、あまり読む余裕がないのだけど、英語だと多読用図書を選ぶためにも、いろいろ読んでます。児童書が中心ですが。知人のカフェさんが貸してくれた"Frindle!"も、その中の一冊。ちょっと表紙が子どもっぽいのと、やや長そうなので、なかなか手にとらなかったのですけど、(だいたい、タイトル、どう読むの?だったし。)いやー面白かった! 最初の40ページくらいは、「ふむふむ。ちょっと機転の効くいたずら坊主が学校の先生を相手にいたずらを繰り広げるほのぼの系の児童書かなあ。悪くもないけど、特にオススメでもないかも。」と思って読んでいました。まあ、「いたずら小僧vs先生のほのぼの系」では、あるのだけど、40ページ目を過ぎるあたりから、物語が展開しはじめ、面白くなってきて、最後の数ページは、どうなるのか我慢がでず、お昼ご飯のパスタをゆでながら読んだ。(ちょっと村上春樹の小説風なシチュエーションですねえ。我ながら「とほほ」)

中心テーマは、「言葉って、どうやって生まれるの?」「辞書の役割は?」ということで、言葉に関心がある方には、特におススメ。

アメリカの学校システムや、その中で期待される「生徒像」「先生像」なども、読んでいけば浮かびあがってくるし、「はじめに言葉ありき」の文化が、根底にあるから成立する物語かもなあとか、いろいろ思いました。最後、懸案だったFrindleの発音の仕方もちゃんとわかる仕組みになっているのは、心憎く、それで最初の40ページがちょっと惜しく思いました。

翻訳本は「合い言葉はフリンドル!」。小学校中学年くらいの子におススメ。

Frindle
FrindleBrian Selznick

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夕ごはん

青梗菜とホタテの炒め物
冷や奴
冷やしトマト
長いもすりおろし
納豆
キャベツときゅうりと大根のぬかづけ
大根のみそしる

3 comments:

  1. えーーー!?
    わたしも、「憮然とする」は、”むっとする、釈然としない”というふうにとっていました。
    地味な単語だけど、そのうち、国語辞典での誤用の頻用例、しいては、慣用句に昇格かも・・・・

    「フリンドル」、面白そうですね。
    原書と翻訳版の、イラストの違いにあくまでもこだわるわたくしでした。

    そのうち、生で読める事を、期待します。

    と、暑いですねえ。
    が、夜は窓あけて充分寝やすいので、道外の方、ごめんなさい。。。。

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  2. こちとら、毎日、大汗かいて寝てますよ〜。
    憮然、登坂アナのニュースでその話題いってたわ。わたしも、むっとしてるって意味だと思ってました。

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  3. >かず様

    今回ご紹介した本、大丈夫、そのうち読めますよ。そうそう、絵が違いますよね。あの絵は、アメリカの小学生には、うけるんでしょうか?

    >みかん様


    「憮然」が「むっとする」じゃなかったら、何を使えばいいの?ですよね。

    で,この本や、今回のニュースなどで思うのは、やはり単語ひとつひとつを覚えていくのではなく、あくまでも「文脈の中」で読みこなしていくのが人間の言語能力なのかもなあということでした。

    おりひめ

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