英語教室で生徒さんと話していて気になる事は、「この子、何が言いたいのかな?」と思ってしまう場面が多い事。学年に関わらず(高学年でも)説明が苦手な子が増えているような。
「あのね。それでね。怒ってばっかりいて。体育係で。でも、みんなも覚えていないから。」(←どうやら、体育係のこの子が体操を覚えていないということを学校の先生に怒られたばかりだということがいいたいらしい。)
「あのー。暗くなる前に〜。早く、帰らないといけない。」(←保護者の方が迎えに来られないから、「レッスンを早退しなさい」と言われたらしい。これは、後からわかったこと。「早く帰らないといけない」って、レッスンは、60分なのよ?と困惑したのは、私です。)
話出すと、止まらなかったり、逆に、むくれてしまって、ひと言も発さなかったり。(これは、言語化できないから、無言になるんでしょうが。)
ま、オトナを見渡しても、仲良し同士の「あれね」「そう、あれあれ」で、済むような会話は得意だけど、その先は、どうなるの〜?と、思っていたところ、本屋さんで見かけたのが、「陰山メソッド 徹底反復音読プリント」(小学館)小学校全学年用。宮沢賢治、夏目漱石、与謝野晶子、兼好法師、高村光太郎、平家物語、万葉集などなどの名文、詩、短歌が抜粋されていて、気に入った文章を音読練習するためのプリント集。
前書きには、「まず、発声を確かなものにすること。はっきりとした声で読む事.さらに重要なのは、テンポよく次々と読んで行くこと」とあります。たしかに、前述のコミュニケーションが苦手な子は、発声自体が、はっきりしてないなあ。
数年前に流行った「声に出して読みたい日本語」と似たようなものなのかもしれませんが、オトナが読んでも気持ちの良い文章がたくさん並んでいて、日本語の奥深さを感じました。橋本左内なんてかっこいいし〜。
今回のエントリーのタイトルは、歌舞伎の「外郎(ういろう)売り」の口上から。こんな面白いものもあるのね〜。でした。
徹底反復音読プリント―陰山メソッド 小学校全学年 (教育技術MOOK)
夕ごはん
ホタテの刺身
カボチャ
オニオンスライス
しいたけの炒め物
納豆
しらすおろし
じゃがいもとわかめのみそしる
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あらら・・・、辛抱強く、がんばってください!
ReplyDeleteわたしも、話は苦手なんですが、なんとか、生きてます(笑)
>みかん様
ReplyDelete実は、私、「日本語間翻訳」というか、「あれ、あの、あれ、なんだっけ?」を、「訳する」のが得意です。
その「あれ、あの、ほれ!」を発する人物のプロファイリングをさーっとして(SPの誰かさんみたいに)、「それって、つまり○○?」と合いの手をうつと、「そー!そー!」と言われることに快感があるんだけど、、、
こども相手には、あえてそこのスイッチを切らないといけないのかなあって、思っています。ここが、辛抱といえば、辛抱。
この場合、「わかってあげないのも、親切」かな?
おりひめ
そうなんすよねえ、わかっていても、あえて、「うん?なんで、そうおもうの?」「う〜ん。よくわかんないなあ。もう一回、順序立ててはなしてくれる?」な〜んて、まわりくどいやりとりをしないといけないわけですもんねえ。辛抱ですよねえ。ほんとは、SPのお兄さんみたいな「読み」ができても、子供の前では、あえて、ダサイ姿のクラーク・ケントを演じているわけですねえ。がんばれ!センセー!
ReplyDelete>みかん様
ReplyDeleteクラーク•ケントでいられるのも、こちらに余裕がないと難しいのよね。一応英語のレッスンしないといけないから、口あけて待ってる他の生徒さんも気になっちゃったりしてね。
途中で、「あー。もういいっ!」って、自分で切っちゃう子とか、先日は、「センセー『ひょんなこと』って、どういう意味?って突然つっこまれて、「それはねえ、、、」と、一瞬考えていたら、「あー。長くなりそうだから、いいっ!」と言われて、スイッチオン。尋ねておいて、それは、ないだろー!
おりひめ
く〜〜、子供って!子供って!ゼーハー!って感じですね(笑)
ReplyDeleteひょんなこと?ってなんだろ?
思いもよらぬこと?瓢箪から駒?