2008-11-04

トマベチ


以前から気になっていた本、「英語は逆から学べ!」(苫米地英人 フォレスト出版 2008)をBOOK OFF で見つけたので、買ってみた。著者は、オウム真理教信者の脱洗脳を手がけたことがあるという「脳機能学者」だそうで、洗脳関連の本、自己実現本もいくつか手がけている様子。(余談ですが、この本を買って、「苫米地」の読み方が初めてわかりました。)

さて,本の内容は、若干トンデモ系の香りや、アメリカ風のインフォマーシャルっぽさも漂っているのが気になるものの、(付属のCDは聴くだけで、「記憶力」「問題解決能力」「自己実現力」が高まるそうで、これも、どーだろう?)いわゆる言語学習に関する「クリティカルエイジ(学習可能時期の臨界年齢)」の幻想についてや、バイリンガルになるということは、人格がふたつになることで、これは脳と心にとっては、不安定な状態だから、無意識下でそれを拒んでいるなど、「そうなのかも?」と思わせる指摘がいくつか。

さらに、いわゆる文法についても、今の日本の学校で学ぶ文法は、19世紀に作られたネイティブ用の規範文法なので、ノンネイティブが学ぶにはふさわしくない。そもそも、「固定した文法」というものは、今のところ言語学の中でも存在していない。また、文の意味とは、全て状況によって決まるのだから、文法ではなく、どのようにネイティブの人が英語を使うか、を学ばなければ意味がない。など、酒井先生の提示なさっていることと重なることが多かったです。

絶対に、してはいけないことは、、、、「日本語を介する事」つまり、和訳、日本語による文法解説などは,習得を邪魔するそうで、、、、

では、どのように学ぶべきか?ですが、とにかく英語脳を活性化するために、リラックスした状態で英語漬けになること。苫米地センセイのおススメは、海外ドラマ。ソープオペラのようなものが最適だそうです。

結論自体は、割とよく言われていることで、「なーんだ」でしたが、そこに至る説明は、チョムスキーが登場したりして、もうちょっと突っ込んで解説してあるとさらに面白かったかな?

実は、今、この日記を書きながら。件のCDを流しています。さあ、記憶力、問題解決能力、自己実現力が高まるか?(。。。しかし、なぜこのCDがこの英語の本に?)

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苫米地英人


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夕ごはん

カレーうどん
セロリの漬け物

4 comments:

  1. こんばんはー

    よくわからないけど、トマベチってしってましたよ。
    だれか、有名人、メディア関係に露出した・させられた方、いたかなあ・・・

    昨日今日の夫との会話。14億円・・・利子で充分生活できるのに・・・・
    日本の銀行の通帳って、億円までしか印字できないんだって。っつーことは、9億9千999万9999円は印字できるんだな!
    関係の無い世界だなあ・・・・・

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  2. バイリンガルになることを潜在意識が拒んでるって、ヘー、そうかもーってなんだか納得しちゃいますねえ。
    バイリンガルまでいかなくても上級あたりからそういうことが始まってる人もいるかもなー。

    様々な苦しみ方を見せる学生たちに接していると「絶対にしてはいけないこと」ってのは外国語の勉強において存在するんだろうかと思いますね。
    外国語というものの捉え方、なじみ方は本当に千差万別なのだよなあと思うんです。
    できるだけ流動的に対処したいと思いながらクラスというグループ単位を相手にするのはなかなかつらいところです。

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  3. >かず様

    こんばんは。14億って,例のコムロ「プロデュ−サー」関連でしょうか?NHKのニュースでは、「小室容疑者」でなくて「小室プロデューサー」と伝えているのは、なぜだろう?

    今、彼がプロデュースしているものって、、、、あ!そうか、「ニュースの素」かっ!

    なんだか、お金持ちなのに貧相な人ですよね〜。

    おりひめ

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  4. >山女様

    そうなんです!バイリンガルというのは、このトマベチ氏によると、人格的に分裂するのと同じなので、だから、「最適化」の視点からいうと、とても不合理だそうです。こういうリクツは、面白かったです。

    「絶対に、してはいけないこと。。」って、確かに現実には、、、ですよねー?’(文脈的には、今までなかなか英語を身につけられなかった人、辞書をひいたり文法所でコツコツ勉強しても、なかなか成果が上がらなかった人に対してのオコトバでした。)

    まあ、本書は、こういった「ズバリッ!」の物言いで、説得力を高めるという「語り口」をしています。なんとなくコイズミ流かも、、、

    おりひめ

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